ウシジマくんは大人の道徳の教科書

あなたは「闇金ウシジマくん」を知っていますか。

僕は何度も読んでいる大好きな漫画です。
ドラマもすごく面白いです。

ぼくからしたら「闇金ウシジマくん」は邪悪な啓発本です。
そして、ほかの啓発本と比べると圧倒的に、現実的で反面教師です。

このnoteの目的は読んだ人に闇金ウシジマくんに触れていただくことです。
ということで、関係者でもなんでもない僕が「ウシジマくん」を今から褒め倒していきます。

他人事のようで自分事である

闇金ウシジマくんに出てくる大半の登場人物は「クズ」です。
借金を借りて返さないような、「人でなし」ばかりです。

このような人を見て「どうしようもない人間だなー」と思うことは簡単なことです。
ですが、果たして自分がこのような登場人物のような人間にならないと言い切れますか?
それはわからないですよね。
つまり「他人事」ではなく「自分事」なのです。

登場人物は「反面教師」と言っていいでしょう。
大抵の登場人物は闇金から金を借りて、返済することができず、制裁を受けます。
たまに、しっかりと社会復帰をして更生する登場人物も出てきますが、とても稀です。

これこそが「現実」なんですよね。
借金した人がみんながみんな、更生できるわけではありませんから。
よくある学園もののドラマには
「ハッピーエンド」のものが多く、見終わった後にすっきりとした気持ちにさせてくれます。
しかし、それゆえに「現実」と乖離してしまっているものも多く見受けられます。「こんな高校あるわけないだろw」って思ってしまう場合も多いです。

しかし「ウシジマくん」は現実も現実。
「闇金」に借りに行くということは、最後の手段ですよね。
「闇金」に駆け込む人間は消費者金融や友人に借りることができなくなり
最終手段として「仕方なく」駆け込む。
ここにはいろんな葛藤があるはずです。
「もうどうでもいい」と思う人間もいれば、
「こんなはずじゃなかった」と思う人間もいる。
そんな藁をもつかむような思いで借金をする債権者の心情が感じ取れてとてもはらはらします。

名言が多い

「闇金ウシジマくん」は名言が多いです。
それも、
「スーパースター」が発する名言ではなく、
「多重債務者」や「闇金業者」が発する名言なので、
非常に現実味を帯びていて、心に深く刺さります。

例えばこれ
「やる時は徹底的にやれ!!じゃねェーと、全部奪られちまうぞ!!」
(ウシジマくん)

これは主人公である「闇金業者」の発した言葉です。
普段から「債務者」が借金未払いのまま逃げ出されることの多い、
「闇金業者」だからこそ生まれた名言だと言えるでしょう。

ほかに「闇金業者」の発した言葉の中で、気になる発言は以下の通りです。


「人にやっちゃいけねえ事なんてねえ。罪を背負う覚悟があればな。」
「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」
「金は使ってこそ意味があんだ。一万円の原価知ってるか? 約28円。金は価値と交換できる引換券だ。金自体に価値はねえよ」

非常に「現実的」で意味のある言葉だと感じています。

名言というと、何かを成し遂げた人の確固たる信念を言語化したものが多いです。
しかし上記の名言は、「借金した人間」と「意地でも借金を返済させる闇金業者」の間に生まれたものであり、現実の厳しさを表しています。

名言というより「教訓」と言ってもいいでしょう。

大人の道徳の教科書

小学校では「道徳」の授業がありました。
子供たちは机を並べてその授業を受けていました
しかしながら本来、道徳を学ぶべきは大人だと思っています。

大人より小学生のほうが利口だと思うことは多々あります。
子供に教えてもらうことも多いでしょう。

子供は信号を守ります。
ですが大人が信号を無視しているところを多く見かけます。

争いが起きる原因も大人のエゴであることがほとんどです。

大人は「道徳」を知らないのではなく、
「道徳」を失ったというほうが正しいですね。

「闇金ウシジマくん」は大人の道徳の教科書です。
「人の振り見て我が振り直せ」ができる一番の漫画です。

気になった人は一度手にとってみてください。
ちなみにnetflixでも見ることができます!



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