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Coccoの日 / 20221111

Cocco25周年ベストツアー2022大阪公演の日のことを残しておこうと思う。公演そのものの感想はすでに書いたので、その周りのことを。もうあの公演から1週間が経つから驚いてしまう。今はほんの昨日のように思い出せるけれど、そのうち忘れていってしまうだろうことが惜しいので、ここに。

朝は普段通りに起きたので、だいたい5:00くらい。それから居間のソファで二度寝したりぼんやりしたりしてだらだらと支度をして、仕事に出る両親と一緒に家を出た。いつも7時すぎの鈍行に乗るので、その日もその列車で。混んでいて座れないことが多いけれど、この日は運良く座れた。隣にどんな人が座っていたかはもう思い出せない。女子高生だったかもしれないし、OLの人だったかもしれないし、男性だったかもしれない。24分ほどを揺られて富山駅。ここで母と別れて新幹線改札口へ向かう。7:51金沢行に乗る。乗り場を間違えてちょっと焦った。
また20分ほど揺られて金沢駅へ。ここでだいたい40分くらい待つ。待合室のセブンイレブンで温かい加賀棒茶とおにぎり1個を買う。ちょうど300円。セブンイレブンのレジは自動化されているけどいつも間違えて店員さんに現金を手渡そうとして止められてしまう。この日も例にもれず間違えて、恥ずかしい思いをしてから千円札をセットして700円おつりをもらった。待合室に戻るとカウンター席が空いていたのでそこに座っておにぎりを食べる。
確か9:02金沢発のサンダーバードに乗る。中は結構空いていた。夏ぶりに乗るサンダーバードは相変わらずがたんごとんとうるさい上に揺れる。けれど思っていたより寒くはなかったので、ブランケットは必要なかった。とても眠かったので、発車前から昏々と寝て、次に目が覚めたら福井だった。

11:40ごろ大阪に着く。着いたとたんに富山や金沢にはない活気。3階の連絡橋出口から出て、そのままルクアに向かう。すっかりクリスマス仕様になっていて時の流れの速さが少し怖い。平日なのでそこまで混んでいなかった。エスカレーターに乗って蔦屋書店へ。大阪に住んでいたころにたびたび通っていたリラクゼーションのお店で翌日の予約を取る。本当は11時の枠を取りたかったけれどすでに埋まっていたので12:30になった。帰りの電車は大丈夫かなと思いつつもまだ切符買ってないしまあいいや。
お昼ご飯を食べようと思っていたけれど、全然お腹が空いていなくてモチベーションが上がらずに1階のファミマでウィダーひとつを買ってルクアを出た。大阪駅の地下に潜り込んで大丸を通り過ぎ、阪神百貨店を横目に見ながら御堂筋線へ。平日の昼だというのに混んでいる、さすが大阪。一駅隣の淀屋橋で降りて、御堂筋を横断してホテルへと向かう。御堂筋は何か知らないけれど工事をしていた。この道もたまに歩いたことがあるけれどこんなところにホテルなんてあったっけな? と思っていたけどあった。私がホテルだと認識していなかっただけだった。
フロントで荷物を預けて時計を見ると12:20くらい。確かにグッズ先行販売には並ぼうと思っていたけれどこれはさすがに早すぎる気がする。少し迷って、さっきウィダーを買ったけれどホテルの近所のドトールへ向かう。新製品のミラノサンド、ローストビーフとカマンベールチーズのがおいしそうだったのでそれとブレンドコーヒーSサイズ。ドトールのくせに千円弱も払ってしまった。コーヒーを半分ほど残して店を出て、だいたい13時くらい。今から行っても13:30だけど、まあいいかともと来た道を引き返してもう一回御堂筋線に乗る。向かう先は大国町駅、そこから歩いて5分ちょっとのZepp Namba。

