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今フィリピンでホットな物流不動産とアヤラランドロジスティクス(ALLHC)の株価が上がってるワケ

どうもShoheybeatzです。


近年、フィリピンで何かと注目されている不動産ですが

これまでモールや住宅、ホテル、オフィスや工業用不動産など全般的に幅広く手掛けている、
SMやアヤラと言った財閥系不動産デベロッパーについての記事をこれまで書いてきました。

また、近年不動産価値が高騰しているフィリピンでAREITやDDMPREITなど不動産投資信託(REIT)が話題になっていることも何度か触れてきましたが、

しかし2021年8月現在、コロナによりモールやリゾート、オフィスなどの不動産の回復が遅れている中で、


今、伸びていて今後も安定した成長が期待され

国内外の機関投資家に注目されている

最もホットな不動産セクターと言われているのが

「Logistics Real Estate(物流不動産)」です!

ナゼ、フィリピンで物流不動産が今注目されているのか?

そして、この分野で大手のアヤラ財閥の不動産部門アヤラランドの子会社、

アヤラランドロジスティクスコーポレーション(ALLHC)とは、どんな企業なのか?

プロフィールや直近の業績、株価予想についてご紹介したいと思います。

今、フィリピンで物流不動産が注目されているワケ

2021年のマニラ首都圏のオフィス、住宅、ショッピングモールなどの不動産は

コロナの拡大により繰り返される規制が長引く中、今後さらに空室率の上昇と賃料の下落が見込まれています。

とくに都市部の住宅用不動産部門やオフィス、モールの空室率が過去最高のレベルまで上がってきている、

ということをこれまで別の記事でご紹介してきました。(その記事のリンクは一番下に貼っていますので、まだ読まれてない方はそちらからお願いします)


しかしそんな中、今最も安定した成長が期待できるホットなセクターと言われ注目されているのが『Logistics Real Estate (物流不動産)』です。

フィリピンの物流業界は、遅れているイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

世界銀行が発表している物流サービスの指標であるロジスティクスパフォーマンスインデックスでフィリピンは160か国中60位にランクされており、年々改善されています。

この物流不動産で取り扱う物件は、倉庫や流通センターのほかに、データセンターなどです。

物流不動産が近年注目されている理由として、
今年は26%以上成長すると見込まれているEコマース市場の拡大を背景に流通センターや倉庫の需要の高まりがあげられます。


またフィリピンの人口増加や経済成長により輸入食品、医薬品、農産物を冷蔵・冷凍保管するスペースの需要も同じく増加していて

とくに今年に入り各国からコロナワクチンが届くにつれ、冷蔵スペースの確保も課題になっています。


さらにテレワークやモジュールを使って自宅で仕事や学習すること人が増えたことでアプリやデータを収容するためのデータセンターのニーズを加速させているため


コロナにより不動産全般の回復が遅れている中、この分野においては今年10%の成長が見込まれています。

こういったフィリピン国内で高まる需要に対応するため、マニラ首都圏にある一部の不動産資産は保管施設として再利用されています。


フィリピンのアメリカ商工会議所の投資および資本市場の責任者であるKash Salvador氏によると

「冷蔵保管を含む産業およびロジスティクス不動産セクターは依然として世界で最も安定した資産となっており、フィリピンではより多くの機関投資家がこの分野に多額の資本を投入しようとしている」と述べています。


ここまでで、この物流不動産が今フィリピンでニーズが高く、成長が期待されている分野だということがわかって頂いたかと思いますが、

次にこの物流不動産の大手ディベロッパーである
アヤラランドロジスティクスホールディングス(ALLHC)についてご紹介したいと思います。

アヤラランドロジスティクスホールディングス(ALLHC)とは?


