将来は円高→円を買う
最近の急激な円安ドル高で、2021年1月(約1年半前)が1ドル103円で今が135円とすれば、円に対して約30%もドルが高くなっています。
私は、最近まで「現金」と「金融商品」は別物だと思っていたのですが、最近は現金も金融商品だということに気付きました(だいぶ遅い気付きでしたが・・・)。
例えば、先ほどの30%アップの話でも、1年半で30%なので、1年あたり20%も円に対してドルが高くなっています。
これは、S&P500の平均利回り(年率+9.3%)に対して倍以上になっています。
単に米ドルを現金で持っているだけで、その期間については、超優良な米国株価指数(S&P500)の平均よりも遥かに高いパフォーマンスを発揮していることになります。
これだけでも、如何に為替が重要かということが分かりますね。
円指数とドル指数
為替を見る指数として、円指数やドル指数という指数(インデックス)があります。
・円指数:複数の主要通貨に対する、日本円の為替レートを指数化したもの
・米ドル指数:複数の主要通貨に対する、米ドルの為替レートを指数化したもの
ドル円だけ見ていても特に問題はないと思いますが、現金を金融商品として考えた場合、円指数や米ドル指数を見た方がより客観的に判断できると思います。
今は円が超割安
こちらは「米ドル指数」と「円指数」と「ドル円」の過去約15年のチャートです。
・米ドル指数は、2008年がボトムで、2022年がピークで、現在はかなり割高(ボトムの約70.7から約50%アップ)になっています。
・円指数は、2022年がボトムで、2011年がピークで、現在はかなり割安(ピークの約132から約44%ダウン)になっています。
・ドル円は、2011年がボトムで、2022年がピークで、現在はかなり割高(ボトムの約75.5から約79%アップ)になっています。
中長期的な将来は円高になると予想
8/10の日本時間21:30に米国消費者物価指数(CPI)の発表がありますが、予想よりもCPIが高い場合は円安へ、低い場合は円高へ値動きが進みます。
個人的には最近の米国の物価は落ち着きつつある感があるので、CPIは7月をピークにして8月以降は下がっていくとは思っています。なので、CPI発表後は円高に進むだろうと予想しています。まあ、仮に円安になったとしても、中長期的には円高になると思っています。
なので、8/10のCPI発表の前までに少し円を購入しておこうと思っています。
FXは投機ではなく投資
私は、以前まで、FXは仮想通貨ほどではないけど、投機の一種だと思っており、投資とは考えていませんでした。しかし、今ではFXも投資だという考えを持つようになりました。FXが投機ではなく、投資である理由を書こうと思います。
理由①スワップポイントという金利が付く
スワップポイントとは「政策金利の差」に比例して付与される利子のことです。
例えば、FXで米ドル(USD/JPY)を購入しておけば、政策金利の差(年利数%)だけ毎日利子を受け取れることになります(取引口座によって若干のズレ有り)。
一方、日本円を購入(米ドル(USD/JPY)を売却)しておくと、政策金利の差(年利数%)だけ毎日その利子分を支払わないといけないことになります。
この影響もあって、今は日本円に人気が無く、米ドルが買われているということですね。
※スワップポイントの計算式
・年間スワップポイント=為替レート×取引数量×政策金利の差
・1日のスワップポイント=年間スワップポイント÷365日
理由②株価のように理由があって現金の価値は上下に値動きする
先ほどの「円指数」「米ドル指数」のチャートを見ても明らかなように、株価などと遜色無い値幅で、円も米ドルも動いています。しかも、ランダムで値動きしている訳ではなくて、景気とか物価とか、理由があって値動きしているのですよね。
私の株式投資の方針は「値下がり株のみ買う」ですが、円指数もだいぶ値下がりしているので、これから円の買い時だと思っています。
その他:FXだと売買手数料が激安
円という現金をドルという現金に換える場合、通常は50銭前後の実質手数料が発生します。見た範囲で最安の「住信SBIネット銀行」でも、4銭ぐらいの実質手数料が発生します。
一方、FXだとスプレッド(実質手数料)が0.1銭前後とかになるので、実質手数料は1/40~1/500程度まで削減できることになります。手数料的にはFXが圧倒的ですね。
為替取引するのはFXがベター
以上を踏まえると、円を購入するなら、手数料的にはFXがベターだということになります。
しかし、FXには注意点もあります。
注意点①レバレッジをかけるとロスカットになるリスクがある
ロスカットでやられている人は多いと思います。レバレッジ1~2倍前後ならFXは為替取引でベストに近い選択だと思います。
注意点②スワップポイントがマイナスになり得る
米ドル購入ならスワップポイントで今なら年利+2~3%くらい毎日収入が増えますが、逆に円購入だとスワップポイントがマイナスになり年利-2~3%くらいで毎日減っていくことになります。FXで円を買った場合(米ドル(USD/JPY)を売った場合)は長期保有は避けたいですね。
まとめ
いろいろ書きましたが、結論、
・今円を買って将来円を売れば儲かりそう
・短期的には円安になる場合もあるが円高になるまで気長に待つ
・FXで円を買う(米ドルを売る)場合は「ロスカットしないようにレバレッジはあまりかけない」「マイナスのスワップポイントに注意する」
ということです。
これらを踏まえて、私は8/10日本時間21:30より前に円を買う(米ドル(USD/JPY)を売る)、そして、その後、予想に反して円安が加速したら、さらに追加で円を買う予定です。
※これは私のやり方を紹介しているだけですので、投資は自己責任でお願いします。
2022/8/11追記:CPI発表前はポストプライムでも高橋ダンさん含め76%がCPI発表後に円安になると予想していたみたいです。今回は結果的には当たりましたが、やっぱり自分で根拠を持って考えると勝率は上がるのではないか、と思いました。
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