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日記(7月9日〜7月26日)

7月9日(日)

みーんなVALORANTやってるなぁと思いながらいろんなストリーマーの配信を観て回る。
Apexはこっからどうなるんだろうか。


7月10日(月)

いよいよ暑すぎる。
Amazonでマキタの掃除機の紙パックと藤沢周さんの『オレンジ・アンド・タール』を注文した。
洗濯機を回している間にシャワーを浴び、干して着替えて外に出る。

谷川俊太郎さんの『ひとり暮らし』を読んでいるとこんなことが書いてあった。

私は自分に生きることへの情熱が希薄ではないのかという疑いをずっと持ち続けています。その資質が私を人間から遠ざけ、この世の現実から遠ざけるのですが、それがまた私の詩的感受性を形づくってもいる。情熱が希薄だということは苦しまないということに通じています。英語の「passion」に情熱と同時に受難という意味があることを、私は何か鞭打たれるように受け止めています。

谷川俊太郎『ひとり暮らし』p139(新潮文庫)

へぇ~そうなんや、情熱と受難ね、なるほど、と妙に納得したのは若林さんと山里さんのことを思い出したからだった。

VALORANTのCRカップ開催とチームが発表されていた。だからみんなやってるのかと思うが、いや、そうでなくても今はVALORANTやるだろうなと思い直す。


7月11日(火)

『Detroit: Become Human』がおもろすぎる。どの選択肢を取っても誰かしらの反感は買ってしまう、全員を納得させるのは無理、だからこそ自分の中に軸を持って選択することが重要で選んだ後の行動でその選択を正しかったことにしていくしかないという、人生とはそういうものだということを、2038年のデトロイトで俺は改めて突きつけられる。

ソルティーでカレーを食べようと店の前まで来て中を覗くと、団体客で半分ほど埋まっていて、もしかして貸し切りか?と思うがわざわざ確認するのも面倒だし、もし入れたとしてもその雰囲気の中で食べるのが嫌だったから諦めた。立ち食い蕎麦屋で適当に飯を済ませて、紀伊國屋や久美堂をうろうろ。
帰って洗面台とシンクを磨いてシャワーを浴び、洗面台、シンク、風呂場の排水溝に、パイプユニッシュを流し込んで換気扇を全開にする。三十分経って今度は蛇口から大量の水を流してすっきり。

マップローテーションがワールズエッジだからランクに行くが、ソロランクが全く面白くなくてすぐにやめてしまった。


7月12日(水)

『サマージャム’95』を聴きながら公園を散歩して煙草を吸い、リベンジしようとソルティーに向かうと、今日は一人もお客さんがいない。キーマカレーとチーズナンを食べながら両親のことを考えていたら、友達の親はどんな人なのか気になってきて、今度会った時に聞くためにメモ帳に「両親どんな人?」と書いておく。

なんとなくスガナミ楽器に入ってみるとピアノの楽譜や教則本が大量に陳列されており、その中に全音楽譜出版社の鶯色の背表紙に群青の表紙の楽譜を見つけた瞬間、ピアノを習っていた頃の記憶がフラッシュバックした。幼稚園の時、友達が通っているという教室に見学に行って、彼がレッスンを受ける様子を見ていた。その時の彼は右手を骨折して三角巾で吊るしていたので左手でリズムパートだけしか弾けず、それはつまりピアノの練習の中でも一番地味な部分を見ていたわけだが、当時の自分には何か刺さったらしくその教室に通い始めた。最初は簡単なバイエルをやっていて、しばらくして例の群青の表紙の楽譜を手にしたのを覚えている。どの作曲家のものだったかは忘れた。小学校の低学年でピアノは辞めてしまったが、その数年間でたしかに音感やリズム感が備わったはずで、大人になってからギターを覚えられたのも、歌うことが好きになったのも、カラオケでそれを褒められることが増えたのも、全部ピアノのおかげだと思っている。


7月13日(木)

ALGSの世界大会が始まった。RIDDLEがストームポイントでチャンピオンを獲った。全員立ち上がって喜びを爆発させる中、ゆきおさんが真っ先に客席のファンへ手を振る。これまで自宅で鉢巻を巻いて立ったまま世界大会を観戦し、APAC North応援団長と呼ばれていたゆきおさん。初めての世界大会で事前スクリムも上手くいかない場面が多かった中、本番で躍動している姿に泣きそうになった。


7月14日(金)

ちりニキとランクに行ってダイア2の半分くらいまで盛って解散した後、ファイヤーダンスさんと合流するがロビー画面のまま二人ともALGSを観ていて、これもうみんなで話しながらウォチパしない?となって志村坂上ファイターズのLINEに呼びかける。志村坂上ファイターズとは、ファイヤーダンス失敗、早ちりとり、湯船に浸かるエビ、スリンキーという変な名前四人のLINEグループである。ちりニキが入眠するとのことで三人でウォチパ。
ワールズエッジでFNATICがとんでもないプレーを見せてチャンピオンを獲って我々は絶叫。マッチウィナーとして映し出された三人の真ん中で、YukaFさんが「まじかよ勝っちゃったよ」といった感じで笑っていた。


