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【フィードバック】ってどういう意味?この単語にフィードバックしてみた。(ハートに刺さるカタカナ英語解説 Vol.2)

ビジネスシーンで、

フィードバックお願いします。
・お忙しい中フィードバックして頂きありがとうございました。

という言い回しが最近増えているが、実はこの単語、英語にもちゃんと存在するので和製英語レベル1 (英語にも存在するし、その意味で使われる)となる。というわけで、今日この記事を読み意味と使い方を知れば英語の語彙を+1できる

目次

1.日本語に言い直したら「意見」だが、日本語の「意見」とは違う
2.英語式!良いフィードバックの仕方とテンプレ
3.フィードバックの語源は「食べる+戻す」
4.英語での使い方

*本記事は「シルバー記事」です。記事等級についてはコチラから。
https://note.mu/slovar/n/nd175096a55aa

*本プロジェクト詳細はコチラから
https://note.mu/slovar/n/nc5faf988afa4

1.日本語に言い直したら「意見」

フィードバックとは自分が作った文章や作品を他の人に見てもらい、意見をもらうことを指す。会社なら自分が書いた企画書や報告書で、学校なら論文や作文、Noteなら投稿前の下書きを友人などに見てもらうことだ。

【日本式の「意見」とは】

勘違いしやすいポイントは、単に見せることとも、単に良し悪しを教えてもらう点とも違う点だ。単に見せただけでは見せっぱなしで終わるし、良いか悪いかの情報だけでは、どこをどうすれば更に良くなるのかが分からない。つまり次に繋がらないのだ。

【英語式の「フィードバック」とは】

フィードバックは、創作物を見せてその結果次に繋がるコメントをもらうことを指す。そのため、完成物の良し悪しについてのコメントに、なぜそう判断したかというコメント、もう一段階更に良くするためにはどうしたら良いか、という3点セットが必須となる。もちろん、仕上がった文章を単にOKをもらうために見せることに対してはフィードバックという単語は使えない。改善案付きの意見をもらい将来に繋げることがフィードバックの本質だ。

忘れてはならないのが、それぞれの言語を話す人の国民性だ。日本人は和を重んじるので、日本語はズバズバと理由を突きつけるのには適した言語ではない。やんわりと伝える・諭させるのが得意な言語だ。それゆえ、「日本式意見」がしやすいのだ。

対して英語は、意見を理詰めでハッキリと申すのに適した言語だ。それゆえ、「なぜ」を重視することができる。ゆえに、フィードバックをしやすい言語なのだ。そう考えると、常に改善が求められるビジネスでは英語式の考え方が有効な場合が多い。改善の糸口、方法、が明らかになりやすいからだ。


カタカナ語が日本語にますます溢れる今日、何でもカタカナにするのは良くないという声を上げる人がいる。その主張には納得できる点も多いのだが、カタカナになった単語の中には、似ているが日本語と完全に同じではないので元の英語でのニュアンスを保つためにそのままカタカナにしたというものがある。SLOVARはその1つの例はFeedbackではないだろうかと思っている。英語の価値観を保存しやすいカタカナ語を受け入れることで、日本語の精神と英語の精神の両立ができ、良きグローバル人材になれるのではないだろうか


2.英語式!良いフィードバックの仕方とテンプレ

フィードバックの時に使えるテンプレを用意してみた。英語の精神を反映した構造になるように注意を払ったテンプレだ。

【現行案が良い場合】

「現行案が~だから良いと言えます。現行案を更に良くするためには、~したら良いと思います。理由は~だからです。」

例:現行デザイン案は余白も配色も良いと言えます。現行案を更に良くするためには、紙質をもう1段階上げることです。理由は、インクの発色が良くなり更に綺麗に見えるからです。」


【現行案が悪い場合】

「現行案が~だから良くないと言えます。現行案を良くするためには、~したら良いと思います。理由は~だからです。」

例:現行案は文字が小さいのと余白が少ないから良くないと言えます。現行案良くするためには、文字を大きくし余白をもっと取ると良いと思います。理由は、その方が見やすさが上がり結果として購入率も上がるからです。


こうするとどちらの場合も、次回に繋がりやすいのではないだろうか。


3.フィードバックの語源は「食べ物+戻す」

Feedbackの語源はそのスペルから見てある程度推測がつくように、

Feed (~に食べ物を与える)+Back (戻す)

となる。FeedはFood (食べ物)に似ているので、食べ物を与えるという意味になることに対して納得が行くのではないだろうか。

さて、食べ物を与えるとは「栄養を与える」という風にも解釈ができるのではないだろうか。ということでFeedbackという単語は

創作物を見てほしいと言ってきた人の将来の糧になるようなコメントをつけて返す

と解釈できるだろう。やはり、その人の将来に繋がるようにコメントをするという所に帰着する。

4.英語での使い方

We’re hoping to get feedback on how well the program is working.
(プログラムが上手く進捗しているかについてのご意見を頂きたい)

英語で言う場合、feedbackは数えられないのでfeedbacksと言う風にsは付かない。

「get feedback on」で~についてのフィードバックをもらうという意味になる。


How can I provide feedback without making someone angry?
(どのようにしたら怒らせること無くフィードバックできるだろうか)

provide は単体では「提供する」という意味だが、feedbackと共に使われるとフィードバックをしてあげる的なニュアンスになる。

いくら理詰めの言語を話すと言っても、英語圏の人も人間だ。自信満々で見せた創作物が理詰めでことごとく批判されたらプライドは傷つくだろう。英語圏の人にとっても、フィードバックをするというのはそれなりの技術が要るのだ。


まとめ

カタカナ化された英単語は必ずしも悪いわけではない。カタカナ化し英語の原形を崩さないでおくことで、英語の精神に触れやすくなる。

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。