ブラジル育ちの私がアフリカ葡語圏で「ステーキサンド」が食べられるようになるまでの道程... >笑
私は1997年から
アフリカのポルトガル語圏で仕事をしており、
先日もお話ししたとおり、
当時アンゴラなどはまだ内戦中、
モザンビークは終戦は迎えていたものの
まだまだ物がない時代でした。
私が通訳として同行する調査団は、
原則ホテル住まいなので、
食事は概ね外食で、
とくに最初の1~2週間は
食事の時間も「仕事(通訳)」の時間となります。
そして何が困ったかというと、
本業での協議などでは大して言葉で困るということはないのですが、
食に関する語彙となると、
生活の中でよく使われる単語であるからこそ
ブラジルのポルトガル語(伯葡語)と
ブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)では
違いが極端である傾向があり、
通訳なのに、ウェイターに
「これって、どんなもの?」
と訊かなければならないシチュエーションが多過ぎて、
限りなく無駄なストレスを感じたものです…。
そんなこんなで、
ふと気付けばアフリカに通い始めて
2年ほど経っており、
にも拘わらず、ブラジルではポピュラーでよく食べられている
ステーキサンドを食べていないことに気付いて、
ものすごく食べたくなってしまったのですが、
どこのメニュー(欧州葡語圏なので 「ementa 【エメンタ】」)を
見ても、それらしいものが見当たりません。
そこで、ある日の午後、次のアポまでに時間があったため、
忘れもしない、モザンビークの首都マプトの
ホテル・カルドーゾ(Hotel Cardoso) の
プールのあるお庭 ↓ の
この辺り ↓ の席で、
「お肉を挟んだサンドイッチはないの?」
と訊ねたところ、
「ございますよ。
こちらの 『prego no pão (プレーグ・ヌ・パゥン)』でございます」
と、メニューを見せながら教えてくれました…。
「えっ、マジかよ~?!?!」
😲😲😲😲😲
なんてったって
「prego no pão (プレーグ・ヌ・パゥン)」といえば、
どこのメニューでも見掛けはしていたものの、
ブラジル育ちの私には
✨「パンに釘」✨
としか読めないし(笑)、
日本人に同行している際に、誰も「これは何か」と
訊ねるようなこともなかったため、
ず~っと
何のことやら知らないまま過ごしていたのです!>笑
それが、結局はこういうこと ↓ だったと判明し、
めでたく私はステーキサンドにありつけたのでした!
\(^ ^)/ バンザーイ
ちなみに、「サンドイッチ」という単語自体、
伯葡語と欧州葡語では異なりますので、
ご注意下さいネ♪ ↓
というわけで、
今回もまた、
ポルトガル語は「伯葡語」と「欧州葡語」の両方を知らないと、
食うに困ることがあるというお話でした。>笑
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
※ 「『ハンバーガー』は、どちらのポルトガル語でも
「Hambúrguer【アンブールゲル】」なんだけどね♪」、否、
「大口 ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。
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