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20231107 家長むぎと、ともに歩む

2023年11月7日
今日はにじさんじ所属バーチャルライバー家長むぎの、20歳の誕生日だ。


彼女のことは、名前と、あと声が可愛いということは知っていた。
そんな彼女が去年の12月、にじさんじのクイズクイーンになった。それを知った私は、まずその切り抜きを見た。

4枚の写真から建築物の名称を答えるという問いがあり、彼女は2枚目くらいでボタンを押して、「ピサの斜塔」と答えた。正解だった。
そのあと司会を務めるライバーにその回答に至った理由を聞かれた彼女は、ロマネスク建築の特徴などを答えていた。
それを見て、本当に単純に、「なんだかこの子すごい!」と思った。私は昔から、豊富な知識から引き出して、聞き手にも分かりやすく話す人が好きなのだった。

それから彼女の感想配信のアーカイブを見た。

この配信では、彼女がどれだけクイズの対策をして本番に臨んだかについても語られている。
その中で私が特に印象に残ったのは、次の言葉だった。

だってやんなきゃ結果残せないよ。やらなきゃ、誰が家長むぎをまもるんだよ。

50:55〜

突然私情を挟んで申し訳ないのだが、当時の私はかなり精神的に参っていた。人生への主体性とでも言うのだろうか、自分の身に降りかかっている出来事であってもどこか他人事のように感じていた。
そんな私は、彼女の発したこの言葉にひどく衝撃を受けたのだった。
彼女のこの発言の真意は私の知るところではないが、私はこの言葉を聞いて「わたしにしか私を守れないんだ」と強く思ったのを覚えている。

それからの私は、彼女のことを急速的に好きになっていった。彼女の全体公開のアーカイブは比較的少なく、初見の私には入りやすかった。
まず雑談やお悩み相談コーナー(人生相談コーナー)を見て、それからnoteを読んだ。

彼女は基本的にゆったりと話すので、ラジオ感覚で聞くことも多く、私の日常に少しずつ家長むぎの存在が加わっていった。

前述の通り、彼女の魅力に気付き始めた頃の私はかなり精神的に参っていた。勉強からも長らく遠のいていたし、感情を揺さぶられるのを嫌って小説も読めなくなっていた。
そんな私にとって、彼女の「やらなきゃ結果残せないよ。やんなきゃ、誰が家長むぎを守るんだよ。」という言葉はお守りのようなパワーを持っていた。
そして彼女は私が遠のいてしまっていた読書や美術鑑賞をすごく大切にしていたので、彼女の見ている世界を少しでも知りたいという気持ちで、私は徐々にそれらに近付いていった。

すこしだけ今の私の話をすると、毎日元気というわけにはいかないものの、勉強も、読書も、日々楽しみながら向き合っている。
彼女は「あなたががんばったからだよ〜」と言いそうだけど、あの頃の私に変わるきっかけをくれたのは、間違いなく家長むぎだった。それだけは絶対に、そうなのである。



先に貼ったnoteを読んでから、家長むぎとの向き合い方をずっと考えていた。
どうすれば彼女を消費せずにいられるのだろう、結局私は消費者でしかないのではないか、としばらく悶々としていた。
そうして考え出した結論が、「家長むぎから受け取ったものを抱えて生きる」というものだった。

私は"消費"を忘れること・失うことと定義し、彼女から受け取ったものを抱えながら生きたいと考えた。彼女は私に勉強と読書の楽しさを思い出させてくれたし、クイズの楽しさを教えてくれた。そして美術の楽しみ方も。
だから私は、それらをたいせつに抱えながら、抱きしめながら、これからも歩み続けるのだ。彼女から受け取ったものが私の中で生き続けること、それが、可能な限り家長むぎを消費しないための、私なりの結論である。

改めて、20歳のお誕生日おめでとうございます。
あなたのこれから進む道に、たとえ小さくとも、あなたにとって美しい花々が多く咲いていることを祈っています。

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