7月15日(土)

RIDDLEが10位ギリギリでルーザーズ1を通過して決勝進出に望みを繋ぎ、ウィナーズからはFNATICが日韓勢トップで決勝進出を確定させた。
昨日の三人でルーザーズ2のウォチパ。RIDDLEがストームポイントでチャンピオンを獲って決勝行きをほぼ確定させてぶち上がる。


7月16日(日)

ちりニキとランク。ブロークンムーンというマップのせいなのか、なかなか上手いこといかない。そもそも二人ともこのマップでのバトロワに全くテンションが乗っておらず、終盤はもう「ムカつくから」という理由で回していた。気づけば七時間もやっていたが、プラスは500LPほどだった。ワールズエッジがいかに良いマップかを思い知る。

ALGSがいよいよグランドファイナルを迎え、今日は四人全員でウォチパ。
マッチポイントシステムのこのファイナルで、優勝経験のあるTSMとDarkZeroが昨日までと明らかに違う「獲りにいく動き」をしていた。トップに立ったことがある人たちだから知っている、優勝するためにすべきムーブのように見えた。
五試合目でFNATICがチャンピオンを獲った。YukaFさんの表情はかなり苦しそうだった。昔、武豊がとんねるずの貴さんと対談した時に、凱旋門賞について貴さんから「日本馬で日本のジョッキーに獲ってもらいたい、それを武豊に成し遂げてほしい、競馬ファンはみんなそう思ってる」と言われたのに対して武豊が「やっぱり僕が獲らなきゃだめですよね」と言っていたのが格好良く、同時に寂しさみたいなものも感じたのだが、この時のYukaFさんはそれに似た、背負っている人間の顔をしていた。
結局DarkZeroが優勝したが、そろそろ日韓勢がTSMとDarkZeroの壁を超えないといけない。そして俺はFNATICにそれを達成してほしいし、四日間見ていて、実際に一番近いところにいるのも彼らだと思った。


7月17日(月)

お金を払って金髪ロングの女の子に髪を洗って切ってもらうイベントを終え外に出ると、うだるような暑さ。それだけで体力を持ってかれたのか、帰ると少し眠ってしまった。

Apex、ダイア2の970LP。あと二時間半でワールズエッジが終わってしまうのでランクに行く。その一戦目、味方のオクタンとバンガはどうやらデュオで、このオクタンがやたら強い。初動、発射場で2部隊と被るがなんとか潰す。オクタンはその後もキルムーブをかますが、脳筋で突っ込んでいくわけではなく、しっかり安地移動やポジションの有利不利を意識した上でファイトを仕掛けていく。ムーブにリソースを割かなくて済むようになった俺は、二人のポジションとヘルスの把握、オクタンがクラックやダウンを取った時の報告台詞を意識してバンガと一緒にカバーしたり、オクタンとスイッチして詰めたりすることで勝ち続ける。残り5部隊になってラバサイフォンと間欠泉の間の岩上を取り、周りのパーティーにちょっかいを出してやり合わせる。残り3部隊になり、間欠泉側の岩裏でのファイトに勝ったラスト部隊が収縮する安地に追われて走ってくるところを上から一方的に撃ち、ワンダウン取ったのをきっかけに一気に詰めて勝った。部隊24キルチャンピオン。リザルト画面に表示された獲得ラダーポイントは「1317」。ダイア1をすっ飛ばしてマスターに昇格した。え?嘘だろ? 状況が飲み込めず呆気にとられ、あまりに劇的な昇格に笑ってしまう。リザルト画面とロビーのスクショを撮って志村坂上ファイターズのLINEに送ると三人が祝福してくれたが、まだ実感が湧かない。


7月18日(火)

昨日の大量キルチャンピオンでの昇格は、ここまでの(ほぼ)ソロランクを耐えてきたことへのご褒美だったと思えてきた。根性さえあればマスターに行けるシーズンで、ちゃんと根性を見せることができた。自分との戦いに勝ったのだ。そう考えると嬉しかった。


7月19日(水)

早めに新百合ヶ丘に着いたので散歩する。駅に戻るとファイヤーダンスさんから連絡が来て改札に入る。すぐに落合さんも合流。多摩線のホームに降りる。寝過ごす以外で乗ったことのない電車で、聞いたことのない駅をいくつか通過し、はるひ野というこれまた聞いたこのない駅で降りる。
ひらけ過ぎて何もない駅前を「ほぇ〜」とか言いながらひとしきり眺め、マップ係の落合さんに従って歩き始める。途中、大通り沿いならではのプレイランド付きのマックを見つけて入る。ファイヤーダンスさんがマックシェイクを二人の分も買ってくれて飲みながら歩く。

