【グラブル考察】ヒューマン族はなぜ「一番多い」のか?

 もう最初からタイトルに「グラブル考察」って入れることにしました。タイトル欄が折り返しになるのが正直なんかこう、あの、受け入れられない気分ではあるんだけど、記事紹介のサムネイルってタイトルと書いたユーザーの名前しか表示されないんだから誤解は避けないとまずいよなって今更思ったわけです。タグは検索用だからね…仕方ないね…。

 こっちのエントリで話した「ヒューマン族が何であの世界において他種族より多いのか」という考察を、やります。ホントは生物学の知識とかあるともっと説得力ある話ができるんだろうけど、私は中学の生物の授業レベルのことしかわからないので多分に的外れなことを言うと思う。あらかじめ謝らせてくださいすみません。
 で、考えられる可能性をとりあえず列挙してみた。

1.他種族よりも顕性の遺伝子である
2.他種族よりも受精しやすい
3.生涯出産数が多い
4.集団への帰属意識が強く、個体数の増加を奨励している
5.そもそも他3種族は全てヒューマンを改造したもの

 とりあえず今思いつくのは大体この五つ。一つ一つ考えてみる。

1.他種族よりも顕性の遺伝子である説

「顕性」というのは一昔前までは「優性」と呼ばれていたアレで、対義語は「潜性(=劣性)」。血液型がO型の子どもは両親ともにO型の遺伝子がないと現れない、みたいな話で、ざっくりいうと「他種族とヒューマン族の間に生まれた子どもは、必ずみんなヒューマン族の形質になる」という説。
 でも正直コレ、ないと思ってる。
 
なんでかというと、もし片親が純血ヒューマンで生まれてくる子どもがみんな一見普通のヒューマン族だった場合、その子どもが知らずに共通する他種族の遺伝子を持つヒューマン族の人との間に子ども(純血ヒューマン親から見て孫にあたる世代)を作った時に見た目ヒューマンの両親からエルーン耳の子やドラフ角の子やハーヴィンサイズの子が生まれてしまうわけだから都度大パニックにならないかい?そりゃまあ世代が近ければ「そういやうちのおじいちゃんがハーヴィンだったわ」「嫁の母さんエルーン族だった、あーびっくり」で片付くかもしれないけど、これがぱっと思い当たらないくらい世代が下った後いきなりポンと隔世遺伝で生まれてきたらすわ浮気か不倫か性的暴行かで大騒ぎになるし、そんなのがちょくちょく起こったら「他種族と交わってはいけない」っていう禁忌くらい出来てもおかしくないと思うの。

2.他種族よりも受精しやすい説

 具体的には他種族と比べて「排卵周期が短い」とか「精液中の精子の比率が高い」ということ。ヒューマン族は現実の私ら人間と身体機能は同じだということなんで、他種族の排卵周期が60日間隔だとか、1ml当たりの精子数が1000万程度だとか、そういう感じになる。単純に言って妊娠する確率がヒューマンに比べて他種族は低い、という説。
 ただコレ検証しようがないのであるともないとも言えないんだよねえ。まさか物語の中でそれぞれの種族の月経周期の話とか出ないでしょ…。

3.生涯出産数が多い説

 この説が成立するにはまたいくつかの要素があって、一つは「安産および新生児の生存率の高さ」、もう一つが「生殖適齢期の長さ」になる。
 まず「安産および新生児の生存率の高さ」。これは「なぜヒューマン族の数が多いか」よりも「なぜハーヴィン族は数が少ないか」の根拠になるような気が勝手にしている。ハーヴィン族は体が小さく、男性でも身長が百センチを超えることはめったにない。仲間になるハーヴィン族の女性の最高身長は98㎝というから、現実の人間で言えば4歳児程度のボディサイズになる。身長100センチ前後の子どもの服は腰囲が55~61㎝、現実の20代女性の平均腰囲が70cmということを考えると、単純に考えて成人ハーヴィン女性の骨盤は現実の女性の骨盤より一回りないし二回り小さいことになり、当然胎児は小さくならざるを得ない。骨盤の形は人それぞれだというから「骨盤が小さい=難産」とは断言できないけれども、母胎の大きさ的に胎児が大きくなれないということは体に栄養を蓄えにくいということでもあるし、母体から胎児に分け与える栄養の比率も高くなってしまう(母体が栄養失調になりやすい)という可能性も考えられて、産後の肥立ちが悪くて母親が死んでしまうパターンや未熟児状態での出産、一度の出産における母親の体力消耗率から生涯に産める子どもの数が少なくなる、みたいなことがハーヴィン族には結構あったりするのかな…とか思っていた。それに比べるとヒューマン族は安産が多く一度の出産における消耗率も比較的低く、新生児の死亡率も比較的低めで、生涯に複数の子どもを無事に産める率が高いとかなのかもな、と。ただこの話、エルーンとドラフにはあんまり関係がなさそうといえばなさそうではある。
 そして「生殖適齢期の長さ」。現実の女性は18~45歳が妊娠適齢期とされているのでヒューマン女性もそうだと仮定して、他の種族はその適齢期がもっと短いとかそういう可能性。そもそもの寿命について考えると、とりあえず仲間に入っているうち最高齢が80歳のロジーヌおばあちゃん(ヒューマン)、男性だけで見るとソリッズ(ヒューマン/70歳)ガンダゴウザ(ドラフ/72歳)セワスチアン(エルーン/68歳)あたりが大体プラスマイナスそんなに変わらない感じなので、まあ「騎空士として活躍できる年齢の上限」がこの辺、という感じなんだろう。えっと…ハーヴィン最高年齢がマルキアレスさんなんだけど、あの方は特殊だからちょっと除けておいていいかな…ヨダルラーハ老師は66歳だそう。団員の年齢の上限が大体揃っているあたり、おおよそみんな「めっちゃ鍛えてる人なら70前後までは前線いける」くらいの感覚があるということで、恐らく寿命に大きな差があるわけではないと考えられる。そうするとたぶん生殖適齢期もそう変わらないと思うんだよなあ…わからんけども…。

