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代官山

2月の中頃、代官山に行って来ました。


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目的は、ヒルサイドテラス内にあるアートフロントギャラリーにて開催中の阪本トクロウ個展 「gap」。吉祥寺美術館で同時期に開催されている個展を見て素敵だったので、こちらにも足を運んだのでした。



吉祥寺の方は・・・

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量的には吉祥寺の方が見応えあり、大きな作品も多数見ることができたのですが、少し残念だったのは、建物の構造上、壁の継ぎ目が多く、絵の後ろに縦の線が入るため、阪本氏のすっきりとした作風にノイズが入ってしまうこと。壁がややくすんだ色であるのも惜しかったような。(それを差し引いても良い展示でしたが)過去何度かこちらの美術館で展示を見ておりますが、その時は線も壁の色も気にならなかったので、作風に因るところが大きいのかもしれません。興味深い。




そして代官山

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一方こちらのギャラリーは、ほど良く自然光が入る白壁なので、作品の色みや温度感が際立ち、「すっきり」がよりダイレクトに感じられました。
また、ヒルサイドテラスの立体的な建築が、作品をより魅力的に見せていたようにも思います。

2つの展示を見たことで、作品と空間の関係性について改めて考える機会となりました。




ランチは・・・

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ひととおり見てランチタイム。
実はこの近くに気になっていたレストランがあったのですが、予約が必要とのことで断念。改めて探すのも面倒だったので、ギャラリーの目の前にあるビストロへ。


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キッシュをおいしく頂きました。


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食後のコーヒーを飲みながら店内を見回すと、あちらこちらにラグビーボール。どうやらオーナーはラグビーファンの様子。
しばし2019年のワールドカップを思い起こし、しみじみとなる。




ヒルサイドテラス再び

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いつもより時間をかけてヒルサイドテラスを歩いてみると、一見無機質な建物が、実はとんでもなく表情豊かであることに今さらながら氣付いたりして静かに増す高揚感。一眼レフを持ってこなかったことを悔やみつつ、とりあえずスマホで写真をたくさん撮る。



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HPによると、1967年から1992年まで数期に分けて段階的に建設された複合建築で、「土地を活用するに当たって性急な開発を望まず、むしろ長期に渡り快適な場所として保たれるよう、環境の変化に徐々に適合させていくことを望み、住居と商業を中心とした空間へ開発していくためのマスタープランを数期に分けて作成した。」とのこと。



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贅沢を感じるのは建物の豪華さではなく、それだけの時間をかけることが許されたことにあるのかもしれない、などと思ったり。





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さて、こちらの建物は30年後どうなっているかしら。




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