夜行バスガンダ日記

俺には付き合って1年4ヶ月の彼女がいる。大阪旅行に行った時に一目惚れした、物理的に目に入れても痛くない彼女だ。
自分は関東圏に住んでるので、大阪の彼女とは当然遠距離恋愛になるのだが、別れ際がとにかくキツい。本当に慣れない。

泣かない泣かないと決めていても目に大粒の涙を溜めてる彼女、すんなりバイバイできるわけがない。大阪に夜行バスで行ったことがある人ならわかると思うが、駅からバスの停留所まで15分くらいかかる。ギリギリまで別れを惜しんでいるのでほぼ毎回と言っていいほどその距離をガンダッシュする。着く頃には汗だくでいつも運転手に怒られてる。涙目になりながら見る大阪の街はとても綺麗で、今回の楽しかったこと、彼女の笑顔、今後の日常の憂鬱、全て抱えながら走ってる気分になる。バスの停留所に向かって走ってる訳じゃない、未来に向かって走ってる。

この遠距離恋愛が終わりを迎えるまでこの感覚に慣れることはないんだと思う。バスに乗ればすぐに眠ってしまい目が覚める頃には関東にいる。当たり前の日常がそこに待っていて、夢なんじゃないかって錯覚するような気持ちになるけど全部全部現実で、悲しいけどそれに慣れていかなきゃいけなくて、それでも俺の中では彼女が1番で、これを書いてる今にも寝落ちしそうで、でもやっぱり彼女が大好きで