4.集団への帰属意識が強く、個体数の増加を奨励している説

 これは前提として「ヒューマン族は他の3種族に比べて能力値が見劣りする」という可能性を置いている。いや単純な身体能力で言えばハーヴィンがダントツ最下位なのはしょうがないんだけども、それを含めてもなんというか「強みになる部分がない種族」とでもいえばいいんだろうか。
 ドラフは基本的に力が強くかつ器用、エルーンは聴覚に優れ、ハーヴィンは個人差があるとはいえ予知能力や膨大な魔力の持ち主だったりする(※ただしそういう能力がないハーヴィン族はそもそも騎空団に入ろうと思わないので物語にかかわってこない、というアレがある可能性もある)。これに対してヒューマン族は「生まれながらに持つ種族特有の強み」のようなものがない。それを克服するために集団行動に特化する文化を作り上げるようになり、「頭数」を「力」に変換するような種族として「進化」したのだとしたらどうだろうか。
 前述したようにハーヴィンが「生涯出産数が大きくならない」「身体能力上他種族に勝ることが難しい」という種族的な宿命を負っているとしたら、各個体に何らかの特殊な能力(たぶん知的能力や魔力の器としての能力)を発現させるのが恐らく最も有効な生存戦略となる。逆に生涯出産数を大きくしやすいヒューマン族は、各個体に特殊な能力や強い力がなくても集団の力や分業制による大量生産・道具の向上を生存戦略としてとってきた、みたいな話。
 で、基本的に集団行動をとる文化なわけだから、集団の中での成婚率が高くなる。集団の中で婚姻・出産をすれば集団の構成員の数はどんどん増える。構成員の数が増えるほどその集団のできることは増え、集団内での成婚率も上がっていく。そういう「進化」のスタイルであるからこそ、ヒューマン族は数が最も多くなった、という説。

5.そもそも他3種族は全てヒューマンを改造したもの説

 これ…これはもうなんか…あの…どうしようもないっていうか…平たく言うと「『創造神が4種族を作った』っていうのがそもそも嘘」とかそういう可能性。
 しかしこれが絶対ないと断言できないのが何より怖いっていうか…何せロボミが生まれたのより後に創世神話があるとかいうじゃない…?そんで「ロボミ」の回想に出てくる古代人って、ぱっと見た感じみんなヒューマン族型じゃない…?実はこの世界にはもともとヒューマン族しかいなくてさ…どこかのタイミングで「創造神」と呼ばれる誰かないし何かがヒューマン族を加工して他の3種族を作ったとか、そうでなかったら何らかの大事故によってヒューマン族から他3種族が突然変異的に生まれて分かれたとか、そういうのあったらどうしようって…やばいだめだこれほんとこわい。もしこれが人為的に起こされた突然変異や人造生物を祖としてるとして、その操作を行ったのは星の民ですらないわけでしょ…えっやだこわい、なにそれこわい。
 何が怖いって「創造神が4種族の『人間』を作った」という創世神話が存在しているのがさらに怖い。何もかもがわからなくなった後に「なんか知らんけど昔から4種族いて普通に暮らしてんだからまあ誰も知らんくらい昔に神様がこしらえたんでしょ、知らんけど」って4種族それぞれが思ってこういう物語が生まれたならまだしも、この創世神話自体が何らかの事実を覆い隠すためのプロパガンダとして流布されたものだったらどうしよう…。したらこのゲームの最終的な目的ってこの「隠された何らかの事実の究明」ってことになっちゃいかねないじゃない…?今みんな平和に暮らしてるのに「実はお前ら全員元はヒューマン族でしたよ」なんてことになったらちょっと耐えられないんだけど…。

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