文京区散歩
4月某日、文京区根津へ。
まずはランチ
調べてあった中華屋は11:00オープン。
はりきって5分前に到着して開店を待つも、時間を過ぎてもシャッターが開かず。お店の張り紙は確かに「11:00~」と書いてあるし、定休日でも臨時休業でもなさげ。それなのに。
開店時間を5分程過ぎたところで「もういいや」となり、予定変更。来る途中で見かけたパン屋さんに行くことにする。
小さな間口にはおいしそうなパンがずらり。
それまでの中華モードから一気に切り替わる。
サンドイッチ(チキンカツと明太ポテト)はランチ用に、コーヒーロールはおやつ用に購入。紙パック入りのコーヒーをお供に、店先のベンチで頂きました。
散策スタート
お腹が満たされたことで気持ちに余裕も生まれ、予定にはなかった根津神社にも足を延ばす。
この日はまだ咲いてなかったけれど、つつじの名所とのこと。迫り来るような丸い連なりが圧巻でした。
神社からさらに10分ほど歩いて、この日メインの目的地へ。
やって来たのは弥生美術館・竹久夢二美術館です。
目当ては、「夢二がえがく動物ワンダーランド」。
数多くの夢二作品の中から、動物モチーフにフォーカスした企画展です。
夢二といえば、「黒船屋」に代表される「柳腰の美人」ばかり描いているイメージがありますが、動物モチーフになると、ちょっとユルくてユーモラス。新たな一面を見ることができました。
湯島へ
もう少しこの界隈を歩きたいなと思い、Googleマップを立ち上げ。
見つけたのは・・・
こちらは、1896年(明治29年)に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として建てられ、戦後しばらくはGHQに接収されたのち、1952年(昭和27年)には国有財産に。現在は東京都が管理しているとのこと。
岩崎家というと、浮かぶのはやはり岩崎彌太郎のこと。土佐の貧しい出自から、幕末・明治維新を経て財閥を築くまでになるなんて。同時代の名士たちがバタバタと倒れていく中で、躍動し続けた凄みに思いを馳せる。
感じる「近代」
年を重ねたせいか、昔より少しだけ歴史に興味を持ちつつある今日この頃。中でも「近代」は、価値観のシフトが急であることと、時間的に「手が届きやすい歴史」ということもあり、とても興味深い。特にこのエリアは、近代日本の痕跡が数多く残っていて、かつてこの地に暮らした文人たちの気配までも感じられそうな。
「歴史のレイヤー」は全ての場に存在するけれど、東京の「濃さ」はやはり格別におもしろいと思うのでした。
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