ワーママ転職 第2子出産「育休中の転職」ってアリ?
こんにちは。キャリアのパーソナル・トレーナーです。今回は、育児中で転職を検討中。いつかは2人目もほしいと思いながら、トレーニングを進める中、2人目の妊娠が発覚した女性の例を紹介します。
”グローバル活躍”したい20代ママ
美咲さん(仮名)は物流会社に勤務する20代のワーママ。2歳のお子さんの育児中です。大学時代からグローバルな展開をしている企業に注目し、希望企業に入社しました。
しかし…
・職務内容が「グローバル」ではない
・身に付くスキルの幅が狭い
・異動の可能性は低い
・同じ女性正社員がいない、40~50代の派遣社員(独身女性中心)の中で子どもを理由にした早退やお休みを言い出しにくい
・妊娠~産後の勤務体制などを自分で制度を調べて申請する必要があった
トレーナーの私が聞いていても「転職を視野に入れた方がいいだろうな」と感じる環境でした。
もともと海外に視野を向けていた美咲さんは、将来的には「駐在員として勤務してみたい」という願望もあり、海外展開をしている企業や以前から興味のあったマーケティング職に注目しながら、エントリーをすすめていました。
音信不通…「つわりでした」
ところが、ある日突然、美咲さんと連絡が取れなくなってしまいました。心配になり、何度かメールを送っても返信がありません。2週間ほどたち、美咲さんから「2人目の妊娠がわかり、つわりで動けずにいました。1社面接の話も来ていたのですが、お断りしてしまいました」と連絡がきました。
無事でホッとしたと同時に、さあ、これからどうしていくべきか、一緒に考えていくことになりました。
育休明けの転職が難しい理由
妊娠中の転職活動は難しいです。でも、育休明けすぐの転職はもっと難しいです。経験者なからおわかりでしょうが、育休明けの1~2か月はほぼ仕事にはなりません。子どもは、慣れない保育園で一生懸命がんばりますが、ひんぱんに熱を出したり、体調を崩したりします。なんとか通常業務をこなせても、加えて上の子どもももう1人いるのです。「復帰して1~2年後に…」となると、社会状況も変化しますし、自分のスキルと年齢のギャップも開いていくことになります。
例外として、以下のようなサポート体制があれば別ですが…
・パートナーが時間の融通が利き、協力的
・全面的に頼れ、サポートしてくれる家族や知人が近所にいる
美咲さんはそうではありません。
ハードル高いけど「育休中の転職活動」
すると選択肢は「育休中に転職活動をする」ということになります。これもかなりハードルが高いですが、法律で禁止されているわけではありませんし、実際にそれを実行したワーママも知っています。上の子をいつもの保育園に預け、下の子を一時保育等に預けたら、面接に行くことはできます。
下記は、しっかりと調べて納得しておく必要があります。
・育児給付金の打ち切り時期
・上の子の在園条件(自治体・保育園によって違います)
保育園はほぼ「4月入園」となるため、できれば3月までに次の会社にうつり、4月までは下の子に一時保育でがんばってもらい、4月から子ども2人ともが同じ園に通えると、理想的です。
美咲さんが、どのような選択をされるかはわかりません。まずは、つわりを乗り切って、落ち着いたときにこれからを考え、無事に出産されることを祈っています。
逆算してキャリアを考える
出産によるキャリアの分断は女性特有のものです。特にキャリアに悩むワーママにとって、「第2子出産のタイミング」は重要です。産前~育休、その後フルタイムに復帰するまで何カ月、何年かかるかは、人によって違います。ママと子どもの健康状態にもよるので、意志だけで決められないこともあります。
キャリアのパーソナル・トレーニングでは「逆算して考える」トレーニングを行います。自分がどのようなキャリアを歩みたいか、そのために必要な時間や、やるべきことを逆算して考えると、今の行動が見えてきます。当然、その通りにことが運ばないこともあります。「ある程度考えて準備をしていた」人はなんとかなりますが、「予想も準備もしていなかった」人は、そのときに考えや行動がストップしてしまい、貴重なチャンスを逃してしまうのです。
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