見出し画像

組織には人格がある Vol.60

前回、伴侶に対して 
「俺は日本男児だから、言わなくても分かるだろ?」的なスタンスはもう時代錯誤だ。
ましてや、SNSやアプリなど出会いの選択肢があふれるこの時代において
ちゃんと愛を表現してくれる人を選ぼうとするのは至極当然だ。
だから、思いを伝える努力をしないと、意味不明に捨てられるぞ!的な話を書きました。

個人の恋愛話じゃなくて 組織の話として発信力の大事さをね (笑)

今回はそれの続きっぽいことを書くね。


入社後のギャップ

付き合うまでは表面的にしか見えてなかった良い人が
付き合いだした途端に「あれ?全然違う人じゃん」ってまぁ~あるじゃんか。

組織で言うと
すごくノルマに厳しくて、残業バリバリの会社なのに
人事や採用ページなどの外部演出だけは
人当たりが良く、うちは和気あいあいな社風に見せちゃって
求職者の期待値とギャップが生まれちゃうみたいなね。

外面は良いから会社には入社してくるんだけど、
ギャップに耐えられずに結局すぐに退職する現象が起こる。
すぐ辞められるのなら、なんで一生懸命採用の時だけめかし込む必要があるのかね。

求職者にとっても組織にとっても、時間の無駄だと思う。 
そんな互いの不利益を作るための化かしあいをしてる時間があるのなら
組織の人格向上のための努力をしたほうが良いし、
組織に適した人材を発掘する選球眼を磨いたほうが良い
かもしれないね。

求職者・組織双方の利益を考えればこそね。 

ちなみに、まったく不必要な情報だけど 
俺が合コンに行くときは、妻子持ちだと初めに言うことにしている。。。

画像2


組織には人格がある

あえて、個人の恋愛のように書きだしてみたけど
組織にだって、人と同じで人格が存在してると思うからなんだよね。
性格がいい組織、悪い組織とか、優しい、厳しいとか
かっこいい、カッコ悪いとかね。 

外国人から見た 日本人って 礼儀正しい、優しい、ルールを守る 的な話だ。


組織に在籍している人にはそれぞれ、個性があるけども
その集合体の個性とは組織で大事にされている価値観、考え方、共通認識、共通言語などのことだ。
組織文化という呼ばれ方もする。

10年ほど前、
経験の浅い俺はここら辺の整備に気が回らなくて
前回書かせてもらった新卒の採用を始めて 
「社長が何を考えているのか分からない」と言われるタイミングまでは 
この組織人格を磨くことをしなかった。
そもそも 俺自身の人格すら磨いていなかった。
        ・・・・いまの人格も怪しいけど💦


社内に発信するためにコラムを書き始めたのに、それでも
社員が俺の話している言葉を理解できないことなんて日常茶飯事だ。
まさか、ここは言葉の通じない異国か?って思ったし
「社長が頑張って書いてんだからちゃんと読めよ!こら!!」とすら思った。

メールを送ったんだから読まない奴が悪い的な発想と
同じ理解度だと気が付くまでに俺は時間を要した。


そんな中で、イケてる会社には社内バイブルがあることを知った。
新しく入社した社員がより会社を
理解するために言語化された門外不出の経典のようなものだ。
その中身は、社長・会社の価値観やビジョン、言葉の定義、考え方、歴史などだ。

イケてる会社の真似をしたら イケてるようになるかもしれないと思った俺も 
見よう見まねで 社内バイブルを作り始めた。

画像1

まぁ~今読み返してみると、若いな~って笑っちゃうような内容だけど
当時の俺レベルではそれでも書きあげるまでに1年弱はかかった。

俺がどんな会社をやりたいのか、どんな役割を果たすべきなのか、、、etc
やっと書き上げたものを 既存社員に配り、新入社員にも同然配布した。
俺的には大仕事をした気分でいたが、それだけでは
組織人格つくり(企業文化)ができるわけではなかった。

10年ほど前の話だけど
今わが社の社員は100名を超えてきて
俺の西田語が理解できる人はどれぐらいいるか分からないが
少なくともスピードリンクの文化や社員たちのイメージは
認識されつつあるように思う。 
外部の方から言われることが増えてきたからね。


最も大きな成果は
バイブルを書き上げるまでに随分と考えさせられたし、
いつも使わない脳みそを使い始めたおかげで
俺自身に軸みたいなものができ始めたのは確かだ。
この作業が俺の人格形成に大きく寄与したのは言うまでもない。

PS:
宗教的な話になるが
伝道していくのなら 教祖一人で50人までは 布教が可能だろう。
50人以上だと 腹心的な伝道師が必要で
100人以上なら 経典(バイブル)が必要だ。

こんな話をどっかから見聞きしたんだけど、 どこだか 中年は思い出せない・・・💦