アヤラランドロジスティクスホールディングス(ALLHC)は、Ayala財閥の不動産部門であるアヤラランドの子会社で1989年5月19日に投資持株会社として設立され、2016年2月アヤラランド(ALI)に51.06%の株式を売却しました。

ALLHCは現在、子会社を通じて、工業団地、商業センター、倉庫の賃貸、および物流施設の不動産および不動産開発事業を行っているディベロッパーです。


同社は、今年1月にカビテ州ナイクのカビテテクノパーク内に産業用リースブランドALogisを立ち上げ、既成施設の建設を開始。

第1フェーズの既存の13,000平方メートルの面積に16,000平方メートルの総賃貸可能面積を追加し、

第2フェーズとして、2021年12月から製造業者、ロジスティクスプロバイダー、流通センター、コミッショナリーなどの中小企業へ提供する予定です。


また近年高まる食品や医薬品などの冷凍保存のニーズに対応するため、

今年4月にラグナにある冷蔵施設「Technofreeze」と11,800平方メートルの土地を4億880万ペソで取得し、ALLHCの冷蔵ブランド「ALogisArtico」により、運営施設の所有権を引き継ぎ、冷蔵事業を拡大しています。


その結果、今月3日に発表された2021年第2四半期の純利益は8200万ペソで、連結売上高は6億6300万ペソ、純利益が前期の1億5500万ペソから2億4700万ペソとなり前年比の59%増加しました。

また今年6カ月間のALLHCの連結売上高は、昨年の15億9,800万ペソから16億ペソとなり、

パンパンガ、カビテ、ラグインディンガンテクノパークからの収益の増加及び工業用地の売却により6億1,100万ペソを獲得し、前年の3億5,100万ペソより74%増加しました。

なお、倉庫賃貸収入は、1億9,300万ペソから6%増加して2億400万ペソとなりました。

アヤラランドロジスティクスホールディングス(ALLHC)の株価予想


それでは、ALLHCの株価について見てみましょう。

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2020年7月末につけた52週最安値である1.71ペソから順調に上がっていき、先月14日最高値4.75ペソまで株価が上がっているバガー株です。(1年でなんと177%)

7月に最高値をつけたのち、いったん大きく下落しているものの、その後8月21日金曜日に三角持ち合いから上抜けしています。

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MACDをを見てみるとちょうど先週金曜日にきれいにクロスしているのがわかりますので、短期的には上昇すると思っています。

どこまで上がるかですが、レジスタンスが4.48ペソ、その次が4.65ペソにありますので、この後その抵抗ラインをトライすると考えています。

そこまでいくと、ちょうど右上がりのダブルボトムを形成するような形となり、先月つけた4.75ペソがネックラインとなり、そこを超えることができたらさらに上昇するのではないかと期待してます。


まとめ

2021年、コロナによりショッピングモールやオフィスなどのを含む不動産が全般的に回復が遅れている中、

Eコマース市場の拡大と食品や医薬品の冷蔵スペースの需要が高まっているフィリピンで、その物流の拠点となる倉庫や流通センターを扱う物流不動産が今大変注目されています。

その物流不動産大手のアヤラ財閥系不動産アヤラランドの子会社であるアヤラランドロジスティクスコーポレーション(ALLHC)もその波に乗り、成長を続けていて、昨年から株価が2倍以上に上がっているバガー株です。

今後も引き続きこの物流不動産のニーズは続くと思いますので、とくにコロナの中でも成長が期待できる銘柄だと思っています。



※なお上記内容は投資2年目の超ビギナーによるものですので、必ずしもそうなるとは限りませんので、その点はご理解お願いします。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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引用:

https://mb.com.ph/2021/01/24/ayalaland-logistics-expanding-industrial-facilities-in-naic-cavite/?amp

https://business.inquirer.net/321196/ayala-land-diversifies-into-cold-storage-business/amp
https://www.bworldonline.com/ayala-land-profit-climbs-amid-challenging-times/

https://www.manilatimes.net/2021/08/03/business/real-estate-and-property/logistics-real-estate-seen-as-key-to-property-recovery/1809491

https://mb.com.ph/2021/07/26/cold-storage-the-new-hot-sector-in-real-estate/

https://www.manilatimes.net/2021/05/11/business/real-estate-and-property/logistics-remains-a-bright-spot-in-still-sluggish-2021-property-market/872134

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