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政治家にも 変えられない 僕たちの世代

VANSのオールドスクール購入。黒に白のラインのやつ。もう多分20足目くらい。スニーカーはこれしか履かないと決めている。死ぬまでの分、纏め買いしたい。誕生日に誰か贈ってほしい(27cmでーす)

ワインを飲む時、我が家はいつも揉める。料理にも依るが、私が赤ワインをオーダーしようとすると、妻は白ワインしか飲みたくないという頑固一点張りなのでいつも折れて、白ワインのボトルからデキャンタを頼むことになるからである。オイスターバーならシャブリ等の定番の白ワインでもちろん異論は無いし、魚料理なら全然アグリーなのだが、例え肉料理であっても妻は白ワインを推してくる。妻にマリアージュという概念はない。ついこの間、私の赤ワイン飲みたい飲みたいゲージが欽ちゃんの仮装大賞のゲージよろしく臨界点を超えた為、遂に反旗を翻した。心の中の山本監督がそれを許さなかったのだ。「いいか、よく聞け。君はいつもどこでもどんな料理でも白ワインをオーダーする。やっぱりどう考えても、料理に合わせてワインを選ぶべきだ。そうだな、例えるなら、赤ワインはビートルズなんだ。それに引き換え、白ワインなんて白ワインなんて、、、ザ・フーじゃないか!!」と言ったら「じゃあ、いいやん」と無感情の返答をくらい、完敗(そして、白ワインで乾杯)。

家族でホテル三日月龍宮亭へ。千原ジュニア曰く、「天現寺から45分で龍宮城」でおなじみの龍宮亭である。アクアラインを超えたら確かに龍宮城は実在した。露天風呂、内風呂はもちろん、室内の温水プールに、外の温泉プール、レベルの高いバイキング(海鮮はもちろん、カレーも美味い。飲み放題60分1,980円はやや高いが)。おまけにボーネルンドのkid-o-kidもあれば、潮干狩りも出来るし、バギーだって乗りまくれる。リーズナブルで家族ニンマリ、都心激近の龍宮城。大満足で、帰りもアクアラインの高速バスで帰ろうと思いきや、超大渋滞。しぶしぶ、特急<さざなみ>で帰宅。帰宅後は、潮干狩りで集めた2kgのアサリをどっさり砂抜きして、みそ汁、酒蒸し、アサリごはんなどアサリ三昧を満喫。どうでもいいが、貝を塩抜きする時に思い出すのは以下の詩である。

シジミ  石垣りん

  夜中に目をさました。
  ゆうべ買ったシジミたちが
  台所のすみで
  口をあけて生きていた。

  「夜が明けたら
  ドレモコレモ
  ミンナクッテヤル」

  鬼ババの笑いを
  私は笑った。
  それから先は
  うっすら口をあけて
  寝るよりほかに私の夜はなかった。

板垣くんの「YUBISUCKERDIARY 20190915〜20200915」を通勤電車で貪り読み。いつか吉祥寺の串鳥でアサヒスーパードライエクストラコールド飲みながら、子育て談議で盛り上がりたいな。

水道橋博士のnoteを読んで甲本ヒロトの話があったので、久しぶりにthe blue heartsを聴く。この前の日記にも書いていたように、ちょくちょく甲本ヒロトについては考えることがある。

the blue heartsは政治的な内容にコミットしている歌も歌われることがあるけど、音楽を絶対に革命の道具としては使わない。すべての曲は対世界ではなく、他の誰でもない<私>に対して、いつも捧げられている。そこにあるのは贈与であり、純粋性であることを再確認する。だから私は「ぼく、パンクロックがーすきーだー、ちゅうとはんぱなきもちじゃなくて〜」と、2次会のカラオケ屋で泥酔した誰かが絶唱するのを聴きながら、その明らかに中途半端な気持ちに、いつも絶望しているのだった。

また「色んなことが思い通りになったらいいのになー」は<色んなことって思い通りにならないよね>という動かぬ事実に対する共感であり、思い通りにならない現実や世界は決してシリアスではない、という意味と私は受け取っている。いろんなことが思い通りにならない現実は「笑い飛ばせばいい」からである。世界がシリアスとか今がクソとか日本はクソとか首相がクソとかまったく関係ない。兎角、最近のサブカルチャーあがりの大人は政治的な意見に己の青春の残滓を仮託しがちだが、我々にできることは、せいぜいくそったれの世界で<終わらない歌>を歌いつづけることだけである。つまり、すべての問題は自分が笑いとばせるかどうか、に結実する。自分がどこで歌っているか、どんな格好で歌っているかは関係ない。結局、人生は自分の問題でしかなく、心の有りようでしかない。笑えれば、勝ちである。それが少なくとも私にとっては、ロックンロールである。「すてごま」がPKO反対だったり「チェルノブイリ」が原発反対だったりするけど、その政治的メッセージの上位に必ず音楽の純粋性や酔狂が存在しているバンドがthe blue heartsだった。だから感動するのであって、細かいことなんてどうでもいいのだ。バーンとやってドカーンとやっておしまいである。大人になるとシリアスに考えることしか出来なくなり、どんどん僕らは貧しくなっていく。the blue heartsは、いつでも、今でも、そこにいた。

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