非対称
本来ならば、物質より反物質の数が僅かに上回り、CP対称性の破れ(非対称性)によって物質の歴史は始まると言いたいところだが、所詮は素人の付け焼き刃。専門家で喧々諤々やってるところに首を突っ込みたくない。そんなことより単純な子供の脳で、この世界を記述したかった。使われている言葉は漢字が多く大人臭いが、子供のようにシンプルに真面目に捉えようとしているつもりだ。
「非対称」
非対称だからこそ偏芯による振動が起きて、
重みやエネルギーがあるのではないか?
しかし非対称なものは壊れやすく、
そのうちバラバラになって、
どこから見ても対称な状態に戻っていく。
秩序から無秩序へエントロピーが増大
していくならば、その裏で起きているのは
非対称から対称への増大ではないか?
完全なる世界があるとすれば、
すべてが対称であるはずだ。
我々はそこからやって来たのでは
ないだろうか?
この世で実体を獲得できたのは
非対称のおかげだ。
つまり非対称故に生きて存在している。
そして非対称故に崩壊し、やがては実体を失い、
対称な状態へ戻っていく。
対称で膨張しきった冷たい宇宙は、
次なるビックバンに備えているのかも知れない。
不完全なのを嘆く必要はない。
我々は不完全だから生まれ、
実体を獲得したのだ。
我々の故郷は対称なあの世である。
だから何かをするとすれば、
それは対称なるものへの模倣(数学)になってしまう。
しかしこの世では当然上手くいかない。
唯一可能なことといえば、
対称なるものへの称賛(詩)ではないだろうか?
日本の作庭とかチベットの砂曼荼羅に見られる
対称なるものへの称賛と崩壊のプロセスは人間のできることのすべてを語っているようだ。
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