13:30 Zepp Nambaに到着。早いかなと思っていたけどすでに30人くらい並んでる。やれやれという気持ちで列に加わる。私の前にいた人たちがいつから並んでいるのかわからないけれどみんなアスファルトに座り込んでお友達と和気あいあい話し込んだりしていたので結構前から並んでいたんだろうと思う。話し相手のいない私はヘッドホンをかぶり、音楽を聴いてやり過ごそうとする。はじめはCoccoを聴いていたような気がするけど、途中でなぜか気が変わって米津玄師あたりを聴いていた。立ちっぱなしで腰がとても痛い。足も攣る。やれやれだと足を伸ばしたりぶらぶらさせたりしながらひたすら待つ。すると前の前に並んでいた髪の長い女性がこちらを振り返って、私はとてもびっくりする。学生時代の先輩に瓜二つにその人は似ていた。本人かとも思ったけれど、関西に住んでいるはずの先輩がリュックサックにSuicaを下げているわけもないし先輩は先日子供が生まれたばかりだから、他人の空似だろう。だろうけれど、びっくりした。先輩とよく似た人の隣にいた人はアスファルトに座り込んでDSをしていた。
15:00 先行販売開始。25周年記念TシャツとブーゲンビリアのロンTとタオルを買った。私の前に並んでいた人が全グッズ? をふたつずつ買っていて、人に頼まれたのだろうかと思いつつそんな大荷物どうするつもりなんだろうとちょっと心配になった。けれどその人はその大荷物を抱えてとなりのガチャの列に並んでいったから、たくましいなあと思ったのだった。ガチャを引くつもりはなかったけれど、ちょうど列が空いていたのでせっかくだし1回引くことにした。がこんと大きな音がして出てきたカプセルは結構大きかった。これでまた並び直しだねと言いながら会場を出ていく人を見る。ガチャを6回以上引こうと思うと最初から並び直しになるのだった。果てしない。
15:30 買い物終わり。持参したエコバッグに荷物を入れて、とりあえず時間つぶしに行こうと歩き出す。ここから一番近くて時間をつぶせそうな場所はなんばパークスくらい。とりあえずそっちへ向かう。途中、早速25周年記念Tシャツに着替えた人たちが会場へ向かっていくのとすれ違った。
なんばパークスに来て、スタバに入る。ニューヨークチーズケーキとジンジャーブレッドラテを注文して、窓際の席に座る。私が店を出るまでにいろんな人が入れ替わり立ち替わり、店はずっと忙しそうだった。なんばパークスにはベビーザらスが入っているからか赤ちゃんや小さな子供を連れた人が多くて、スタバの中にも子供がたくさんいた。ものすごい力で泣き叫んでいる子供がいたり赤ちゃんがいたり、マグカップを割る人がいたり、時折戦場のようになった。一年ぶりのジンジャーブレッドラテは変わらず冬の味がする。
18:40くらい。パークスをぶらぶらしてからZepp Nambaへ戻る。道すがら同じCoccoライブに行く人たちとたくさん合流する。開場は18:15。また待機列に並ぶと後ろに立っていた人がおもむろに隣の人に「僕は横浜にも行ったんですけどね」としゃべりだす。人の会話を聞きたくなかったのでまたヘッドホンをして、なぜかやっぱり米津玄師を聴いていた。チケットとドリンク代を用意して動く列にならって歩く。ドリンクカウンターで水をもらい、トイレに立ち寄って席についた。左隣に座った人はアダンバレエのツアーバッグを提げていて、座ると同時に今回のツアーのタオルを袋から出して肩にかけていた。右隣に座った人はそのまた隣の人に「最速抽選でチケット取ったんですけど、こんなに後ろの席になったことないんですよね」と話しかけていた。ライブになるとみんな自他の境界線が甘くなる。

19:00開演。1曲目から泣く。永遠にここにいたかった。
ライブのことはすでに書いたので、割愛。

終わると21:00。規制退場がなかったのでもみくちゃになりながら会場を出る。大阪会場限定? の幟の写真を撮っている人がたくさんいる。大国町駅から電車に乗る気分にはなれなくて、ヘッドホンをかぶって音楽を流さずになんば駅まで早足で歩いた。梅田行の御堂筋線は混んでいて、淀屋橋で降りるときも一苦労だった。
ホテルに着いて21:30くらい。部屋にはベッドがふたつあって、なぜかシャワールームもふたつついていた。親切だとは思うけどシャワールームがふたつある部屋には泊まったことがない。荷物を片方のベッドに置いて、ライブのことを手帳に書き記す。黒ボールペンを持ってきたつもりが書いてみると青色だった。字が汚くてびっくりする。それでも黙々と描き続けて気づいたら23時になろうとしている。ふと思い出して、ガチャのカプセルを鞄から取り出す。開けてみようとするけれどこれがミリも開かなくて笑ってしまった。中身を透かし見て、Cocco商店のアカウントを見て何が入っているのかだけ確認してカプセルと格闘するのをやめた(後日開けてみたら小さなポーチが入っていた)。それからシャワーを浴びたけれど、なんとなく寝るのが惜しくてベッドに寝転がってtwitterとLINEを行ったりきたりしていた。24時を過ぎて、もうすぐ1時になろうとしていたのかな? そのくらいの時間に電気を消して寝た。頭の中にはずっと爆音のCoccoが流れ続けている。まったくと言っていいほど眠れなかったけれど、幸せな夜だった。永遠にもこの夜の中にいたかった。

Coccoに会った日はこんな感じ。


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