建築とPLとBSと趣深さ

PLと見出しにあるから、あれPL高校のこと?
と思われた方がいらっしゃるのかもしれないが、
PL高校ではなく、本稿でのPLは損益計算書を意味する。一方、BSはBS放送ではなく貸借対照表を意味する。PLとBSの話を聞いて、耳が痛くなった方。最近、朝倉祐介さんが、PLとBSに関して、新刊を出されたので是非そちらを手に取っていただきたい。

コロナ禍によりステイホーム生活が必要になった若い世代には、それが黎明期として始まったほか、住宅ローンの特例が続いていることで、空前の住宅ブームとなっているのは、周知の事実だ。ステイホーム生活の黎明期って、コロナ禍だからそう言えるのかもしれないが、若い世代もいずれ歳を取ると、生活の大半を自宅で過ごすことになる、あるいはそれほど自宅に過ごさないにしても、自宅にいる時間が長くなる。そうなり始めた時が本来であれば黎明期といえるが、それがコロナ禍により前倒しされたと言っても過言ではない。だからこそ、ただ過ごすのではなく、どう過ごすかで、人生でいう生きがいというのを自宅を通じて満たすことができるのではないだろうか。

ともあれ、最近はなかなか給与が増えないし、
投資が進められていることもあり、自宅にかける費用というのは以前より限られているのかもしれない。それだから、以前からある建物をリノベーションし住処とする方がいらっしゃる。それはそれで納得がいくのならいい。ただ、その納得が現時点だけでなく将来時点にも向けられているかで、納得の質が大きく異なってくる。例えば、掃除がしやすい内装にするにしても、当初の費用が割高になっても、後々掃除にかける時間が少なくなり、他のことに時間をかけ、人生の充実を図る。それはそれで、PLよりBSを重視して趣深い。その一方で、多少自宅に木材を取り入れて、掃除がしづらくなるけども、日々木の色合いを楽しんだり、駐車場の台数を減らして家庭菜園を設けるのも趣深い。それこそ、BSを重視した住まいといえる。

住宅づくりは、一生で最も大金を使うものかもしれない。ただ、ゆくゆくのあなたのために、BSと趣深さを重視して住宅づくりをしてみるのはいかがだろうか。

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