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雑記:第2回逆噴射小説大賞が齎した示唆

【冒頭】

どうも、slaughtercultです。近頃は執筆が滞っていますが一応生きてます。
2日後に控えた『取材旅行』の行程立案に、一応の目途が立って一安心。
そこで、数日前に結果発表された第2回逆噴射小説大賞の結果を少しばかり振り返り、私自身の物語ズムについて改めて思案してみようか、などと。

本部からの報告は上記に。為になる有志の考察も以下に添えておきますね。

残念なことに私の知的センスは高校生レベルで止まっており、上記の偉大な先行者様たちのような、深堀考察はできそうもありません。というわけで、ここまでもここからもslaughtercult流に、無責任な雑文でお送りします。


【で結局、何がいけなかったのよ?】

ここから書く文は、あくまでslaughtercultの個人的意見、自分自身に対する考察という形でお送りしますことを申し添えておきます。古傷を抉られて、手首を切ったり睡眠薬を暴飲したりすることは、謹んでお控えください。

結果から申しますと、私の作品は最終選考にも入っておりませんでした。
期間中に放流した作品は上限ギリギリの5作でしたが、その中で1作だけが2次選考まで生き残ってくれました。我ながら中々悪くない結果ですね。

期間中にポンと思いついたオリジナル作品でありつつも、アイデアの中には我ながら光るものがあった、と感じた物語でございます。続きも書きたい。
まあでもね、正直これがテッペン取れないのは確かにさ、仕方がないよね。

結局アイデア倒れなわけです。運よく掘り当てたダイヤの原石を、イキって見せびらかしてる状態。掘り出しただけのダイヤなんて、ただの透明な石。色味や透明度、内部の瑕疵などは、加工しないと見えて来ないのにね。

師父・逆噴射聡一郎氏の指摘のクリティカルさは、正にそこだと思います。


【考えろ。何となく、じゃダメだ(売り物として)】

非常に雑然と、大雑把にまとめれば、つまりそういうことですよね。

ダイヤの原石を、産業用でない見せ物のダイヤに仕上げるためには、原石の大小を選別し、瑕や色味を勘案し、更に手間をかけて研磨とカットを施す。
そこまで手間をかけて、ようやく売り物になる一品ができあがりますよと。

ここで勘違いしてはいけないのは、そこまでに出てきたダイヤの残が全くの無駄かといえばそんなことはなくて、マシな物はB品C品とかで安く売られ、豆粒みたいなクズダイヤは、大物をカットするための刃に使われると。

こんなことを長々話していると、物語とダイヤは全然別物じゃい! などと横槍を入れられそうですが。しかしこれってタバコにも似てますよね。

成長が良くて熟成に優れた葉っぱは、厳選されフィラーやラッパーとなり、大きな一巻きのシガーになる。原材料の品質が劣るに従い、リトルシガーやシガリロに、残ったクズ葉に至るまで、シガレット用に無駄なく使われる。
葉巻に適さないタバコ葉であれば、刻むなりブレンドするなり着香するなり加工した上で、パイプ葉やシガレットなど別の形で市場に提供する。

物語に話を戻すと、思い付きのアイデア……例えばイケてるキャラクターや格好いいシーン、奇妙なシチュエーション……だけで終わると厳しい。
特に本題の逆噴射小説大賞は第1回で冒頭400字、第2回でも冒頭800字と、僅かな文字数で面白さを競う、稀に見る困難さの中での戦いでした。

私自身も1回2回と大賞に参加した上で、結果を見て改めて思い知らされたことは、ノリ1発・アイデア1発で何とかなるほど競争は甘くないのだと。ある意味では、大賞はアイデアの発表会ではないのだと痛感した次第です。

物語にはキャラクターがあり、世界観があってストーリーが展開される。
別に突飛でなくともいい、しかしありがちなパターンに嵌らない物語。
そこには付け焼き刃でない、何らかの「文脈」が無ければならないのだと。ここで私が言う「文脈」というのは、既成の共通概念(ゾンビとか剣と魔法とかネットゲームとか)ではなく、「書き手自身」ということですね。

創作者は、もっと自分を出していかねばならない。
メタ的に作者を出せとは言っていませんよ。抽象的な言い方になりますが、自分の物語に自分らしさ・自分のエキスを滲み出していかねばならない。
書き手たる筆者の自分らしさに自覚的となり、得意分野をより一層磨いて、好きな物を詰め込んで、物語として成立させなければならない。

こんな変わり種はどうだろう? 私はこんな奇想天外な物語も書けるぞ! こんな一味違う作風は大受け必死だろう! どんな物語でも書いてやるぞ!

