舞台「フラガール」潮紗理菜さんのヲタク目線の感想-アイドルの話その9-

更新頻度が非常に低いこのアカウント…書かないうちにどんどん書きたいネタが増えていくのでどうしようかと迷っております。

そんな前置きはさておき…今回は先日観劇してきました舞台「フラガール」についての感想を書いていこうかと思います。
この舞台フラガールですが観劇の動機は日向坂46の推しメンの1人である潮紗理菜さんが出演していることだったので感想は潮さんについての感想が大部分を占めるかと思いますが、共演者の皆様の演技についても語ったり語らなかったりしますのでご了承ください。

フラガールとは

フラガールといえば舞台版の原作にもなっている2006年に公開された映画版を思い浮かべる方が多いかと思います。福島県いわき市の現スパリゾートハワイアンズの開業に至るまでのドラマを初代フラダンサーたちとなる女性たちを中心として描かれた作品です。松雪泰子さん、蒼井優さんをはじめとした役者陣の演技も含め非常に高い評価を得て邦画史に残る作品です。
自分も公開してしばらくした頃にDVDで観て、断片的ではありますが記憶に残っています。
そんなフラガールですが2008年以降何度も舞台作品として公演されているとのこと。印象的なあのクライマックスなシーンも含めどのように表現されているのかが気になっておりました。

観劇の感想(潮さんメインの感想)

開演早々劇場に響く潮さんの声。普段の日向坂46の活動では見たことのないような姿がそこにはあり、作品に引き込むには十分すぎる一声だったと思っています。4月初旬から始まった稽古に遅れる形で参加して不安を吐露していたとは思えず、紀美子という役を自分のものにしておりました。カーテンコール時に挨拶を本人の口から聞くまで「日向坂46の潮紗理菜」は舞台にはいませんでした。普段の活動では見たことのない仕草や福島の方言、声色とこれを間近で体感できただけでも個人的にはほぼ満足しておりました。
中でも個人的に気になっていたダンスシーン、タイトル通り作品の肝となる部分なのですが作品がはじまって間もない未経験者の動きから作品が進むにつれて上達していく過程、そして映画版でも印象的だったクライマックスのダンス。ダンスができる人が下手に振る舞うのではなく紀美子というフラダンスには縁がなかった女性がまどか先生や仲間たちと成長していく様子が表現されていたように見えました。紀美子の成長を見てきたと思えるからこそ最後のダンスシーンの持つ意味の重さが増していましたし魂を震わす感動につながったのだと思っています。
また作中の紀美子の揺れ動く心や家族の反対を押し切ってでも自分の意思を貫く姿には意志の強さを感じましたしあの表現に至るまで役にどれだけ向き合ってきたのだろうかと考えを今も巡らせています。潮紗理菜さんの一ファンとしてこの舞台を生で見ることができて本当に良かったと思っていますし、観劇から数日経った今でも観劇しているあの時間の胸の高鳴りが収まっていません。
あとついでがてらになってしまうのですが改めて(それとも初めて)思ったのですが過去3回舞台経験があることを考えても台詞がしっかり聞き取れるというのは武器になるなと思いました。演出をされている岡村さんというと個人的には菅井友香さんが主演をされていた飛龍伝2020が真っ先に思い浮かぶのですが、岡村さん演出の舞台の特徴としては7、8割が熱量のぶつけ合いで構成されてることだと個人的には思っています。抑えの演技もあれど基本的にはギラついたようにも魂からの叫びが止めどなく溢れているようにも思える観劇時間を今回も含め3度に渡り過ごさせていただいています。観客にその演技の熱が伝わりやすい反面、1文字1文字をハッキリと発さないと台詞が聞き取りにくくなることもあるのではないかと思う場面も何度かありました(全て新国立劇場で観ていますがあそこの反響も考えると本当に聞き取りやすい発声って大変なんだと思います)。そんな中で潮さんの台詞は喜怒哀楽どの場面においても1文字1文字が耳に入ってくるものでした。いかなる場面でも聞き取りやすいこと発声は舞台に限らず今後の活動で武器になると思いましたし、舞台仕事そのものもまた観たいと思っています。

共演者さんの演技についての感想

そんな舞台フラガールですが個人的にどうしても感想として綴っておきたい方々が何名かおりまして…手短になってしまいますが以下に書いていきたいと思います。

まずはまどか先生を演じた矢島舞美さん。個人的には°C-ute時代の活動が印象的な方でしたが、完璧に役にハマっていらっしゃったと思います(3度目とのことでしたし大袈裟に驚くのも変かもしれませんが)。最初に出てきた時から松雪泰子版まどか先生そのものにハマっていらっしゃって「映画で見たままの人物像だ…」と感動すら覚える演技でした。ドスがきいた前半から徐々に弱さや優しさを見せていく心の機微がしっかり伝わってきて作品に没入できた理由の一端になっていました。

また個人的に演技を目の前で見れて嬉しかったのは太田夢莉さん、兒玉遥さん…はい、48ヲタを通ってきてる人であればお馴染みのお二人です。特に児玉さん(もうはるっぴって書きたい)はマジすか学園0を忘れたのかと言われそうではあるのですがかつての滑舌は嘘のように立派な役者になっていたことに感動を覚えました。本当に頑張ったね…太田さんもボス恋に出演しているのを見ていたりと活躍しているのは知っていたもののここまでメイン格で演技しているのは初めて見たかもしれません。とても難しいシーンもあったかと思いましたが、作品の魅力に仕上げる一因となっていてとても良かったです。

あと個人的に嬉しかったのは細貝圭さんや髙橋龍輝さんのお芝居が生で観れたことですかね(主に特撮ヲタク的な理由で)。こういうグループ主体から外れた外舞台だからこそ観れる演者さんのお芝居はとても有意義な時間を過ごせる理由の一つだと思います。

終わりに

といつもの如くまとまりにかける感想になってしまいましたが一おひさまの目線を排してもこの作品を観劇できて良かったと思っております。残念ながら今年は公演期間が終了してしまったため、ただの感想止まりになってしまいますが、収録カメラが入っておりTBSチャンネルで放送されるとのことです。その際は是非1人でも多くの方々の目に入って欲しいですね。

長文にも関わらずここまでお読みいただきありがとうございました。

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