【グラブル考察】各種族の歴史的背景みたいななんか

 とでも言えばいいのだろうか…なんか違うような気がするんだけど、なんかまあ考えてみた。とはいえ手持ちのキャラのフレーバーテキストとかフェイトエピソードしか見れないし、本編エピもまだ全部はやってないから、たぶんに抜けはあると思う。ご容赦を。

ドラフ族

 まずドラフ族は「星の民の奴隷労力とするためにバルツの地下工場で死ぬまで労働させられた」という歴史が本編(8章エピソード3シーン1)にある。そのため覇空戦争後に星の民が去ったバルツを掌握したのはドラフ族であり、現在バルツにいる他の種族のほとんどはその後からやってきた「移民」である可能性が高い。
 
故にバルツではドラフ族がマジョリティであり、大公をはじめとした貴族の多くもドラフ族である。アリーザはバルツ公国の大公爵位継承権を持つクライス家の直系にして次期当主だったわけだから、異種族(=移民)の末裔であるスタンとの付き合いを「周囲(バルツの上流階級=ほとんどドラフ)がいい顔しない」のはありうるかもしれない。我々の世界で言うなら英国王室の傍系に当たり王位継承権まで持つお嬢様が、移民の末裔である日系人の子(それも爵位や資産などを持たない平民・労働者階級)とお付き合いするくらいのインパクトがある関係になるんじゃないだろうか。
 で、「星の民の奴隷労力」として、バルツ以外の島にも星の民の手伝いとか身の回りの世話係とかお抱え大工集団みたいな感じで強制的に移住させられたドラフが、覇空戦争後にその島に根を下ろして暮らすようになった、というのもありそうな気がする。もちろん星の民によって拉致されないでずっと同じ島に住み続けてるドラフの末裔もいるだろうし。

エルーン族

「古いエルーン族は他種族との交流を避ける傾向が強かった」「他種族との交流は大きな戦争の後から」という話がヘルナルのフェイトエピソード二つ目にあり、この「大きな戦争」を覇空戦争とした場合、エルーン族の他種族との交流は長く見積もっても五百年以内ということになる。
 五百年のうちに大体16~17世代くらい?が生まれることになるから、現在までに各地に広がるのはそんなに難しくはないと思うんだけど、それでも最初の数世代は他種族との交流自体が古い世代から否定されたりしてそう(同族間での結婚を強要されそう)だし、その状態からヒューマンとドラフしかいないような(ハーヴィンについては後述)人里にいきなり一人で降りて行ったら大混乱を招きそうな可能性を考えるに集団移住・交流期(他種族とは交易などをするがエルーンだけの居住地があり、婚姻の対象はそのコミュニティ内である場合が多い)みたいなのがあったかもしれないし、現在のように単身で旅をするエルーン(アンスリア、シャオなど)が出てくるようになったのって実はごく最近なんじゃないだろうか。
 キハールさん(65)がセレフィラの曾祖母のいる吟遊騎空団に同乗していたとしてたぶん50~60年くらい前?になるの?さしあたりその頃にはエルーンの一人旅が普通になってたと考えられる。まあ、当時の吟遊騎空団がエルーンオンリー(定住しないエルーンのコミュニティ?)で現在ヒューマンであるエルタくんは実は薄ーくエルーンの血が入った混血、という可能性もあるのかもしれないし、逆にヒューマンオンリーでセレフィラの方が薄ーくヒューマンの血が入ったエルーン族、という可能性もあるけれども。
 と考えるに、エルーン族が他種族と「恋愛・結婚を含めた対等な関係」を持つに至ったのって、本当にごく最近(ここ二百年=7~8世代以内?)って可能性ないだろうか。

ハーヴィン族

 おそらくハーヴィン族は4種族の中で最も数が少ない。なんでかって言うとシャルロッテやブリジールのフェイトエピソードで「他種族の一般市民から子ども扱いされる」シーンがある、つまりその生態が必ずしも現在の空の世界の常識ではないという描写があるため。ドラフの角やエルーンの耳に驚く一般市民は見たことがないけど、ハーヴィンを「子ども」だと思ったり「なぜそんなに体が小さいのか」と不思議がる一般市民はちょいちょい出てくる。このことからハーヴィン族との遭遇率って意外と低い(かなりの大都市に行かないと遭遇しない)、という可能性があるんじゃないだろうかと思って。
 じゃあどこから大都市に来てるの?って話だけども、支部百科で「山奥や寒冷地などの人目に付きにくいところに住んでいることも多く、4種族の中ではあまり見かけることがないらしい」って書かれていて、これのソースがどこなのか今結構真面目に探している。とりあえずルリアノートや公式サイトにはなかったから、あとは設定資料集だろうか…。

ヒューマン族

 公式からガッツリと「一番数が多い」と発表されているし、実際ファータ・グランデ空域内でヒューマン族が自治体の長であるところはずば抜けて多い。ヒューマン以外が長を務める自治体としてはバルツ公国(ドラフ族/ザカ大公)と旧アイルスト王国(エルーン/ヘルエス・セルエル)、あとは「守り人の島」の村長(エルーン/メーテラ・スーテラの父)辺り。
 メドヴェキアは住人がすべてヴァンパイアなわけだから今回の比較からは除外していい(そりゃ統治者もヴァンパイアしかいないだろう)し、アルビオンとアマルティアはそれぞれ「領主選定試合の優勝者」「秩序の騎空団第4騎空艇団長」が自治体の長となるわけだから実質的に種族不問となる。メネア皇国についてはその皇族の血統が「人間」とはゴブリンキングが言ったけれど、具体的にはヒューマン族なのかそれ以外の種族なのか明言されていない。
 長くなりそうなので「ヒューマン族がなぜ一番多いのか」とかはまた別のエントリで。

まとまらないまとめ

 しかしてこの問題、一番悩ましいのが覇空戦争より前のことが杳として知れないってことなんである。当時から4種族は現在同様互いに共存してたのか、それともそれぞれで集落を作ってあんまり交流せずに暮らしてたのかすらわからない。かつてエルーンが他種族を避けていたのは星の民による占領・植民時代の避難・隠遁生活からくるものなのか、それとも元々そうだったのか?実は空の世界には元々ヒューマン族しかいなかったけれど星の民によって改造された者が他3種族の元になっていて、創世神話は星の民によって空の民に刷り込まれた偽史という可能性はないか?いやでもファーさん(2000歳オーバー)がエテメンアンキの壁画になった創世神話について「あー大体俺の予想通り」みたいなこと言ってたからそれはないのか?わからない。何もわからない。

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