【いちばんすきな花】いい人と言われるってことはいい人ってこと。

『ごめん以外に言いたいことないの？』

これって"された側"が言う言葉だと思ってました。

【いちばん好きな花】3話。

純恋がやってきて、椿に向けた言葉ですが
「なんでお前がそれ言っちゃってんの！！」
と思わずツッコミましたわ。

そんで話し合いすればするほど
私には恋に純粋な純恋には到底思えなかった…
まず森永くんとの関係は間違いなく
【浮気】【不倫】に属されるもので
本当に友達だったの〜では済む話ではない。
こういうパターンが世の中にあるから
ゆくえと赤田は友達解消する羽目になったのだ！
男女の関係にならない保証なんてない！
と、赤田嫁がぷんすかするのも無理ない。
にも関わらず、電話でちょろっと謝って以降
面と向かって『ごめんなさい』とあなた
椿に言いましたか？！って話なんすよ。

慰謝料請求されても裁判起こされても
あんたに勝ち目などない立場なのに
『ごめん以外に言いたいことないの？』
という上から目線はいかがなものかと。
しかし、物語上では恋に純粋だった女で
丸くおさまったんだよなあああ。
納得し難かった………。

でも、まあ結果的に
椿はあのような人と結婚しなくてよかったし
はじめて本音を吐けて、言いたいこと言えたけど
「やっぱよく分かんないや」と言われるんだから
根本的に合わない2人が両思いのフリをしていたんだ。
それに気づかないフリをしていた2人なんだ。

枯れる寸前の花束、
"いい人"の椿が人にあげることはない。
少なくともゆくえや、紅葉と夜々には
渡さなかったもの。
枯れるのを待って明日の朝、
捨てるはずだった花束を
もう何でもなくなった人に渡す。
嫌われない努力じゃなくて、
嫌われてもいい勇気を手に入れた瞬間。

純恋は「1日だけ愛でる」と言って
受け取ったその花束を
ゴミ捨て場の空き瓶に差して去る。

…家まで持って行かんかい
…枯れるとこ見る義務があんだよあんたには！！
その素敵な花束はあんたと椿。
朽ち果てる結末を見届けんかい！！

と思った私は性悪でしょうかね。
とことん純恋というキャラが嫌いなんでしょうね。

まあ、椿はいわゆる"普通"とは
少し違った感性を持ち合わせている人。
初対面の方が話したいこと話せるからって
非喫煙者にも関わらず喫煙所に行って
思いの丈を吐き出すなんて出来ません。
初めて行く美容室、初めて会う美容師に
持論を話すことの勇気がいる。
でもそれは、怒ったり悲しんだり悩んでいるのを
隠すのが上手い椿が唯一、自分らしくあれる時間。
最後3人に対してお喋りになれた椿が愛おしく、
心を開けてよかったねぇぇと微笑ましかった。

1人じゃないってわかった時
1人でも大丈夫と思える。

初めて携帯電話を持ったときみたいに。
これで何でも出来るぞ、と無敵になれたみたいに。

次は夜々ちゃんだね。
親からの期待？願望？
"女の子はこうであるべき"に
夜々は必死で応えてきたけれど
それが仇となり今の夜々がいる…
といったところかな。
これはこれで苦しそうだなあ。
私は夜々を全力で応援している。
あなたの心からの笑顔が見たい！！！

あ、でさ。
赤田ってもう2度と出ないの？！
仲野太賀なのにもう出ない？？？
そんなことないよねっ！！！！？