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あなたが卒業する日に

生田斗真さんへ。

斗真さんがジャニーズの新事務所とマネジメント・エージェント契約をせず、独立してフリーになると知った時、最初に私に湧いた思いは「悔しい」でした。

斗真さんがジャニーズ事務所に対してどんな思いを抱いていたか、それは御本人にしか分かりません。
「アイドル事務所のソロ俳優」という地位を築いていくのに、良い思い、そうでない思い、両方を経験されたことと思います。
私は実際に複雑な思いを今も事務所に抱いているし、手放しに全て好きとは言えません。

けれど、斗真さんを支えてきた事務所の縦・横の繋がりがどれだけ大事だったかは、見ていて何となく分かっているつもりです。

共演した際にカルビを沢山食べさせてくれた中居くん。
何度もドラマや舞台で共演して、熱い話を聞いたり、好きにモノマネしたりするのを温かく見守ってくれる松岡くん。
「斗真が売れて本当に良かった」と言ってくれた太一くん。
斗真さんがどんな立場でもフラットでいてくれたイノッチ。
「SHOCK」のライバル役でバチバチしてた斗真さんを受け入れてくれてた光一くん。
「斗真ちゃんは小さい頃から可愛くて……」とずっと可愛がってくれた岡田くん。
舞台中心で頑張ってた斗真さんの背中を押し続けてくれてた赤坂くん、アツヒロくん。
演技中心になった斗真さんを温かく見守ってくださってた少年隊の皆さん。

後輩にも慕われて、まっすーたちがダンスを尊敬してくれたり、ふぉ〜ゆ〜を可愛がり可愛がられたり、松岡くんの誕生日会仕切って後輩の子にも連絡したり。
共演した涼介くんや神ちゃん、優馬くん、風磨くんたちを温かく見守ったり、アドバイスしたり。
同じ役をやった「歴代ハロルド」の繋がりを最初に築いて、流星くん、勝利くん、康二くんにアドバイスしたり。
自分に好意を寄せてくれた大我くんや謙杜くんを可愛がったり。
大我くんと一緒にインスタライブやった矢花くんや、「少クラ」のリハーサルでの仕事ぶりに感心したHiHi Jetsのことも可愛がったり。

ほぼ同期の「黄金期」メンバーとも。
Jr.時代に、幼い斗真さんを吉野家に牛丼を食べに連れて行ってくれて、その後もお互いの気持ちを理解し合う関係である櫻井翔くん。
公私ともに腐れ縁の松潤。
同じ時期に俳優班に移っていった風ポンやハセジュン。
斗真さんがあまりメディアに目立って出られない時期に、ラジオのピンチヒッターに呼んでくれてたヨコとヒナちゃん。

挙げればキリがないくらい、斗真さんから伝え聞くジャニーズ事務所内の人と人との繋がりは、優しくて、温かくて、時に面白くて。
辛いこともあるからこそ、支え合うような関係が見えて。

斗真さんは、実力的に、いつ事務所から独立してもおかしくなかったと思っています。
もっと早くに、事務所がなくなるよりも前に独立することだって、十分に有り得た。

それでも、ジャニーズ事務所がなくなるまでずっと残り続けたのは、この事務所での出会いを大事にしていて、「俳優班をCDデビュー組と同等な地位に持っていった」パイオニアである彼自身の立場を自覚していたからではないかな、とオタクは勝手に解釈しています。
自分だからできる方法で、事務所にいる人たちの可能性を広げることをもっとしたかったのではないかなと。

斗真さんが今回、新しい事務所とエージェントやマネジメントの契約を結ばない結論に至った理由は、分かりません。
新しい事務所の体制に不安があったのか、外部とのお仕事の関係で泣く泣くなのか、それとも、前々から独立を考えてて、たまたまこのタイミングが重なったのか……。


最初に一報を聞いた時、悔しかったけれど、その気持ちは、斗真さんのインスタの更新ひとつで、簡単にひっくり返りました。
真面目にインスタで退社を決めた報告をした後に、「少し前の写真」と称して、30年以上前の写真を載せてくる斗真さん。

クスッと笑わされて、それと同時に、「大丈夫だから。前向いてついてきて」という意思表示なのではないかと、勝手に解釈させてもらいました。

高校生の頃のインタビューで、自分が辛いことを他の人にアピールするのは苦手と言ってた斗真さん。
本当にどうしようか辛かったであろう時は、黙って私たちにその姿を見せませんでした。
そして、ちゃんと決意した後に、ユーモアを交えて、伝えてきてくれました。

自分の弱さと向き合えるから強い、そして優しい、そんな斗真さんのファンになれて、本当に良かった。
あ、でも、全然弱音を吐いてもらっても構わないので。
大変な時は大変って言ってくださいね。
しんどい時は、心許せる人に甘えてくださいね。

これからもずっと、応援しています。


✱✱✱✱✱✱


ジャニーズ事務所へ。

生田斗真さんという人の魅力を見出してくださって、本当にありがとうございました。
斗真さんが入所してすぐに「天才てれびくん」のオーディションへ送り込んでくださったおかげで、私は彼に出会うことができたし、それが起因となって、彼のことを20年以上も見続け、沢山のものを貰うことができました。

斗真さんが俳優班になった経緯の強引さは未だに納得できていません。
でも、斗真さんにずっと色んな舞台に立つ機会を与えてくださったことは、感謝しています。
彼にダンスのスキルを授けてくださったことも、オリジナル曲を提供してくださったことも、彼のお仕事での業績を認めて「CDデビューなしの俳優班」としてデビュー組と同等な扱いにしてくださったことも、あと、北海道地震の後に事務所代表として北海道に行かせてくださったことも。

そして、近年では斗真さんがお仕事しやすいように調整してくださったり、SNSやFC動画に力を入れるのに協力してくださったりもしていました。
お仕事しやすい環境を色んな面で整えてくださっていたのだと思います。
本当にありがとうございました。

✱✱✱✱✱✱

フリーランスになって、大変なことも色々とあると思うので、大変だったらどこかの事務所にお世話になってもいいと思うし、お休みすることがあってもいいと思います。
どんな形であれ、斗真さんがお仕事しやすい環境であること、幸せでいてくれることが、私にとっては大事なことです。

これからも斗真さんにも、沢山沢山、良いことが起こりますように。
斗真さんが信頼できる人たちと、毎日を楽しく生きられますように。

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