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うん。これも紛らわしい!

先日は、「cobertura」という単語が
「屋根」だったり、「後ろ盾」だったり、
「トッピング」だったりするという話をしました。

今回も、いろいろな意味があって
紛らわしい単語の紹介です。
こちらの漫画をご覧下さい。

あれれっ?
捜していたのは財布ではなかったの?!
それともお母さんを ATM 扱いしているとか?!?!

いえいえ、実は
「carteira【カルイラ】」
という単語に秘密があります。

ただ、今回は
先日のようにコトバンクで意味を調べても、
まだまだ意味が分かりません!


                        https://kotobank.jp/ptjaword/carteira

いや、これ ☝ だけでも充分
連想し難い意味があって嫌になってしまうのですが、

今回の漫画の場合、
捜していたのがお父さんではなくお母さんだったという点に
ちょっとした仕掛けがあるのです。w

「carteira」の語尾が「a」、つまり女性名詞なのは、
少年が捜していたのがお母さんだからで、
それがお父さんであれば、「carteiro【カルイル】になり、
その場合は「財布」と混同するようなことはないのです。

というのも、
「carteiro」をコトバンクで調べてみると、
ほら、謎が解けましたよ!

                           https://kotobank.jp/ptjaword/carteiro

そうなのです。
「carteiro【カルイル】とは
「郵便配達員」のことで、
この男性形がデフォルトで、
稀に女性の配達員がいると、
その人は「carteira」であるということになり、
「財布」だの「机」だのと混同されてしまうと言うわけです…。w

しかも
女性の郵便配達員が少ない上、
男性名詞から女性名詞への変換も
通常通り語尾を「o」から「a」に置き換えるだけなので、
わざわざ辞書に記されていたりはしないのです!😲

そんなこんなで、
今回の漫画の少年としては、
運転手さんに

「女性の郵便配達員が乗ってませんか?」

と聞いたつもりなのに、

運転手さんも漫画の読み手も

「財布を忘れたかもしれないんですが、
見つかっていませんか?」

と訊ねているのだろうと
勘違いしてしまったというわけです。

なお、
読み手が実は郵便配達員という意味だったと気付くのは、
お母さんが着ているユニフォームが
ブラジルの郵便配達員のものだからなので、
その読み手がブラジル人でない場合は、

「なんだかよく分からないけれど、
少年がお母さんのことを自分の財布扱いしているってことなんだろうな。
つまらない話!」

といった解釈で終わってしまう可能性が高いと思われます…。💦

結局は
ジモティーによるジモティーのための漫画
ということになってしまいますが、
単語遊びが面白かったので、
記事にしてみました。

言葉の壁+文化の壁の二重の壁があると、
漫画で一笑いするのも楽じゃないですね…!苦笑

それなのにお読み頂き、
まことにありがとうございました!


ブラジルの郵便屋さん(https://www.descalvadonews.com.br/noticias/2013/janeiro/25diadocarteiro.htm)



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