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ジャニーズWESTコンサート「W trouble」セットリスト・演出を勝手に解釈してみた。【前編】

12/11〜13の3日間に渡り5公演が生配信されたジャニーズWESTコンサート「W trouble」。とにかく全公演、「カッコイイ」「楽しい」「面白い」が詰まってたので、いくらでも語り尽くせるのですが……。
今回は、主にセットリストと演出について、どういう思いでそうしたのかを勝手に解釈しながら振り返ってみようと思います。あくまでも個人的な考え・解釈ですので、実際はどうだったのかは、ぜひご本人たちの言葉を参考にされてください。

案の定、大変長くなりましたので、前編・後編に分けます!


★★トピックス★★

0.開演前ステージ演出

1.W trouble登場パート(W trouble〜WESTォォォォ!!!)

2.W trouble収録曲パート(W troubleショートムービー続編〜Special love)

3.生バンドコラボパート(証拠〜週刊うまくいく曜日)

4.ユニット曲パート(The Call〜do you know girl?)


★★★★★★★




0.開演前ステージ演出

配信ライブということで、1時間前から配信ルームに入ることができます。開演まで、ずっとWESTのコンサートで盛り上がる系楽曲のインストが流れ、WESTコン恒例・ジャスミングアップ(WEST楽曲のインストに合わせて、コンサート会場にいるジャス民が歌ってコンサートに向けてテンションを上げていくこと)をすることができます。

そして開演15分前、ステージが映し出されます。ステージには大きなスクリーンがあり、そこに英字新聞が映し出されます。新聞に書かれているのは、グラフィックアート集団「W trouble」の関連記事。「W troubleとは何者だ?」等、彼らの謎に迫ろうとしています。
これからこのステージで、W troubleが何者なのかが、明かされていくのです。


1.W trouble登場パート(OP映像〜WESTォォォォ!!!)

★OP映像

英語のナレーション付き映像で、W troubleがいる「芸術が禁止された世界」の様子と彼らのことを伝えられます。

メンバー紹介映像は、紹介の順番がショートムービー「W trouble」と関連性を持たせているように思いました。
W troubleのデザイナー・ノゾム→ノゾムの通う大学の准教授・ジュンタ→ジュンタとW troubleではお兄さん組のタカヒロ→タカヒロの後輩・リュウセイ→リュウセイがカラースプレーを渡しに行くトモヒロ→トモヒロがグラフィックを立体化できるよう計測するアキト→アキトと同様サラリーマンとして生きるリーダー・ダイキ。


♪W trouble

イントロに合わせて、ダブトラヘルメットを被った7人がメインステージスクリーンに登場。ヘルメットを取ろうとする映像の直後、映像が流れていたメインステージから花道の脇に次々と花火が上がり、その先にフェンスに囲まれたドラム缶や鉄骨が無造作に置かれた空間が。誰もいなかったその場所に、音に合わせて一瞬でW troubleのメンバーが登場!
ここ凄い!一体どうなってる??どうやって一瞬で出てくるようにしたんだろう??5回観ても全然分かりませんでした……。今回はこういう「イリュージョン」チックな演出が目立ちます。

この楽曲はこれまでにもMステ等で歌われていて「ダンス曲」のイメージが強かったのですが、ここではダンスは最後の方だけで、主にフェンスに囲まれた場所でクールに歌います。
あと、生演奏されてたのに初日気づいた時はビックリしました!!生演奏によって、よりこの楽曲の強さが出て、「神出鬼没のW trouble」の強いカリスマ性を引き立ててるように思いました。

その後、客席横の通路を通ってメインステージへ移動。ここの移動が「走り」ではなく「歩き」なところに、W troubleのカリスマとしての「余裕」を感じました。

最後はメインステージで踊りながら歌います。途中、彼らの顔に蛍光色でダブトラヘルメットのマークが浮かび上がり、彼らがW troubleのメンバーであることをより印象づけます。
後ろのスクリーンで7人を7分割映像で見せてるのが、まるでヒーローアニメのオープニング……。いや、最後だけじゃない。この楽曲の演出全体が、「Story of W troubleのオープニング映像」だったように思います。


