春のせいにして
2月に入ってから体調がとても悪い。
もともと1ヶ月に五日間ほどは寝込むのだが、今、今月3回目の寝込みだ。ネコミ。ネコミミ。
冬の間は寒さに気をとられる事ができる。あったかくなると、寒さに取られていた心のスペースがぽっかり空く感じがする。
誰も住んでいない家はすぐに朽ちるそうだ。
僕の心はいま、朽ちているのではない。朽ちないように、僕の無意識が、出来合いの泥で隙間を埋めているのだ。
曇り空。頭が痛いと思いつつ茶を淹れる。
人間にとって、また多くの動物にとって春が恋の季節だということもなんとなく納得だ。
心に隙間ができると、何かで埋めたくなるからだ。
ちょうど低気圧の場所に空気が流れ込むように、僕たちは誰かのことを考える。
2月の成れの果て。爛漫にはほど遠い、あなたのことを好きになる。
「スキ」を押して頂いた方は僕が考えた適当おみくじを引けます。凶はでません。