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その一冊の佇まい

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読書は心の旅路、作者との時空を超えた対話、没頭出来る時間へ。
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#小説

梯子の段の語り部たちへ〜書棚から2

狭小のわが家の、更に狭き自室の、 それにしては少し大き目の書棚。 この約30年間、わが愛読書…

葉風弥七
2年前
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インドカリーで男女の機微、噛みしめる

毎週土曜に食品スーパーで買う定番に、 レトルトの「新宿中村屋 インドカリー」と 「金沢カレ…

葉風弥七
3年前
9

誰しも未完成、人と人の輪郭

ビジネスパーソンであれば、 特にエリートを目指すなら、 小説など読むべからず、 と若い頃、…

葉風弥七
3年前
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追憶の価値

大型連休こそ沢山読むぞと意気込む。 最初の一冊は、年末に読み掛け、途中だった 浅田次郎氏の…

葉風弥七
3年前
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珈琲と言葉のチカラ

「コーヒーという飲み物は立派だね。 大したもんだと私は思うよ。 幸せなときにブラックで飲…

葉風弥七
3年前
9

恋と愛の境界線、今こそお薦めの時代小説

もう何年になるだろう、 僕がお薦めした葉室麟さんの小説、 「紫匂う」(講談社文庫)の話で、…

葉風弥七
3年前
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なけなしがありったけになる、希望を照らす食堂の灯

この夏人気だったテレビドラマ 「私の家政婦ナギサさん」の魅力のひとつには、登場人物が皆、善良で温かな人で和み、 冬の夜のあったかい湯舟のようで、安心して観ることが出来た、ということがあると思います。 今日再読したのは、ハートフル短編の名手、吉田篤弘氏の長編小説(連作短篇)「おやすみ、東京」(ハルキ文庫)。 舞台は東京、ある街の交差点にある食堂「よつかど」。 ここに集う、深夜の様々な職業の人たち。本作はそのささやかな関わり合いを描いたもの。 作者の「つむじ風食堂の夜」に構

短編小説を抱いて、夢のなかへ

寝る前のカフェインにはご注意、とよく言われます。 ホットミルクや養命酒の方が安眠をいざな…

葉風弥七
3年前
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この小説ありて「人生は上々」!!つむじ風に吹かれて

小説を読んでいて いつの間にか登場人物を誰か、 例えば映画やテレビドラマの俳優に、 勝手に…

葉風弥七
3年前
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