紅茶:TEAPONDの『日月潭山茶』は、中々どうして難しいハッパだ
【山娘の正体は霧めいて掴み所がない】
どうも、slaughtercult です。
好きな#紅茶 は、以前も述べましたが祁門(キーマン)と正山小種(ラプサンスーチョン)です。
今回お話したい紅茶は、こちら。
TEAPONDより『日月潭山茶』。缶入りで2,008円/25g。
台湾の野生茶(シェイドグロウン)を加工し、紅茶に仕立てたものだそう。
これが簡単には『わかった』と言わせない、強敵でした。
私もいろいろ考えながら半分近く消費して、ようやくレビューらしいものを書くに至りました。
因みに、ヘッダー画像は三煎目(抽出1分強)。ポットは、台湾・牙白の160ml入り。
思ったより液色が薄く、香りが弱いですね。少し茶葉をケチりすぎたかもしれません。
一煎目はもっと濃厚な赤紫色、シナモンめいたスパイス香と、土の香りが匂い立ちます。
開封後の画像。本来は、25gの透明パック梱包にて、缶に入っておりました。
一目見て、『茶葉が大きいなぁ』という印象。祁門や正山小種の小さい茶葉を見慣れてるせいですかね。
そして、特徴的なのはやはり香り。乾燥茶葉の状態では、薄っすら土の香りがする以外、それほど香りません。
ところが……この茶葉、お湯につけると豹変するのです。
【泥と藪の向こうに咲き誇る野の花のよう】
TEAPONDの説明にもある通り、最初に感じるのはシナモン。それから黒蜜……黒蜜??
苦味エグミの入り交ざった、野性味あふれる甘味。私は人参を想起しました。
最後に、微かな渋みが紅茶感を演出してフェードアウト。
全般に渡って支配的なのが、土や泥めいた風味というか、ギリギリ『澄んだ』と言わせないベール。
そう、この茶葉の真の素顔は、ベールの向こうに隠されているのです。(私の淹れ方が下手クソなだけかしら(^_^;)
もうハッキリ言って、評価が凄く難しい茶葉です。
決して不味くはない。旨いと言うには味のベクトルが斜め上で、何か引っかかりがある。
今一つ、何か洗練されていない野性味のような風味があり、実に不思議なお茶です。
これは紛うことなく中国茶であり、そして後味に僅かに、紅茶らしさも感じえます。
もしかすると、通常は紅茶に使わない品種の茶葉を用いている可能性もあります。
中国茶は、茶葉(精製)のバリエーションが豊富ですからね。
普通のインド・スリランカ紅茶を嗜まれる方には、間違ってもオススメできません。
エキゾチックという言葉がまさにピッタリ。
ミステリアスで重層的、霧や靄のように掴み所がなく、本質を簡単に悟らせません。
野生茶は本当に面白いですね。洗練とは対極のところにある風味は、味覚の鍛錬になります。
その奥深い、訳の解らなさに挑戦したい貴方。
地味に祁門より高いし、美味しいという保証はできませんので、自己責任でお楽しみください。
【結論:説明不能。まるで鵺のような紅茶。気になる人は自分で味わい、確かめてくれたまえ!】
From: slaughtercult
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