野村恭彦(Slow Innovation代表 / KIT虎ノ門大学院教授)

「渋谷をつなげる30人」「京都をつなげる30人」などを数年間続けてきて、イノベーションは「スローフード」のように、プロセスを大切にし、人と人との関係性をつくり、小さな変化がさざ波のように社会を進化させていく「スローイノベーション」に向かっていくのだと実感しています

野村恭彦(Slow Innovation代表 / KIT虎ノ門大学院教授)

「渋谷をつなげる30人」「京都をつなげる30人」などを数年間続けてきて、イノベーションは「スローフード」のように、プロセスを大切にし、人と人との関係性をつくり、小さな変化がさざ波のように社会を進化させていく「スローイノベーション」に向かっていくのだと実感しています

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    幸せに働ける会社をつくるために大切な2つのこと〜仕事をどう選び、組織をどうつくるか

    2019年10月1日にSlow Innovation株式会社を立ち上げたのは、2回目の起業だった。そのとき強く誓った経営方針が、「自分たちがしたい仕事しかしない」という「仕事をどう選ぶか」と、「社員が幸せになるために会社を使う」という「組織をどうつくるか」の二つだった。 それはとても自分勝手な方針ばかりなので、会社の売上さえ落ちなければ簡単にできることとたかを括っていた。しかし3年経って振り返ると、「自分勝手な会社をつくることへの心理的抵抗」が社長の私自身にも、社員の中にも

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            「#2023年の働き方」というお題だが、2023年は「二拠点居住元年」となるのではないだろうか。(写真は、UnsplashのS. Tsuchiya撮影) 二拠点居住を後押しする政策なぜなら、二拠点居住を後押しする政策が目白押しだからだ。まず、東京から子連れで移住すれば100万円もらえる。東京に住んでいる子育て家族であれば、誰でも手にできるお金だ。 この制度は移住を前提としているが、会社が東京でテレワークであれば、東京にも住居を残して、地域に家を借りて住民票を移してしばえば

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            職住融合を超えて: 社員を地域に戻すことでイノベーションを主導する

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            釧路の未来: 毎月1回釧路に行って分かったこと

            8月、9月、10月、11月と、4回にわたって釧路に仕事で来ることになった。釧路の未来を描くための仕事だが、釧路に定期的に出張するという幸せを皆さんにお伝えしたい。 釧路の魅力(1):食べ物が美味しすぎる まず、だれもが知っているであろう魅力から。私が「定期的に釧路に来る幸せ」と当たり前のように書いたのは、この街の食べ物は、とにかく美味しいから。夕飯をどの店に食べに行こうか、刺身にしようか、焼き物にしようか、あるいはつぶ貝、ラーメンにしようか。あああーー、どれもほんとうに美

            何もすることのない徳之島〜ファストの象徴の飛行機がもたらした超スロー体験

            九州の地域航空が、いよいよJAL・ANAの壁を越えて協力する。次の記事は、「大手2社が系列を超えて共同運航するのは初めて」ということを報じている。正直、この2社の共同運行が初めてということに驚いた。 何もしない5日間共同運行は、なんとも喜ばしいことである。なぜなら私自身、数年前に徳之島で台風に見舞われ、お盆の繁忙期であったことも重なり、そのまま5日間、徳之島から出られなくなった経験があるからだ。なかなか振替便が取れず、苦労した。共同運行があれば、もっと早く便が見つかったかも

            オススメはNPOか社会的企業〜#就職は大手かスタートアップか

            今回は、日経COMEMOからのお題である「#就職は大手かスタートアップか」に答える形で書いてみたいと思う。なぜなら、この「大手かスタートアップか」という二択に疑問を感じたからだ。なぜ三つ目の選択肢にNPO(または社会的企業)が入ってないのか、という話をしたいと思う。 Kくんという奇跡まずは、昨年度修了した、KIT虎ノ門大学院の私のゼミ生のKくんについてお話ししたいと思う。KITに入学するとき、彼はいわゆる中間支援団体(他のNPOを支援する立場)のNPOで働いていた。 初対

            「旅するように生きる」ための3つのアイデア

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            スノーピーク山井梨沙社長が辞任せず、産休をとれる社会にしたい

