寄り道

日記

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輪郭を掘る

 少々前のことになるが、今年の夏に髪を切った。胸に届くほどのロングヘアーを、横と後ろを刈り上げるほどのベリーショートにした。ついでにヘアードネーションもした。長いことわたしと時間を共にした髪は、いつかどこかの人の髪になる、あるいはもうなっているんだろう。ともかくとして、わたしは外見をガラリと変えた。  特にきっかけがあったわけではない。強いて言えば、暑かったからだ。ロングヘアーにしていたのは、あまりに美容室に行くのが面倒で、長いこと美容室に行かなくたってそれなりに見える髪型

    • 趣味とか没頭とか

      ポケモンSVにハマった話を書いた。  基本的に物事にはあまり没頭しない性格をしているので、深みにハマるのは割と久しぶりなように思う。ここから派生して、自分の性分についていくらか覚え書きを残しておこうと思う。  唐突だが、自分はあまりお酒に酔わない性分である。そこまでお酒に強い体質ではないので少量でそれなりに酔いはするのだが、頭が少しふわふわしてきたな〜くらいのところでチェイサーを必ず挟む。おかげさまで、どんなに楽しい飲み会でも、自分の足で自分の家に向かってしっかりとした足

      • ポケモンSVにハマった

        ※タイトルに書いている割にポケモンSVの中身にはそんなに触れていないので、ポケモン情報を求めている方は回れ右してください。  タイトルの通りである。元々ゲーム実況はそれなりに見るほうだったのだが、ついに実況を見るだけの人から実際にプレイする人になった。  ポケモンSVこと「ポケモンスカーレット・バイオレット」は、おそらく巷でも言われている通り、ストーリーの作り込みが歴代作品の中でも素晴らしい。知った口を利いておきながら実は過去作品のことは詳しく知らないのだが、それでもそう

        • 世の中にはもっとツンデレが必要だ

           釣りのようなタイトルを付けておいて申し訳ないが、別に性癖の話をしたいわけではない。ここでいう「ツンデレ」とは、いわゆるツンデレキャラの取る態度のように見せる、至って真面目な考え方、あるいは主張の仕方、あるいはまたとある主張の支持・不支持の見せ方などなどの「ツンデレ的態度」とも呼べるものを指す。  趣味用に作成しているTwitterアカウントで、特に好きなわけでも支持しているわけでもないが、単に勉強としてフォローしているアカウントがある。そのひとは時に頷きかねることもツイー

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        輪郭を掘る

          ヘンテコをヘンテコのまま愛す

           今日、もしブランドを作ることがあれば、そんなコンセプトのブランドを作りたい、とふと思った。ファッションでもコスメでも良い、どちらかというとファッションのイメージだけど、もし作るような機会があったら、そうしたいな、と思ったのである。  人って難しい生き物である。わかりやすくて簡潔明瞭に生きている人なんてほとんどいないだろう。表と裏があって、外と内があって、昼と夜があって、公と私がある。激情と静謐が同居することもあるし、怒りと慈しみが手を繋ぐときだってある。人間って、ヘンテコ

          ヘンテコをヘンテコのまま愛す

          大文字の文脈に回収されてしまう、自分だけの物語についての話

           「自分の固有の経験が、大文字の文脈に回収されてしまう」。これは、何かの記事か、ツイートかで見かけたことばである。うろ覚えだし、原文ママじゃないので、検索しても出てこない気がする。このことばを、「本当は自分にしかないはずの経験を、『世間にありふれているもの』『世の中でもう名前のついた何か』として解釈されてしまうこと」だとわたしは理解している。  「共感できること」。これは昨今、様々な作品において、よく見られる要素だよなぁと思っている。たとえば、『花束みたいな恋をした』。この

          大文字の文脈に回収されてしまう、自分だけの物語についての話

          わたしは音楽なんかちっともすきじゃないんだな、と思った話

           わたしは仮にもバンドサークルに属した人間だった。主に歌を歌って、たまにギターを弾いた。サークルの人間はすきな音楽をすきなようにやっていた。  きっと音楽がすきな人間なら天国みたいな場所なんだろう。みんな技術もあって、愛もあって、ライブは本当に楽しくて、打ち上げではあの演奏がよかった、今度はこれがやりたい、といった話が飛び交ったし、みんな頻繁に音楽の話をした。最近は何を聞いてるか。何がすきか。  わたしも音楽がすきなんだと思ってた。すきな歌を歌って、ほかのひとがすきな音楽

          わたしは音楽なんかちっともすきじゃないんだな、と思った話