いやもう、だから……そんなことをやっている場合じゃないのだと!
仮にも大賞への投稿作で、真正面の戦いを拒んで策を弄している場合かと!
そんな搦手を考える暇があったら、得意分野に全力投球しなさいよと!

いやまあ、新参者がこの道の求道者めいて、鬼の首を取ったように偉そうに言ってますが。みんな実は、こんなことはとっくに理解してるんだろうな。
ここで再度強調しておきますが、これは私の個人的な意見ですからね?

スキを詰め込まねば、勝てない。自分の強みを出し惜しみすれば、負ける。使えもしない変化球で玄人ぶってイキった挙句、見向きもされない。
スキ数・視聴数が評価の全てではないにせよ、評価されるためにはそもそも読み手の土俵に上がる……取り敢えずは読まれなきゃならない。
読み手のハートを射抜き、評価を得るのは読まれた後の話。先ずタイトルで耳目を引き、その上800字で面白さを刻み付けなければならない。

いやぁ~、残酷な原理ですねぇ。誰でも作れる物語といえど、頭を使わねば競争を勝ち残れない。ハッタリや付け焼き刃はたちまち見抜かれる。
大賞に2回参加して、ようやく目が覚めたというか、しみじみ思いました。

正直言って舐めてましたわ、逆噴射小説大賞。

いや、ある意味では私が舐めていたのは大賞それ自体ではありませんね。
何というか、物語を作る行為、それ自体を舐めてかかっていた気がします。
創作者の皆様は、思い思いのビジョンに従って思索を深められている。

何かこう、そんな熱意を漲らせた肉食獣のサバンナの中で私一人ぽつりと、お客様気分の能天気野郎が場違いにも入り混じっていたという気分。
ちょっと文章が書けるだけのイキり太郎には、キツイお灸でございました。


【で、私の中で何かが変わったかと言うと】

まあ別に、パラダイムシフトとかそういうのは無いわけなんですが。
今後の大賞ではもっと、私が書きたいものに素直になろうと思った次第。
あと、物語を作る時は何かこう……もっと考えような! 色々と!

私の創作物を以前から見られている方など、色々と作風を変えて書き散らす私のやり方が、何をしたいのかよく解らない向きもあるやも知れません。

えー、ここでハッキリと申し上げておきます。
今の私は、自身の立ち位置をプロ作家に至る修行の身、と考えています。
取り敢えず、売り出すためには「商品」が無ければいけないですよね。
まあそんなわけで、手っ取り早くお見せできる商品を蓄積するため、色々な作品を思い思いに書き散らしつつ、あわよくば技術の向上も目論見つつ。

まあ要は、自分の向き不向きを見極めるためにも、財産たるIP・一次創作を主軸として、長い目でボチボチ色々やっていこうと考えています。
言ってしまえばこんなもん、一朝一夕の付け焼き刃でどうこうなるほど甘い世界じゃないんですよ。逆噴射小説大賞でも身に染みて感じましたもの。
考え方を変えれば、アマチュアだから出来る危険なネタを、一つ一つ地道に仕込んで、創作の種を撒き、技術の糧としてボチボチやっていきますわ。

う~ん。来年こそは、最終選考ぐらいには残ってやりたいもんですねぇ。
私の物語に、師父・逆噴射聡一郎氏の論評をいただきたいものです。
などと妄想しつつ、今回はこの辺で失礼しますよ~。

そうだ、物語の本投稿ですがもう暫くお待たせすることになりそうです。
1月29日~31日で、名古屋・伊勢・塩尻・諏訪のネタ集め旅行に行きます。
物語にフィードバックできたらいいのだけれど……しなきゃダメだろ!
ああ、長野の雪が心配だな。帰れなくなったらどうしよう。

(追伸)
いい機会なので、ここで露骨なコメ稼ぎなどしてみたいと思います。
私の既存作品を読まれた方は、よろしければお気に入りの作品やキャラなどあったら、下コメやツイッターなどで教えてくださいね☆
どういう作品がウケてんのかとか、ちょっと気になったりもするものです。


From: slaughtercult
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SEE YOU NEXT TIME!

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