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オーストラリアにおけるIELTS



IELTSって英語の試験と、私が目指すオーストラリアでの要件について
少しずつ法的な要件が今現在どうなっているかを眺めてみることにする。

IELTSって何

そもそもIELTSって何か?について単純に書いてみる。
実施している教育機関はブリティッシュ・カウンシルというところで、
英語圏(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、USも)で英語力を
測る際に求められる試験。

IELTSのカテゴリー

IELTSには、Academi(学術) と General Training (ジェネラルトレーニング) の2つのカテゴリーがある。これのどちらを受けるかは、提出先の機関が何を求めているか、による。

オーストラリア内務省は、Academic or General Training と記述しているので仮にProficient と呼ばれる 7.0 のグレードを求められる場合であってもどちらを受験しても良い。(2024年2月9日最新更新の情報による)

詳細は調べてないが、試験内容も少し異なるのだとか。

IELTSのグレードはどのように出される?

他の試験と同じように、4カテゴリーごとに評価されるらしい。

  • Speaking

  • Listening

  • Writing

  • Reading

そして、総合評価というもの。
各カテゴリーの評価および総合評価はバンドスコアと呼ばれる
0~9で0.5段階ごとに評価される。

オーストラリアのvisa要件では、下記のように定められる。
(Proficient という要件を満たすことを仮定する)

At least 7 for each of the 4 test components​
各セクションごとの評価が、最低7であること : 4技能において 

https://immi.homeaffairs.gov.au/help-support/meeting-our-requirements/english-language/proficient-english

そのため、平均で7だから合格である、というよりはその機関がどのようにスコアを求めているかを調べる必要があるようだ。

どのくらいの試験時間?

試験時間は下記の通り。

  • Speaking 15分未満

  • Listening 約30分

  • Writing 約60分

  • Reading 約60分

通常、Speaking以外のテストが午前9時頃から実施され、
Speakingのみ午後にアサインされたり、一部会場、一部PC版だと
時間指定ができるケースもあるとか。

どこで受験可能?

メジャーな所だと、東京・大阪・横浜・名古屋・神戸・広島・熊本・福岡など。
誰が実施しているのかよくわからないが、複数の機関が実施している様子。
特に英検で有名な「日本英語検定協会」が実施しているテストだと、やや安く受験可能の模様。

受験料は?

いくつかの機関で差がある様子。
25,380円と結構高額。

受験方式は?

紙のバージョンと、PCで受けるもの、自宅で受けるものの3通りがある。

紙のメリット
・慣れ親しんだ紙で受験することができる
紙のデメリット
・結果の公表まで時間がかかる(およそ2週間)

PCのメリット
・結果が素早く開示される(およそ3-5日程度)
PCのデメリット
・見慣れていないとしんどい

自宅で受ける方式があるが、自分の英語力確認以外の意味では
あまり意味をなさないのでここでは省く。

ちなみに、オーストラリア内務省にはこんな記述が。

Home Affairs does not accept any ’at-home’ or ‘online’ test for Australian migration purposes.
The Department accepts scores from approved tests undertaken at secure test centres.

https://immi.homeaffairs.gov.au/help-support/meeting-our-requirements/english-language/proficient-english

内務省は、移住を目的とした場合に受験したテストが「at-home」や「online」版であった場合、そのテスト結果を受け入れることができません。
内務省は、万全の体制を整えたテストセンターで受験したテストの結果に限り受け付けています。

つまり、家で受験するタイプの試験はvisaを目的とした受験の場合
不適切であることが明記されている。

ちなみに、IELTSには「OSR (One Skill Retake)」というものがあり、2022年12月14日から実施され、任意で選択した1技能に限った技能を再受験するというシステムで、受験料は15,989円。

例えば、2016年2月10日に受けたテストのListeningだけが悪いから、そのListeningを2度も3度も繰り返して… ということはできず、1回に限り受験できるようだ。

From 14 December 2022, IELTS One Skill Retake (OSR) will be available for certain test takers. OSR allows test takers to retake one of the four test components in either reading, writing, speaking or listening (once only).

For Australian visa purposes, the Department will accept IELTS test results that include OSR, with the exception of applications for subclasses 476, 482, and 485, which need scores from a single sitting/attempt.

https://immi.homeaffairs.gov.au/help-support/meeting-our-requirements/english-language

2022年12月14日から、IELTSのOne Skill Retake(1技能受験)が特定の受験者を対象として開始された。OSRは受験者に対し、4技能のうち1技能のみを1度に限り再受験することを可能にしたものだ。
オーストラリアのビザ申請を目的としたものでは、内務省はIELTSの結果を採用しており、この結果はOSRを含むものとして良い。
ただし、サブクラス476,482,485においては初回受験の結果のみ受付とする。

つまり

オーストラリアのビザ申請では基本的にOSRは認められているが、サブクラス476, 482, 485においては無効である。ということらしい。

結論

英語試験の中でも、日本人に馴染みのある英検やTOEIC, TOEFLといったテストがある一方、国際的には認められていないケースもある。
その中でも、2024年5月現在はオーストラリアの内務省がIELTSのテスト結果を認めていることもあり、他の受けにくいテストに比べた場合、IELTSのテストを受験するべし、ということになろう。

日本だと、東海以東と管轄する東京センターと、関西以西を管轄する大阪センターに分かれて受験が可能。
PC版だと早ければ4日おきくらいで受験が可能なので、受験を考える方がいれば下記サイトからご覧いただきたいというところ。

https://www.eiken.or.jp/ielts/schedule/

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