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アンゴラ&モザンビーク

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1990年代後半のアンゴラ共和国やモザンビーク共和国の様子や現地での経験、その後の変貌などをマガジンにまとめていきます。 ヘッダー画像は南部ウイラ州とナミベ州を結ぶいろは坂、否、… もっと読む
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2021年4月の記事一覧

アンゴラから帰れなくなりそうになった話

Gerhard G.によるPixabayからの画像 これまでアンゴラについては内戦絡みの話が多く、 「アンゴラから帰れなくなりそうになった」 などというと、 「えっ、何かトラブルに巻き込まれたとか?!」 と心配して下さる方もいらっしゃるかもしれませんが、 これは2005年頃に起きて、 後にこの一行の懐かしい笑い話と化した話です。 ***** その日は朝9時頃ホテルのロビーに集合、各自チェックアウトを済ませたら 荷物を車に積んで空港へ向かうという予定でした。 全

実は本当に飛行機に乗れなかったこともあるんです…。

トップ画像:麦さん from Illust AC 昨日は、空港へ向けて出かけようとしたら、 マラソン大会に阻まれて飛行機に乗り遅れそうになった という話を致しました。 でも、その時は結局乗れてしまっているので、 今日は乗れなかった話を…。 【その1】 2005年10月、 私はアンゴラ共和国南部の町に滞在しており、 翌日には首都ルアンダに戻り、 一週間後には帰国、 という予定でした。 アンゴラのサッカーの選抜チームが、 ルワンダ共和国の首都キガリにて アウェーで行われた

虹色イグアナ

トップ画像:Hans BraxmeierによるPixabayからの画像 あるとき、 モザンビークのとある港の護岸に それはそれは大きくて立派なイグアナがいました。 そのイグアナは虹色で、 その虹色が グワングワンと動いていて 実に幻想的! これは写真に納めなければと、 バッグをごそごそと探り デジカメを引っ張り出し、 いざ撮ろうと 一歩踏み出しつつカメラを構えた途端、 それまでフリーズしたまま グワングワンと色替えをしていた イグアナ君は、 ものすごい勢いで 逃げ

ヨハネスブルグ⇔マプトのフライト時間が長くなった件

トップ画像:Nowbowさん from Illust AC 私は今までにモザンビークを30回以上訪れており、 いつも首都マプトからわずか400キロ程度しか離れていない 南アフリカのヨハネスブルグから飛行機で入国します。 ヨハネ⇔マプト間のフライトの所要時間は、 機体にもよりけりではありますが、 初めて訪れた1997年から5~6年間程度は、 いつも1時間以内でした。 ところが、 それ以降、同じフライトが、 1時間半程度、 場合によっては3時間以上掛かるようになってしまい

1990年代、モザンビークの国内線は一日置きの山手線形式だった

トップ画像:mimiminekoさん from Illust AC 私がモザンビークに「通い」始めた1990年代、 モザンビーク航空(LAM: Linhas Aéreas de Moçambique) は 2機しか飛行機を所有していませんでした。 その2機を駆使して、自国と南アフリカを結ぶ国際線と、 国内の各地を巡る国内線を賄っていました。 国際線については、南アフリカのヨハネスブルグという 唯一の往来先ですから、至ってシンプルです。 一日置きにマプト⇔ヨハネ間を一往

モザンビークで動き出した飛行機を止めて乗り込んだ話

その時は モザンビークの首都マプトから1500キロ弱離れた町にいました。 マプトへ戻る飛行機のチェックインをしていると、 滞在中お世話になった、その町に住んでいる邦人の方がやってきて、 「皆さんの乗る飛行機が マプトをまだ出発していないとの連絡がありました。 今日の飛行機は、途中の町に寄ってからこちらに来るので、 現時点でマプトを出発していないということは、 最低でもあと3時間はこちらには到着しません。 ここにいたのでは飲み食いするところもありませんから、 よろしけれ

アンゴラの「いろは坂」の上と下

トップ画像:https://angola-infos.com/gmedia/serra-da-leba-jpg/ 今日はソフトな話題で。 アンゴラの景色をご紹介させて下さい。 それは「アンゴラのいろは坂」(笑)こと、 「Serra da Leba (セーら・ダ・レーバ)」と、 それが繋ぐ2つの美しい町です。 こちらがトップ画像にも載せましたアンゴラの「いろは坂」、こと 「Serra da Leba (セーら・ダ・レーバ)」です。 ↓ 「Serra da Leba (

デスノートなドライバー?(笑)

トップ画像:Free-PhotosによるPixabayからの画像 ある時、アンゴラへの出張の際、運転手を二人雇いました。 その時のチームは2グループに分かれており、 朝の出発時間も行先も異なることから 「その行先なら僕、行ったことがある」 「僕は明日は遅めの出発の方が助かるから、早番は彼が来る」 等々、 どちらが来るかはドライバー同士で決めさせていました。 また、時にはその場では役割分担が決まらず、決まり次第運転手自身が 携帯メッセージで私に知らせてくるということ

アンゴラの美しいゴーストアイランド - ティグレス島

私は、四半世紀もの永きにわたりアフリカのアンゴラ共和国を 度々訪れて参りましたが、 ここには人は住んでいないと聞いたことこそあれど、 このような廃墟島であることや、 その経緯については何一つ知らずに過ごしてきてしまいました。 ここはティグレス島 (Ilha dos Tigres)、アフリカ南西部、アンゴラ共和国の なんとも美しいゴーストアイランドです。 アンゴラ共和国最南端のナミベ州の州都である モサメデス市(旧ナミベ市)から さらに 250 km ほど南下した、 ナミビ

フラミンゴロッジ(アンゴラ)

昨日は、行ってみたいとは思うものの、 まだまだ危険要素も残っていて、 大手を振って「いらっしゃい、いらっしゃい」 というわけにもいかない ハードル高めな絶景を紹介してしまったので、 今日は、「ここなら行ったことあるし、絶対お薦め!」 と言える場所を一つ! 昨日と同じナミブ砂漠ですが、 州都モサメデス市(旧ナミベ市)から わずか 50 ~60 km 地点にある フラミンゴロッジ、 南アフリカ人が経営している 砂漠の楽園です。 バンガローのお部屋も食堂もシンプルだけれど、

アンゴラ南部は既に秘境ではない?!

昨日たまたま見つけてしまって、 「ここについても書きたいな~」 と思った場所があるのですが、 先日から扱っているアンゴラ共和国の ナミベ州なので、 「いくらなんでも、しつこ過ぎるから、またそのうちね~」 と思ったものの、今日、ちょうど 「#一度は行きたいあの場所」 応募作品と「#海外旅行」の記事の中で、 「アンゴラの美しいゴーストアイランド - ティグレス島」が 先週特に「スキ」を集めたというお知らせが来て、 嬉しくなっちゃったので、調子に乗って 前倒しでもう一か所

アンゴラから来日した人の感想が「え~っ、そこ?!」だった話

トップ画像: Mike TylerによるPixabayからの画像 仕事で来日した3名のアンゴラ人の通訳をした時のことです。 そのうち2名は海外慣れしており、何の不自由も感じることなく、 折角の日本だからと買って帰りたいものも事前に決めていたりと、 それなりに日本でのステイをエンジョイしていたのですが、 3人目の方は、 他の二人と比べると身分がやや低い地方公務員で、 海外経験は近隣諸国以外はなく、 初めての日本は、 人も車も多くて騒がしいし、 食べ物もなかなか口に