♪one chance〜Unlimited〜プリンシパルの君へ

初日に見た時に思わず楽曲名を叫んでしまった、意外だったオープニングパート楽曲。
でも♪one chanceは「救世主」というワードが入ってるので、「救世主=W trouble」という解釈で入れたのかなとすぐ思いました。
♪UnlimitedはParavi版「パパジャニWEST」を見てファンになった人向けだろうなと思い、そちらもすぐ納得。
♪プリンシパル〜はセットリスト入りしてもメドレーぐらいだろうと思ってたし、W troubleのイメージからかけ離れていたので、最初は「?」でした。しかし、「のんちゃんが魔法をかけるよー!」という淳太くんの合図で、のんちゃんが電子制御されたペンライトのある客席をピンクに染めてくくだりを見て、これがやりたくて選んだのかなと思いました。

でも5公演目にようやく気づいたんです。
この3曲の共通点として、歌詞に「描く」というワードが入っていることに!!!
♪one chanceは、「Living your life 描いてくのさその手で」、♪Unlimitedは、「僕らはずっと夢を描き進んだRoad」、♪プリンシパル〜は「真っ白な世界 ここから始まる 何を描こう」。
♪one chanceでは、W troubleが自ら「救世主」となって、能動的に自分たちの道を切り開こうとする強さを。♪Unlimitedでは、成長しながら前向きに進んでいる様を。そして♪プリンシパル〜では、彼らのアートを描くという「魔法」で沢山の人たちを幸せにしようとする様が表現されているように思いました。


♪WESTォォォォ!!!〜愛のセッション〜

初日、♪プリンシパル~からのこの曲になった瞬間、盛大に笑いました。「その曲に行くの!?」って(笑)
ここまでかっこよく登場し、楽曲を通して様々なアートを描いて夢を与えてきたW troubleの面々。ここで1人1人のキャラクターに焦点が当てられていくのですが、そのキャラクターがとにかく濃い….…。あれ?さっきサングラスまでかけてクールに登場したのはどなたでした……?(笑)
クールなカリスマと見せかけて、実は人間性溢れるW troubleの面々。「君を笑顔にするためにやってきた 願い叶える7人の戦士やで」「君に笑ってほしいから歌うよ いつも心に7人の天使やで」は、まさに彼らの在り方そのもの。




2.W trouble収録曲パート(W troubleショートムービー続編〜Special love)

★W troubleショートムービー続編(映像)

彼らのいる世界のニュース番組が流れ、W troubleが港湾地区全体を使って描いた「W trouble」のロゴアートが報じられ、評論家やアナウンサーが批判しています。
それを見ていたW troubleメンバー。「好き勝手言われてますよ!」「俺らネットじゃ人気あるんだけどなー」「ま、好きに言わせとけばいいんじゃない」。何と言われようと、自分たちが信じた道を進もうとする彼らの様子が見てとれます。

そして、次にアートを描く場所としてどこに行くか意見を出しあうW troubleの面々。行きたい理由が現地の食べ物が食べたいからと、まるで観光気分(笑)そして、ここに挙げられていく地名が、本来なら春にツアーでまわるはずだった場所なのです。これは、ツアー会場で見たら、きっと凄く気持ちが高まっただろうなぁと思います。会場先の地名が出てきた時に、客席が沸いただろうなぁ。
最終的に、じゃんけんで行き先を決めて出発する彼ら。

♪Try me now

メインステージ上にLEDパネルがあるのですが、真ん中からパネルが2つに割れて内回りで回転して、廃墟のような建物のセットとW troubleの面々が登場。ところで、舞台ではこういう大きなステージ転換をよく見るけど、コンサートでは珍しいなと私は思ったんですが、他のジャニーズコンサートでも割とあるのでしょうか?もし詳しい方がいらっしゃいましたら、教えてください。

ここでも♪W troubleと同様にクールに登場する面々。地方の街に着いたという設定でしょうか。

「俺についてくるってことは わかってるよね?どういうことか。」以下、1番の歌詞を読むと、彼らの覚悟に私たちがついていけるのかを問われているような気がしてきました。私たちがW troubleの来訪を待っていた地方の住人だとしたら、「国から警戒されている彼ら」の味方をすることは、とても危険なこと。でも彼らはそんな私たちのこともまるっと強気に受け入れてくれるような、そんな感じがしました。

そして、この曲の見所、パルクールのパフォーマンス。廃墟の中を、まさにアートを描くために「縦横無尽にSpin」していく彼ら。ショートムービーを見た上でこのシーンを見ると、コンテナ群の中を走ったり跳んだりしていたショートムービーのシーンと、廃墟の中を走ったり跳んだりする彼らのパルクールの動きがシンクロするように見えます。
客席から俯瞰で見ても面白かったと思いますが、配信の強みで、彼らが動くすぐ近くのカメラから迫力ある動きを見られたのが良かったです!