若葉台の駅に着こうかというタイミングで軽く飯を食おうとくら寿司に行く。その直前、「ここって東京なん?神奈川なん?」という話をしていると、前を歩いていた高校生三人組が振り返ってこちらを見てきた。どうやらこの地域でその話題はセンシティブにあたるらしい。寿司を食べながら、落合さんが煙草をやめて食事制限もしているという話を聞き、俺は初めて会ったからわからないが、ファイヤーダンスさんによると出会ってからの落合さんの中で今が一番良い見た目らしい。
店を出て若葉台へ。この歳になって新しくできた友達と、マックシェイクを飲みながら歩いたり安い寿司を食ったりという高校生みたいな時間の過ごし方をしていることにだいぶ感動していた。

若葉台の駅前はでっかいロータリーになっていてバスが何台も出入りしている。緑も多くて良い街だ。ただケーズデンキとノジマとサンワが200mくらいの距離にあって、その途中の草むらに二頭のヤギが放牧されているのは訳がわからない、がそれも良い。と思っているとコーチャンフォーに到着した。落合さんから「日本一でかいドトールあるから行こうね」と言われていたのだが、それは比喩ではなくマジだったらしく、たしかにこれは日本一かもしれないという納得の広さで、その日本一でかいらしいドトールの端っこの席でいろいろと話す。コーチャンフォーを巡回し、結局買い物をしたのは落合さんだけで、俺とファイヤーダンスさんは「欲しいものがありすぎて迷った挙句何も買わない」というやつをやった。

若葉台からバスに乗って新百合ヶ丘へ。小田急線で百合ヶ丘に移動して真っ暗で蒸し暑い住宅街を歩き、外観からして百点の銭湯にたどり着く。湯船に浸かったのは何ヶ月ぶりだろうか。生き返る。二人は毎日お湯を張って浸かっているらしい。偉い。ビールを買って外に出て乾杯する。落合さんに「両親どんな人?」と聞くと、壮絶な体験だが爆笑できる話が次々に飛び出して止まらない。聞きながら、こうやって昇華している落合さんを格好良いと思った。

新宿方面に帰る二人とは反対のホームに降りる。平日の夜、急行が止まらない駅のホームには、俺たち三人以外誰もいなかった。線路を挟んだ向こうで落合さんが「豚山食いて〜!」と叫ぶ。俺が「町田にあるよ」と言うと「いいな〜、行ってきなよ」と言われて笑う。俺が乗る電車が先に来て、二人に手を振って別れる。そして町田に着いた俺は、人生で初めて豚山に入った。「誰が行くかぁ!」と思っていたこの店だが、行くなら今日しかないとも思った。三人のLINEにラーメンの写真を送り、パンパンの腹をさすりながら帰ると急激な眠気に襲われそのまま気絶した。


7月20日(木)

四時過ぎに目が覚めると死ぬほど頭が痛い。もう二度とあんなもの食わない。大量に水道水を飲んでベッドに戻る。次に目が覚めた時には頭痛は治っていた。
ストリーマーサーバーのグラセフで、ノリアキさんとれんくんがガレージに籠って一生バイクと車をいじっているのが最高すぎる。犯罪を企むギャング、取り締まる警察、駆け回る救急隊と、あまりに「動」なこの世界の中で、メカニックガレージは唯一と言っていい「静」だった。そして「動」の世界の住人も、修理やカスタムのためにガレージに来た時は、一時的に生業から解放される。秩序の失われた世界にオアシスが出来上がっていた。


7月21日(金)

市役所に行って保険と年金の切り替え手続きを済ませる。
ファイヤーダンスさん、落合さんとカジュアル。落合さんが抜けた後、湯船さんが入ってきて回す。湯船さんがコントローラーの背面ボタンにジャンプを割り振っていると聞いて自分も試してみることにする。


7月22日(土)

のせさんとアンジュさんの雑談コラボがおもしろかったです。


7月23日(日)

覚えてない。


7月24日(月)

体調悪かったことしか覚えてない。


7月25日(火)

一日中寝てなんとか体調が戻ってきた。


7月26日(水)

ファイヤーダンスさんから「こののせさん可愛すぎてやばいよ」と送られてきたスト鯖GTAの切り抜きを観る。一度失ったガンライセンスを再び発行してほしいのせさんが、警察のkamitoさんを利用するというのが大筋なのだが、その過程でのせさんが必殺技を炸裂させていた。「ダウナーな女の子がごく稀に見せる甘える姿」というやつである。いつも何考えてるかわかんないみたいな雰囲気のくせに、急にインファイトで「好き」とか言われたら脳みそがバグる。kamitoさんのロールプレイ能力が高すぎるのも良かった。


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