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赫木真人プロジェクト

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我々が生まれた「郷」の広報課長・赫木 真人。「あかぎ まこと」は、寝太郎が人生で初めて生み出したネームドキャラクター。人間はもうやめたが、「真の人」と書いて「まこと」。 「こう…
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記事一覧

闇を駆ける閃光(シリーズ2作目前日談)

日が沈み、静寂に包まれた木造2階建ての建造物。 その細長い廊下を、1体の怪物が風を切る勢…

鵤木幹雄
3日前
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超獣GIGA後日談:赫木真人プロジェクト

「鷹海にはゾンビがいる」 地下研究所で生まれた小さな生命体。自らの複製を作り出し、他の生…

鵤木幹雄
8日前
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超獣GIGA 最終話怪人イメージ+作者の独り言

【超獣GIGA《TERROR BITE》】 主人公の最終形態。最終回のみの登場となりました。 「ギガの次…

鵤木幹雄
3週間前
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超獣GIGA 最終話#4

蜂の巣が壁や屋根を分解・吸収したせいで、大病院は半壊していた。一部壁が崩されたためにドー…

鵤木幹雄
3週間前
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超獣GIGA 最終話#3

鷹海市沿岸部。 都市封鎖にゾンビ騒動。観光客が居なくなり、毎日のように賑わっていた魚市場…

鵤木幹雄
3週間前
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超獣GIGA 最終話#2

金の腕輪が作り出した銅色の球体。大人用のバランスボールくらいの大きさで、所々灰色の縞模様…

鵤木幹雄
3週間前
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超獣GIGA 最終話#1

「お兄ちゃん、それ貸して」 巨大なサソリの怪物を前にメロと笠原が共闘していた時。 和泉文香はアダムの首元にガラス片を近づけた。 この青年を見たのは初めてではない。新しい里親に引き取られる前、笠原の屋敷に身を置いていた頃に会っている。 文香達の能力についてもかなり詳しい様子で、難しい専門用語を使って“お母様”と会話していた。家族お揃いの黄金の腕輪も、この青年が支給した物だった。 当時はまだ小学生だったが、アダムの姿はあの頃から全く変わっていない。特殊な力を有しているのは何

超獣GIGA 第13話怪人イメージ+作者の独り言

【ワスプトキシム / S-2型】 “Spider” + “Scorpion”の「S-2型」。 ウイルスっぽい名前にし…

鵤木幹雄
3週間前
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超獣GIGA 第13話#4

《BITE!Centipede!Under control......》 眩い電流から赤い鎧の戦士が飛び出すと、相手を待…

鵤木幹雄
3週間前
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超獣GIGA 第13話#3

二階との戦いを終えると、メロは人間の姿に戻り、ふらつく彼の体を博士が支えた。思えば防衛シ…

鵤木幹雄
3週間前
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超獣GIGA 第13話#2

瓦礫の上で、埃まみれになったアダムが仁王立ちしている。肌には幾つもの赤い線が走る。擦り傷…

鵤木幹雄
4週間前
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超獣GIGA 第13話#1

新鷹海総合病院2F。 上階で起きた異変を調べに駆け出したメロと桐野博士を追って、越中隊長達…

鵤木幹雄
1か月前
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超獣GIGA 第12話怪人(?)イメージ+作者の独り言

【スコーピオントキシマム】 緑色の瞳、サソリの派閥の幹部です。 体に宿した生命体の作用で…

鵤木幹雄
1か月前
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超獣GIGA 第12話#4

メロ達の前に姿を現した裸足の女性。 この人物こそが元幹部の二階恭子だと聞かされ、桐野博士は開いた口が塞がらない。 博士の知っている二階恭子は50代前半の女性だった。それでも遠目で見れば若く見えなくもない。近づくと若作りがわかってしまう……あくまで博士の考えである。 言われてみれば、前方の女性には、確かに当時の二階の面影がある。 「やっぱり、あなた達をよこしたのね」 二階は落ち着いた口調のまま、アダムに話しかけた。 「悲しいわ。あなたとは素晴らしい協力関係を築けたと思っていた