あと、Twitterでも毎公演言ってたんですけど、ここでも言っちゃいますね。
藤井流星さんの「俺とならいけるでしょ」、音源で聴いただけでも「ひーん……!」となったのに、パフォーマンス付きで見たら毒されました。何ですかあのセクシーで不敵な笑みは!あれを毎日見ないと気が済まない体になったじゃないか!(?)だから早く円盤化するかアーカイブ配信してください。

♪Glory days

うって変わって、わちゃわちゃした雰囲気の楽曲へ。アートのために躍動した彼らが、作業を終えて集まって去っていくところでしょうか。先程までSっ気ある強い雰囲気だったのが、一仕事終わってほっとして、仲間とわいわいしているような、そんな感じ。淳太くんの「これから先もWESTでいたい」というアドリブ替え歌も良かったですね!
この振り付けが簡単で真似しやすい!お客さんが入ってたら、すぐに振りコピして一緒に踊れるやつですね。一緒に踊れたら楽しかっただろうなぁ。ぜひ有観客でコンサートできるようになったら、また歌ってください。客席で踊りますので!

♪Survival

ここで来ました!神ちゃん作詞・作曲・振り付け!!演出も神ちゃんの意見がだいぶ取り入れられてるみたいなので楽しみにしてました!!

最初の濵ちゃんの「This is the Survivaーーーーl!!!」が最高最高最強最強!!!コンサートオリジナルでこの雄叫びをお願いしたという神ちゃん、ナイス!!もう今度から♪Survivalの音源聴いた時に、勝手に自分でこの雄叫びを脳内補完しそうです。これだから!WESTのライブは!楽しいんや!!

神ちゃんの振り付けは、今まではどちらかというと「動・動・動」という感じでしたが、今回の振り付けは「静」の部分が少し増えて、よりメリハリが利いているように思いました!「Drift!」の時に「運転」をモチーフにした振り付けをしてて面白いなと思ったのですが、今回も「獣のような動き」や「足枷や縛られてるような状態を連想させる動き」が入っていて、面白かったです!あと、本人も言ってましたが、フォーメーションがコロコロ変わるので、それが躍動感に繋がって見えたように思います。

「明日はこの手の中」でメンバーがそれぞれのメンバーカラーの照明に照らされる演出は、神ちゃん案なのか流星くん案なのか分かりませんが、いかにも神ちゃんが好きそうだなと。あと、W troubleがアート集団ということを考えても、合ってた演出だと思いました。

♪Special love

ステージが静まり、その後にオーケストラのチューニングの音が。
メンバーが向かい合って丸く集まり、その後、美声三銃士によるハーモニー合わせが始まったところで、これから♪Special loveが歌われるのだと、こちらにも伝わりました。

1曲前の♪Survivalでは、生き残りのための己との戦いを描いてましたが、♪Special loveは愛の歌。W troubleの「世界に抗う戦士」という面と、「人を幸せにしたい」という愛ある面を、対照的なこの2曲で表現してるのかなと思いました。

本当に歌うのが大変な曲だと思うのですが、公演ごとにどんどん完成度が上がり感動しました。また、彼らが一生懸命歌うのをサポートするように、紗幕に書かれた歌詞や、花びらと紙吹雪、ピンク色に染まる客席の演出が、この曲の世界観をより伝えてくれたように思います。
(作詞・作曲のゴスペラーズ黒沢さんもパフォーマンスを見てくださったようですね。)


3.生バンドコラボパート(証拠〜週刊うまくいく曜日)

ここは元々の「W troubleツアー」には無かったパートなのかな?と個人的には思っています。歌ってた楽曲のほとんどが「W troubleツアー後に発売予定だった楽曲」なので……。

