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ポルト・デ・ガリーニャスで楽しかったけれど恥ずかしかった話


ブラジルの北東地方、ペルナンブコ州の州都レシフェに
仕事で長期滞在していたとき、

日本から関係者の中でもとくに位の高い人が
10日間程度の日程で現地入りしたことがありました。

その短期滞在中に
できるだけ多く現地踏査を行いたいということで
ブラジル側にも働きかけていたところ、

土曜日でも午前中なら応対&案内できるという
自治体があったため、

通訳の私を含めた4~5人で出掛けた先が
ポルト・デ・ガリーニャスにほど近い地域でした。

朝早く出掛けて、小一時間掛けて辿り着いたその場所で
会議とその周辺の現地踏査を行い、
無事その日の作業を終えたのがちょうどお昼時だったため、

どうせならと、ポルト・デ・ガリーニャス
ビーチサイドでお昼を食べて帰ろうということになりました。

*****

時は1990年代、
ポルト・デ・ガリーニャスの観光開発も始まったばかりで

まだ、今のようなリゾートホテルがあるわけでもなく、

観光客もまばらでしたが、

なんてったって、白い砂、ライトブルーの美しい海~✨
今ほどカラフルでこそなかったけれど、

数多くのジャンガーダ(いかだ)と
客待ちをする
ジャンガデイロjangadeiro = ジャンガーダの船頭)...。

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そんな様子を見ながら
ビーチのこんな ↓ 感じのレストランで

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カイピリーニャを飲みながらゆったりと
おいしい魚介類を食べて、

しばしくつろいでいると、

短期滞在中の一番偉い人が
ジャンガーダを指差して

「あれに乗りたい!」

と言い出しました。


乗りたいか乗りたくないかで言えば、
そりゃあ全員乗りたいのはやまやまなのですが、

それは、
初対面の自治体への表敬から始まったお仕事を終えての
帰り道のこと、

全員スーツ姿だったのです。>爆!

つまり、こんな感じ ↓ の一行が、

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こんな景色の ↓ 場所で、

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こんな乗り物 ↓ に乗って、

2021-07-04 (13) - コピー

こんな ↓ ことしちゃう?

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って話です…。>爆!

言い出しっぺは、一行の中で一番偉く、
数日後には帰国の途に就くことになっている人です…。

それでも全員、思わず

「えっ、でもこの格好ですよ!」


と、声を揃えたものの、

「そんなこと言ってられないじゃない。
残りの数日間で
もう一度こんな遠くまで来れるわけもないし」


と…。

そう言われてしまっては
もう誰も何も言えません...。



で、どうしたかと?

勿論乗りましたとも!

濡れてしまうと困るので、靴だけは脱ぎました。

そして
脱いだ靴を抱えたビジネススーツの一行は

ジャンガーダに乗って海に繰り出し、
透明な海水に感激し、
カラフルなおさかなさんがいっぱい集まるポイントでは

ワイワイ言って楽しんで、

20~30分後には
大変満足して陸に戻りました。


「楽しかったのなら、いいじゃない」と?

うーん…、

いやぁ、それがですね…、
陸に戻ると我に返るわけですよ…。

確かに乗っている間は楽しかったし、
水も魚もきれいで
この上なくハッピーではあったのですが...、

ジャンガーダの上で、
スーツを着て靴を抱えた黄色人種の一行が、

陸から見ていた人達の目に
どれほど滑稽に映っただろうかと想像すると…、

我ながら可笑しすぎて、吹き出してしまいました!


そんなこんなで、この一件は、
ン十年も経った今でも、思い出す度に笑い転げてしまう、
とっておきの思い出話となったのでした。>笑

本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!


2021-07-05 (6) - コピー

※ 上記はこたつぶとんさんのイラスト「こちらです ネコ」を
加工させて頂いたものです。


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