初めて美術館に行った話

先週、初めて美術館に行った。福岡市美術館だ。
僕はこれまで、アートとか美術とかといったものに興味はなかったのだが、ここ何年間かこの美術館が改装されているのを横目に大濠公園を走っていたので、先月のリニューアルを期に行ってみた。

種々の作品たちの、他に依存しない堂々とした振る舞いから、世の中には、僕ではどう分類して良いかわからないような、他人には感じられないような感覚を感じることができ、それを自分なりに処理し、表現しているんだなといったことを想起させられた。一つ一つの作品が、その部分部分で異なる個性を主張しながらも、全体としては調和が取れているというか、殴り合った結果なんかできたみたいな、そういう、もうよくわからなかった。ただ、僕は日頃、狭い世界で生きてきた、というよりも、こういう作品を生み出す人々と、同じ世界で生きているはずなのに、全然この世界を味わって来ていなかったんだなと痛感した。

閉館時間になり、この美術館を出て、目の前に広がった大濠公園は、ここに来た時と同じ風景のはずなのに、全く違うものに見えた。
美術館は僕の知らない感性を提示してくれた。

僕は、自分という人間を深めていきたい。尖っていて、鮮烈で、でも美しい。そんなものが好きだ。そういったものを生み出していきたいし、自分もそういう存在になりたい。それが今の目標である。
自分が何に鮮烈さを感じるか、美しさを感じるか。それを、様々な美と触れ合うことで、感じとっていきたい。

これからは、興味を持ちはじめた日本美術について、研究や開発の合間に色々勉強してみようと思う。そこから得たこともこれから投稿していきたい。

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