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カミ様少女を殺陣(タテ)祀れ!

僕は神事 臨(ジンジ ノゾム)17歳。隠多喜(カクレダキ)神社の跡取り。
神主の爺ちゃんと2人暮らしで、参拝客の居ないボロ神社を守ってる。

3日前、うちに神様(カミ)が来た。
八頭身で、縦ロールの黒髪ロングで、巨乳で吊り目の……少女。
容姿は、僕が愛読するエロ漫画のヒロイン『一之宮 きざし』に瓜二つで。
彼女は今、ウチの居間で僕の隣に座って、父さんのウィスキーを飲んでる。

隠多喜神社の祭神で地主神、通称・荒神様が、僕の隣で……ほぼ全裸。
「うぃ~ヒック、こいつはいい酒じゃ! ノゾム、お前も飲め!」
信じられない。見た目はきざしちゃんでも、中身は酒癖の悪いオッサンだ!
「イッヒッヒ、ええ眺めじゃのうノゾム! 実にええパイオツじゃあ!」
眼光を光らせるエロ爺は、僕の祖父・神事 丑寅(ジンジ ウシトラ)72歳。

「あッ手が滑った、オッパイボーン!」
爺ちゃんが調子に乗って、荒神様の裸のオッパイを両手で鷲掴み!
「人間風情が、わしに気安く触るな!」「あひョ」
荒神様の正拳突き! 爺ちゃんの上半身が吹き飛び、壁にへばりついた!
ボロ屋敷の居間に、血飛沫と内臓が吹き荒れる! これもう何度目だ!
「ほらぁ~ノゾムぅ、わしの酒が飲めんのかぁ? 祟るぞ、ん?」
荒神様は僕の肩に腕を回し、血塗れの手でウィスキーをラッパ飲み!

「アヒャーヒャヒャヒャ、荒神様はまっこと気の短いお方よのう!」
惨殺死体と化したはずの爺ちゃんが、元通りの姿で身体を起こして大笑い!
「――ムッ!?」
荒神様が唐突に、真顔で僕を突き飛ばす!
次の瞬間、とんでもない炸裂音!
「痴れ者め、気づいておるぞ! 姿を見せよ!」
障子に大穴! 荒神様の片手が……バカでかい銃弾を掴んでる!

蹴り倒される障子! 対物ライフルで武装した神主たちが、居間に突入!
「アサルト神主スーツに菊の紋……貴様ら、神社本庁特殊部隊じゃな!」
「我ら神意の代行者! 大和に従属せぬ土蜘蛛よ、抹殺せらるべし!」

【続く】


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