今だからこそ民謡を聴こう

民謡との出会いは突然だった。

いつものように音楽アプリのSpotifyで色々物色していると、「民謡特集」という文字が目に入った。Spotifyはお気に入り登録した音楽からおすすめを表示してくれるが、たまに普段聴かないものもおすすめする。自分にとってあまりにも突飛なおすすめだったため、出てきたアルバムを試聴し始めた。

するとどうだろう。かっこいいのだ。民謡が。

正直これまでの民謡のイメージは、古くからある曲を旧来の歌い方で歌い継ぐ…という保守的なものという印象があった。

しかしそのとき聴いた民謡は違う。超挑戦的。

ヒット曲カバー、シンセを使ったアレンジ、エレキギターとのアグレッシブアレンジ、思わず体が動くポップなアレンジ。

これまでの固定観念が吹きとぶ曲ばかりですっかりハマった。

そこで特に衝撃を受けた曲を書こうと思う。

1.民謡初心者に優しい・朝倉さやさん

民謡に親しくない人にまず聴いてもらうとしたら朝倉さんの楽曲になると思う。朝倉さんは伝統的な曲の現代アレンジや有名曲カバーを多く歌っており、誰でも楽しめる。特におすすめしたい曲を紹介する。

Mr.Mamurogawa(真室川 Future Trax)


この曲を初めて聴いたときはひっくり返りそうになった。民謡とファンク…?思わず体が揺れるビートに民謡特有のあの独特な歌い方が最高な化学反応を起こしてる。あまりにも馴染みすぎていて歌詞が英詞に聴こえる。民謡の固定観念をこれで吹き飛ばそう。

楓(cover)

朝倉さんは幅広くカバーしているが、1番おすすめはスピッツの楓カバーだ。スピッツが好きな人は色々思うことがあると思う。一回それを抑えて聴いてほしい。スピッツと民謡の可能性を。
サビの「さよなら」ロングトーンと、民謡のこぶしの奇跡の出会い。民謡のエッセンスで味わう切なさ…

ピンときた人もピンとこなかった人も、ぜひ朝倉さんのカバー曲をチェックしてみてほしい。安心と信頼のジブリカバーやアニソンカバーもあるよ。


2.民謡で踏む新たなステップ

炭坑節


♪月が〜出た出〜た〜 月が〜出た〜(ハヨイヨイ)♪

これは炭坑節という曲の一節である。聴いたことのある人も多いと思う。これまでのイメージだと、ずっしりした和太鼓のリズムで盆踊りをしている場面を想像するだろう。しかしこの曲はどうだろう。なんとサックスがいる。ギロもいる。なんか陽気!!合ってるかわからないが、南米感。なんか腰揺らしてサイドステップ踏みたくなる。うっかり外で聴いたらエライことになる。

是非聴いてそのスリル…ではなくリズムを楽しんでほしい。


3.超アグレッシブ!エレキ×民謡

津軽じょんがら節 feat.輝&輝(KIKI)

私はこれまで、親しみやすい朝倉さやさん、踊れる炭坑節と完全に油断していた。ポップな民謡に陶酔しているとイヤホンから脳に何かきた。

慌てて曲を確認するとじょんがら節???

正直知らないが、脳が大変なことになっているのでそんなことは気にしてられない。

挑発的なドラム。絡み合うエレキギターと三味線の鋭い音。モーセ級の圧倒的こぶし・しゃくり。

この曲に関してはこの説明でさえ、しゃらくさい。不要。ムダ。

今すぐイヤホン耳に突っ込んで脳で聴く。以上。


以上が最近民謡にハマった私のおすすめである。
ここまで読んで分かる通り、私はコードとか音楽ジャンルなどに全く精通していないドシロウトだ。内容に間違いがあったら本当にすみません。

でも民謡の魅力はなんとなく伝わったのではないだろうか。これらを入り口にアレンジなしの原曲や、ここに書ききれなかった素晴らしい歌い手の方々と良い出会いができますように。