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マイルドなお金の奴隷
内発性を失うとソワソワする。
ポッカリと心に穴が空くのだ。
どれくらい深い穴かといえば奈落の底ぐらい。
それ故、内発性のかわりに外部からモノやサービスを取り込んでは穴を埋めようとする。
それがやめられない。
無限に続く。
外部にモノやサービスを求めるには当然お金が必要になる。
だから、お金のために働くことになる。
しかし内発性がある人間は穴を埋めたくなるような欲望が起きない。
内発性は奈落の底を埋める力を持っているから。
作るためのお金以外、最低限生きるためのお金しか必要としない。
だから「働いたら負けかな?」とさえ思っている。
我々は巧妙に学校やメディアから洗脳教育を受けている。ここですでに内発性を奪われている。
内発性、つまり創造性に対して良い評価や励ましをもらったことがない。むしろ精密なコンピューターのような記憶、計算による回答は高評価である。
コンピューターやAIがこれだけ普及しているのに、コンピューターやAIのような人をいまだに高評価する。
なぜ毎日8時間、誰かの目的のために、死ぬまで働くのか?
巧妙な仕掛けがそう駆り立てる。
8時間働くことのストレスや不健康が内発生を失わせ、そして心に大きな穴を開ける。
その穴を埋めるために、サービスやモノをさらに消費してしまう。
尽きぬ欲望。
仏教ではこれを餓鬼道という。
そのためにはお金が必要だ。
だから、お金のために無制限に働くしかない。
結局8時間労働を選ぶことになる。
そして4つを失う。
①健康
②メンタル
③お金
④時間
見事な悪循環。
仕組まれた罠。
一日4時間労働を人生の目的にするのも悪くないのでは?
そんなことは無理だろうか?
長期的な作戦ではどうか?
人生は実験だ。
もう一度問い直そう。
自律性とは何か?
内発性とは何か?
何故に、毎日毎日心の穴にモノやコトを放り込むのか?
永遠に、無限に。
メディアを疑え。
外食を疑え。
支配者は我々を非合法スレスレにコントロールしたがる。
そのほうが効果があるからだ。
我々にどうアクセスしてコントロールするのか?
メディアで我々の精神を支配することができる。
外食で我々の身体を支配することができる。
情報であれ食物であれ、これほど巧妙に、かつ本気で中毒性を仕掛けていたとは驚きだ。
熟成したマイルドなお金の奴隷時代に我々は生きている。
革命を起こすほどではないギリギリの奴隷制度であり、精神支配であり、肉体支配である。
だから個人闘争しかない。
なぜなら精神や身体とは個人であるからだ。
そこですでに負けている。
内発性とは結局のところ、魂のことである。
内発性を魂に置き換えてもう一度、読み直して欲しい。
教育やメディアや外食が魂を奪っているのだ。
学校教育で不適合に苦しむ学生が多いのは、実のところ魂の収奪に抵抗しているのかも知れない。
しかしメディアや外食はもっと狡猾に、魂の収奪に成功している。
教育もいつかはそうなるのか?
それともすでにそうなっているのか?
子供たちをメディアや外食から守るのは家庭や教育だったはず。
魂を奪えば人間はゾンビ化する。
ゾンビとはマイルドなお金の奴隷のことなんだ。
これが老朽化してもなお世の中を支配している経済の仕組みなのだ。
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