ここは生バンドの皆さんとの一体感が素晴らしかったです!!めちゃめちゃ仲良くなってますよね。素晴らしいタッグ……!
今年沢山の場所で披露した「証拠」は完成度が本当に高かった!
「アンジョーヤリーナ」は念願のライブ披露だったし、「ANS」は神ちゃんだけでなく流星くんもギター演奏に参加で、この2曲は公演ごとにどちらかが披露される形でしたが、どちらが来ても満足いくようなものでした!
そして、「週刊うまくいく曜日」はまだ未解禁だったパートも初披露されました!公演ごとに「大ジャンプ」や「即席でダンスリーダーを決めて皆で踊る」といった要素が自然と加わり、歌番組での披露が待ちきれなくなりました。
「週刊うまくいく曜日」が顕著でしたが、ここは本当に「生きた音楽(芸術)を届ける」ことでこちらの感情を動かしてくれて、W troubleのコンセプトとも合っていて、改めて音楽(芸術)の素晴らしさを感じられました!


4.ユニット曲パート(The Call〜do you know girl?)

♪The Call

はまりゅせがスマホで電話をかける映像から始まるこの曲。
衣装は白、背景は黒のモノクロの世界観で、リリックビデオのように歌詞を映しながらパフォーマンスしていました。
途中ダンスもありましたが、手振りを入れてよく動きながら歌う流星くんと、アクション少なめで静かに立って歌う濵ちゃんが対照的。
狙ったのかは分かりませんが、まさに歌詞に出てくる「男性」と「女性」のようだなと思いました。
最後に電話が切れる音で、フラッシュのようにはまりゅせが映されるところが、細かいこだわりを感じて好きでした。

♪Gimme Gimme Gimme

主人公の「悪い男」をどう表現するのか楽しみだったこの曲。
最初は外国人キャストさんによるフィルム映画風の映像から始まり、外国人キャストさんから淳太くんへと画面が変わります。ここは、「この悪い男が、次の3人のうちどのタイプに見えるかな?」という風に見せるために、敢えて外国人キャストさんを起用したのかな?と勝手に思いました。
で、この3人の「悪い男」が全然違うタイプ。
セクシーエレガントな悪い男・中間さん、ユニット曲お馴染みのマネキン芸(女性に見立てたマネキンを相手にパフォーマンスする)が来ましたよ!!エロっ!!(笑)最後のポーズとか中間さんキマりすぎでしょ!!
貫禄と余裕を感じる悪い男・桐山さん。一見真面目そうに見えて実は……ってやつですね。花束を投げ捨てて花びらが飛び散る演出が酷くて最高ですね!(激褒め)高音のパートも素晴らしかった!全体的に、照史くんはどんな時も一番歌声が安定してて、WESTの歌唱の要なんだということを改めて感じさせられました。
黄色いカラーサングラスをかけて、ややオーバーサイズっぽいジャケットと裾広がりパンツスタイルのオシャレでチャラい悪い男・神山さん。ラップパートカッコいいなさすがだな!ダンス綺麗!!
さあ、あなたはどの悪い男に見えましたか……?

♪do you know girl?

CD発売されて一番ファンがどよめいた、こたしげ作詞・作曲ユニット曲。どう披露されるのかと思いましたが、2人でギターを生演奏しながら歌う、シンプルで超直球な演出でやってくれました!
しげは作曲でギターを使ってるみたいですが、人前で弾くのは初めて?それかかなり久々?
のんちゃんは、アコースティックギターは濵ちゃんとやってましたが、エレキギターは初でしょうか?だとしたら、コンサートごとに新たな挑戦をするのんちゃんらしいです。
2人とも自分のメンバーカラーのサングラスをかけて「ちょい悪」な雰囲気を出そうとしてるのがいいですね。(中身の可愛さが隠しきれてませんが)
CDでは「do you know girl? Sweet kiss」の部分を英語読みで歌ってましたが、コンサートでは「どうゆうのが好き」と日本語読みで歌って、この歌詞が英語・日本語で二重の意味を持ってることをはっきりさせてくれました。
とにかくギターを弾く2人がとても楽しそうで、刺激的な歌詞とは裏腹に、2人の楽しさが伝わってきました。

【後編】へ続きます。



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