或る欲を満たすために見える行動も、実際はその欠如による恐怖を回避するためではないか?

お金持ちになりたいとか、友達が多く欲しいとか、成功したいとか...
世の中には色々な考え方の人がいて、皆自分の欲望に従って得たいものを追い求めているようにみえる。

でもそれが欲しいと思っているのは幻想で、「それが無い将来が怖い」ってのが実際のところではないだろうか?

お金が欲しいって思うのは、めちゃくちゃ今買いたいものがあるってより、将来お金がなくて困るのが怖いから。

友達が多くの欲しいってのは、クラスや職場の人気者になりたいっていうより、将来自分と話してくれる人がいなくならないように、保険をかけて色々な友達を作っておきたいから。

成功するぞって頑張るのも、有名になって何かしたいってよりは、本気でトップを目指さずに将来後悔するのが怖いから。

こんな風に感じてしまうのは僕だけか?

ポジティブな感情よりも、ネガティブな感情の方が人の行動に大きな影響を及ぼしている。大自然の中で生存競争による自然選択の結果が現代でもこういう形で現れてきているのかなと個人的には感じる。

ただ、ここで少し前向きな捉え方をすれば、「皆んな色んなことを望んでいるようだけれども、実は皆同じように、自身の未来に怯えているだけなんだ」ってことだ。
会社と、あるいは家族や友達や恋人と、お互いのやりたいことの食い違いで争ったり喧嘩になってしまった時は、相手も自分と同様に避けたい未来があるんだってことに思いを馳せることができたら、お互いに分かり合えることも増えてくるんじゃないだろうか?

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