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神田川と浅草橋

スローリー余話
川と橋と美味しいもの#20

浅草御門があった頃の浅草橋(写真提供:中央区立京橋図書館)

神田川の下流かつて花柳界で賑わった柳橋のひとつ上流に位置する「浅草橋」。江戸城に36箇所あった見附のひとつ浅草見附(浅草御門)の橋として江戸初期に架橋されました。

左衛門橋から浅草橋をのぞむ

現在は江戸通り(国道6号)が通っておりますが当時から奥州街道や日光街道が通る交通の要所で1904(明治37)年には路面電車が開通。1971(昭和46)年に都電が廃止されるまでは浅草~日本橋~新橋を結ぶ22系統や浅草~日本橋~丸ノ内を結ぶ31系統の停留所もありました。現在この界隈の神田川には多くの屋形船が係留されていますが「浅草橋」には「春のお花見」や「夏の花火」など季節に応じて様々なクルージングを愉しめるお料理が評判の『三浦屋』があります。
(以下、『東京Slowly² vol.3』最新号より)

令和の舟遊び 屋形船『三浦屋』

万葉集にも詠まれている「舟遊び」。江戸時代のはじめは大名や豪商が競って豪華船を建造し盛んに遊覧していたが当時の屋形船には一般の町民は乗ることは出来なかったという。その後「屋根舟」という簡素な小舟が誕生し町民も舟遊びを楽しむようになり、夏は隅田川での納涼が江戸の風物詩になった。太平洋戦争でいったん『屋形船』は衰退したが1980年代よりさまざまな種類の船が誕生し楽しみ方も増えている。

お料理目当てのリピーターも多いという

浅草橋の『三浦屋』では「貸切ランチ屋形船」や隅田川、日本橋、神田川を巡りながら江戸~現在までの歴史を学べるクルーズコースなど様々な令和の「舟遊び」が楽しめる。特にお料理は割烹料理店に負けない仕入れで新鮮な魚介類のお刺身や天麩羅が絶品。さらにお花見・花火・お月見など季節毎のイベントも充実している。

問い合わせ先:三浦屋 0120-027-810

浅草橋をバックに三浦屋のご主人