            スノーピーク山井梨沙社長辞任の記事に、大きな衝撃を受けた。とくにその理由が、「これがほんとうに社長を辞任する理由になるのか?」と感じるものだったからだ。 私自身、スノーピークと仕事上の接点も少しあり、オフィスやガレージを柔軟で創造的なキャンピングスタイルにするなど、未来を共創する活動をしてきた。山井梨沙社長と直接面識はないが、これから長期政権を敷いて、ユーザー視点でますます面白い仕掛けをしていくと期待していただけに、今回の決定は残念でしかたない。次の記事を読み返してみても、

            空き家問題を街並み課題と捉え直そう〜古民家が一軒なくなりファストハウスが三軒建つ現実

            国を挙げて、空き家対策が花盛りだ。私の住む京都でも、京都市が新たに空き家対策の大型プロジェクトを立ち上げ、事業者などとのマッチングの仕組みづくりを急いでいる。しかし、空き家対策を極めたその先に、どんな街並みの未来が待っているのか、疑問がある。 空き家活用にアクセルを踏む政府次の記事は、移住やテレワークを追い風に、空き家の活用を一気に進めようとする、自民党と政府の姿勢を報じている。岸田政権は「デジタル田園都市国家構想」を掲げており、地方への人の流れの創出を後押しするうえで、空

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            データを使ったマーケティングは花盛りだ。これを買ったから、これも買うでしょ、と一回見たものをしつこくブラウザーに表示されて、嬉しいと思ったことはないが、企業はそれが最重要の活動だと信じてしまっているようだ。 個人情報保護でビジネスモデルもユーザーリサーチも変わるそして次の記事にもあるとおり、Appleが先導する個人情報保護の流れは、巨大プラットフォーマーの広告に頼ったビジネスモデルに影響を与え始めた。 さらに、ユーザーのネット上での行動を収集分析しようとしてきた日本のもの

            働くとくらしは、また一つになっていく〜「くらし方」がキャリアになる時代

            オフィスが減っていくオフィスは、何のためにあるのだろうか?そんな純粋な疑問をコロナ禍以前には、われわれは持ったこともなかった。しかし今、ほとんどの社員の自宅には、会社と同等もしくはそれ以上のパフォーマンスのWIFIとパソコンがある。 次の記事では、リモートワークが一部の先進企業の取り組みというわけではなく、全米に広がっていること。さらにそれは一時的なものではなく、コロナ禍からレストランが戻っても、もうオフィスが以前のように戻ることはない、と予測する。 自宅は広くなるでは、

            地域循環という国家戦略って、ありですか?

            20世紀はあらゆる地域が似通った街になり、個性がどんどん失われていく時代であった。日本のように小さな国土にこれほどまでも多様な自然と文化のあふれる国家にとって、地域のコモディティ化を進めることほど、ほんとうにもったいないものはない。 この記事では、ヒト・モノ・カネ・自然・文化などの資源を地域循環させることで、あらゆる地域を唯一無二の存在にしていくという国家戦略について考える。 現状: 地域経済は後退するばかり次の記事では、地方の赤字路線が次々と廃線になるか、または自治体が

            ファミリーシップの時代: 未来思考で「家族」の概念をアップデートしよう

            (Photo by Norbu GYACHUNG on Unsplash) 「すべての人に婚姻の自由」を認めない日本今月20日、わたしはこの日、同性婚の棄却判決をいつもと違う距離感で受け止めた。その前日に大阪プライドセンターの主催するイベントで、同裁判の原告の同性カップルの方たちと一緒に、わたし自身がレインボーパレードのクルーズ船に乗っていたからだ。 彼らのニーズはとてもシンプルである。「愛する人と結婚したい」、ただそれだけだ。クルーズ船から手を振るわたしたちに、多くの人

            自分の人生を本業にしよう〜テレワークと副業解禁がもたらすこと

            (Photo by Heather Ford on Unsplash) 副業解禁が熱い厚生労働省は、企業に対し、従業員に副業を認める条件などの公表を求める方針だという。7月に出される新たな指針では、すべての企業を対象に、原則として副業を認めるよう促すそうだ。テレワーク普及が相まって、本業に人生を捧げる社畜はどんどん少数派になっていきそうだ。 私の副業キャリア私自身、副業のキャリアは長い。15年ほど前になろうか、富士ゼロックスの社員という本業がありつつ、国際大学グローバルコ