自分がやってもらっていないことを人にやってあげるのはむつかしい。
子供にはどうしても自己肯定感をもってほしい。
そのことを目標に子育てをしていこうと思った。
つもりだった。
どうしたらよいのか参考文献を読み漁り、良いとされることを実践していこうと思っていた。
「こういった声かけをしましょう、こんなときはこういった行動をとりましょう。子供の気持ちを受け入れましょう。」
そんな言葉が並ぶ育児書。
その通りにしようと思っても、結局うわべをなぞるだけ。
本質には届かない。
さらに問題なのは、
本気で子供を受け入れようとすると、感情にブロックがかかる。
無理、どうしても無理。
子供に対して「この子はこんなに可愛がってもらってずるい」
「私はこんな風に受け入れてもらったことはなかった」
という、妬みのような感情すら湧いてくる。
そして、そんな自分に対して罪悪感と責める気持ちが止められない。
周りに頼れる人も、親しくできる友達もいなくなった環境での子育て。
たとえ同じ状況でも、子供を100%受け入れ、可愛がることができ、幸せをかみしめて子育てをしている人はいるだろう。
そう思うと「どうして私はそれができない」と考えてしまい、また自分を責めるという悪循環。
私はこの感情を「自動で動作する自爆(自殺)装置」だと思っていた。
今考えるとずいぶんと物騒だ。
そして本当に毎日、死にたいと考えるようになっていた。
本当に実行するわけではないけれど、「死にたい」と考え続けることは、メンタルにもそうとうダメージを与えるだろう。
子供を育てるには、まずは自分に余裕があることが大事だと思うのだが、こんな状態では余裕もへったくれもない。
私は気づいた。
「自分が子供の頃に親にしてもらっていないことを、自分の子供にしてあげることはそうとう難しい」
いわゆる負の連鎖。
これは自分の代で断ち切らなくては・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?