ある日の出来事

タクシーを捕まえ乗り込むと男性のご年配の運転手さんだった

◯△と伝えると運転手さんが「どんなコースで行きますか?」訊いて来たので、
これこれこういう行き方で行って下さいと伝えた

少し走ると運転手さんが
「わたしもよく◯△に行くんですよ。駅のそばのカラオケに」と言って来た

あーあの二階にある所ですか?言うと運転手さんが
「そこじゃなくて線路沿いの」答えて来たので

昼カラオケしてるスナックですよね?言うと
「そうそう。わたしよく遊びに行くんですよー。」

そのスナック以外には行かれたりするんですか?と質問すると
「☆%◯通りの二階のカラオケと向かいにあるスナック」

それを聞いて、じゃあ◯△にはよく唄われにいらっしゃるんですね。と言うと
「そうだねー」と運転手さん

自分も好きな呑み屋さんがあって数年前にわざわざその呑み屋目当てでこっちに引越して来て近所をふらふら呑み歩いてるんですよと伝えると
「1度だけ行った事があるけど唄うのが好きでねー」
「普段は◇◉で不動産やってて、じっと出来ない質で日曜だけタクシーをやってる。タクシーは面白い」

さっきまで自分も車を運転していたのですが日曜もあると思いますが車も人も少ないですねと言うと
「今日は朝7時からやってるけど今日はダメ。さっき洗車して家に帰るところだった」と運転手さん

タフですねーと言うと
「元々俺は格闘技あがりだから身体が丈夫でねー。次の6月で80になる。」
「ほら、この先に2台だけ停めれる駐車場あるでしょ?そこに停めて唄いに行くんだ」とどんどん言葉使いが粗くなりながら話して来た

そこの駐車場より駅の近くに安い駐車場がありますよと言うと「本当に!?」興奮気味に言って来たので、
通り道なんで場所教えますよと言うと「いやー助かるー!」運転手さんが喜んだ

駐車場の場所を教えながら進んで行きウチのそばに近づいたので、この先で降ろして下さいと言うと
「え!わざわざ駐車場教える為に遠回りしてくれたの!?」言って来たので、
一つ手前の角で曲がっただけなんで遠回りじゃないですよ答えると
「いやー本当にありがとう!今度呑みに行こう!じゃあこの金額で!」とメーターに表示された金額よりも200円マケて言って来たので、
領収書頂きたいんで普通に払いますと答えると
「全然大丈夫!」と言いながらレシートと切って渡して来たのでお言葉に甘えさせてもらった

次の十字路を曲がれば◯△に当たるんでそこから役所の方に出ますよと言いながら降りると
「今度絶対呑みに行こう!」言いながらタクシーは去って行った

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