なけなしがありったけになる、希望を照らす食堂の灯
この夏人気だったテレビドラマ
「私の家政婦ナギサさん」の魅力のひとつには、登場人物が皆、善良で温かな人で和み、
冬の夜のあったかい湯舟のようで、安心して観ることが出来た、ということがあると思います。
今日再読したのは、ハートフル短編の名手、吉田篤弘氏の長編小説(連作短篇)「おやすみ、東京」(ハルキ文庫)。
舞台は東京、ある街の交差点にある食堂「よつかど」。 ここに集う、深夜の様々な職業の人たち。本作はそのささやかな関わり合いを描いたもの。 作者の「つむじ風食堂の夜」に構