僕は婚活ができない
気づけばアラフォーになっていた。
でも、多分この先も、俺は婚活をしないし、結婚もしないだろう。
婚活。
このジャンルでははぢめましてなのです。
いい年してる上に、未だに独り身で一人暮らし。仕事はあるし多忙を極めている中、趣味に全開で気づけばアラサー超えてアラフォー。
いわゆる市場でいう「行き遅れ」「売れ残り」と呼ばれる部類に年齢的には入りますが、自分は決して行き遅れた訳でもないし売れ残りではないと自負してます。……え? そういう開き直りがイタイって?
イタイというのはご自由ですが、俺という人間がどういう生き方をしてきたかも知らないのに勝手にイタイ人、と決め付けるのは早計……というより、何も知らない人に言われる筋合いではないので、思っていても俺はちっともかまいません。
いや、まぁ親や周りの友人からは何度も言われましたよ。
結婚しないのか、子供は作らないのか、孫は・・などなど。
そりゃ自分も適齢期になれば男が何人か寄ってもきましたけど、いいなと思っても俺の方から冷めてしまうので、まぁ今の状態にというわけです。
どうしてかな、って思ったこと、悲しくなった事もありましたけど、原因が分かってからはもう仕方がないのかな、と諦観してもいます。
原因ってなんなのかというと、小中学生時代に受けた壮絶なイヂメの経験です。
男子女子よってたかっていぢめられました。
ベランダに鍵かけられて取り残されたり、靴や上履きを隠されたり。
ばい菌扱いされたり、盗人呼ばわりされたり。
中学になると暴力もプラスされたので、(殴られはしませんが、机で押し付けてきたり、椅子を投げつけられたりとか)学校に不登校にはなりませんでしたが、休み時間は狙われるので教室から逃げてばかりいました。
で、中学になるとまぁ同級生同士の浮いた話も出てくるじゃないですか。
いぢめられてた自分は変な噂が立ったり(何気なく視線を向けてた相手が好きだと勝手に言いふらされたり)したせいで、相手には迷惑かけるし自分はつらいしで、恋愛なんて勿論できないし、助ける男子も女子もいないのに変な噂は立たれたら困るので顔を上げる事ができなくなりました。
親には話したのか、と思われるでしょうけど、親に話した所で助けてくれない親だったので(小学生の時に相談はしましたが、何一つ動こうとはしてくれませんでした)、中学になったところで言っても無意味だと諦観がすでに身についてた自分は親にも兄弟にも言わず、あまり楽しい思いでもないまま中学を卒業しました。
高校は離れた場所にいったのでそういういぢめは着いてこなくなりましたけど、15歳まではずっと地獄のような日々だったんですね。
そんな壮絶ないぢめを受けたせいで、自分の人生観は大分変わってしまいました。
まず男性を頼れない。頼らない、じゃなくて頼れない。です。
手を差し伸べてくる男性もいましたけど、裏で何を考えてるか分からないと先行するため、特に年が近い男性は避けてました。これは高校、その先の学校でもそういう態度でした。
そして人に助けを求めない。やれる事は自分でやる、助けてくれなんて弱みを見せたら確実に笑われる(か、馬鹿にされる)という先入観が植え付けられたせいで、所謂かわいくない女性になってしまった。
稼ぎは自力で、とも思っていたせいで、一人暮らしで何不自由なく暮らせるお給料はいただいてますが、それが結婚を遠ざける要因にもなり、また、結婚なんかしなくてもいいや、とも思ってしまう事にも繋がってます。
勿論、いぢめの経験があろうがなかろうが、結婚する人はするでしょうし、しないでしょうけど。
裏切られたり、ちょっといいかな、と話しかけようとしたらクスクス笑われて遠ざかってしまう女子達や、男子達。
そんな学生生活のせいで、こんなやつらに頼ってたまるか! 弱みを見せてたまるか!!
と反骨心が今に繋がってるのですね。
いぢめもですが、散々人から裏切られたり、手のひら返されたりされた事が多い人生だったので、深い付き合いができる友人数人いることだし、異性と付き合ってまた心が傷つくような事されるのは嫌だな、っていう恐怖感が尚更遠ざけてるのかもしれませんw
親はそんな俺の心境なぞ知らず結婚シロ! と言ってきますけど。
一人で働いて生きて趣味と友人に囲まれてる今の人生は、多少、寂しくなるときもありますけど、結構幸せだな、と思ってます。