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#13 最近描いた作品

最近描いた作品とそのコメントを載せています。花は庭に咲いていたり、摘んできたものです。

「ドクダミとねこ」2023.05.18

「ドクダミって知ってる?」とあまり口数の多くない父がわたしに話しかけてきて、根っこからドクダミを引っこ抜いて段ボールに入れてみせてくれました。ドクダミは強い殺菌作用を持つらしく、湿った部屋の匂いがしました。残念ながらそのときはまだ花が咲いていないませんでしたが、出たばかりの葉が赤みを帯びていて、葉に生命力を感じました。多分その赤みが印象的でそのまま猫も紫の筆でささっと描いたのだと思います。この絵に描かれている猫は飼っている二匹目の猫で、少しぽっちゃりしていますが、それも気に入っています。またこの猫はよく寝る猫で、いびきがうるさいので、背景には敢えて、ドクダミが生息している薄暗くてジメジメしていない晴れた場所にして、猫が夢を見た景色という設定で描きました。


「松葉海蘭とねこ」2023.05.27

松葉海蘭は、北アメリカ原産で、日本では1941年に京都で発見された後、1980年代以降分布を広げ、現在では関東以西全域に帰化しています。ひょろりと伸びた茎から短い花茎を出し、紫色の花を1輪ずつ咲かせます。
この花は亡くなった祖父母のお墓近くに生えていたのを姉がかわいいと言って花瓶にさして飾っていたのが、描くきっかけになりました。猫を3匹飼っているのですが、その猫の一番下のオスを花に添えて描きました。花言葉は「輝き」「喜び」「芯の強い」で、花の細部は敢えて描かず、見たときの花の小さながらも可憐な輝きを、猫と海の見える景色を背景に描きました。


「カルフォルニアポピーとねこ」2023.05.28

英語ではカリフォルニア州原産の花でポピーに似ていることから「California poppy(カリフォルニアポピー)」や「Golden poppy」などと呼ばれています。現在はカリフォルニア州の州花になっています。この花の花言葉は「富」「成功」だそうです。自生地を訪れたスペインの探検家が、太陽に当たりキラキラと輝きながら咲くハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の群生を見て、「黄金の大地」と表現したことが由来となっています。
私はあまり富や成功を夢みることはないのですが、のんびり自分のペースで生きていけたらいいなと思って「果報は寝て待て」という気持ちで描きました。


「メルヘンツァウバーと蚤の市」2023.06.03

メルヘンは、おとぎ話とか妖精物語という意味でツァウバーは、魔法という意味だそうです。大学生ときに当時ライプツィヒに留学していた姉に会いに行って、蚤の市をのぞいたことを思いだしました。古い人形やぬいぐるみが所狭しと並べられていて、とてもかわいく趣がありました。また古いものに価値を見出して売り買いしている様子に温かい気持ちになりました。
このメルヘンツァウバーは亡きおばあちゃんが植えていた花でした。芽がでる前は何を植えたのか分からなかったのですが、亡くなった後、ぽっと咲いていました。調べてみるとドイツの花だということを知っで驚きました。おばあちゃんにも高校生のときにヨーロッパへ1年留学していたことや姉と会った事を話していたので、もしかしたら遠いドイツの地に思いを馳せてこの花を選んで植えていたのかなと思うと泣けてきます。





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