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音楽:Pe'z『婆裸夢遊 -不可能を可能にする男-』

が、Pe'zでもっとも好きな曲という話。
どうも、slaughtercultです。好きなジャズ奏者はDexter Gordonです。
Not Jazz, But Pe'zPe'zは賛否両論ありますが(笑) 私は好きですよ♪

Pe'zはジャズをロック風な解釈で演奏した『爆音ジャズ』の先駆者的存在。
現在は既に解散して、メンバーは様々のバンドに枝分かれしております。
王道的ジャズから乖離した、分かり易さと盛り上がり重視の曲作りが特徴。

私が現状所持しているアルバムは、スタジオ版が1st~4thと最終版の9th。
ベスト版『1ST STAGE』、リミックス版『COLOR VOL.0』といった具合。
他にもカバー版含め、無数にアルバムがあります……正直集めきれない(笑)


その中でも一押しが、『婆裸夢遊 -不可能を可能にする男-』という曲。
みなまで言うな、わかっておる。そう……ダサいですよね、曲名が(涙)
Pe'zの愛すべき欠点(?)、それは『どうしようもなく曲名のセンスが悪い』。

曲名のセンスは悪いですが、ロックに寄せた音作りの格好良さは本物です。
まあ、少なくとも初期は……中期は聞いてないから、評価できないけれど。
3rdあたりから迷走し始めるんですよねー、9thはそこそこ良かったけれど。

ともかく。私がこの曲を聞いたのは、ベスト盤『1ST STAGE』の17曲目。
初出はミニアルバム『花咲くDON BLA GO!』のようです(未所持)。
正直、何でこの名曲を2nd版『極月』に収録しなかったのか理解不能です!


ヒーロー物語の『決闘⇒危機⇒逆転勝利』を地で行くような痛快な構成!
副題「不可能を可能にする男」は、オマージュする何かがあるのだろうか?
拙作『殺し屋パルプ』の主人公・不破定のテーマと勝手に思ってます(笑)

キーボードのしっとりとした立ち上がりから、ハイハット連打で開幕!
タイトな構成の中で、主役が入れ代わり立ち代わり、目まぐるしい演奏。
中休みでタメにタメ、2分41秒からのサビ(?)で一気に爆発します!

前半のトランペット⇒キーボード⇒サックスの流れだけでも面白いですが。
凄いのが、中休みまでのこれら全てが後半のタメになっているという点!
後半でもう1ループくらいしても良さそうなのに(笑) あっさり終わる潔さ。

初期の代表作『Akatsuki』を初め、普通の曲はテーマを畳みかける構成。
この曲の凄い所は、ミニマルな反復を一方通行でザクザク刻んでいく!
溜めの後に解き放たれるサビは、ヒーローの決死の必殺技めいた爽快感!


代表作『Akatsuki』。一聴すると奇抜なようで、曲の骨格は古典的です。
一定のテーマを、各楽器のパートでなぞるところはいかにもジャズ的……。
キーボード担当のヒイズミ氏の、変態的に上手いプレイングが光りますネ☆

余計なことしなかったら、こんな感じで格好いいのですがね……。
1stの頃から、曲単体は良くても蛇足で台無しにする点が多々あり。
ふざけた曲名も含め、『学生軽音部のノリ』という評価も理解できます。

ともあれ『不可能を可能にする男』は中々格好良い曲ではないでしょうか!
ああ、表題に『婆裸夢遊』が無ければ……大体『婆裸夢遊』って何だ……。
読み方すらわかんねー文字、タイトルにつけるなよ。そういうとこだぞ。

まあ今回はそんな感じで、Pe'zの愛聴曲をさらっと紹介してみました。
爆音ジャズで言えば、SOIL&”PIMP" SESSIONSとかも紹介したいなぁ……。
それはまたいつか、次の機会に。今回はこの辺でお開きとしましょう!


From: slaughtercult
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