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僕が高校を休学した理由

かの有名なスティーブ・ジョブズの言葉の中に、こんな言葉がある。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」

僕の挑戦はこの言葉から始まった。

17歳の冬、高校で過ごすことに限界がきていた。窮屈な学校生活と勉強に追われ日々、、
僕は高校で過ごすことの意味を見失い、学校教育そのものに対して、疑問や怒りが湧きあがっていた。

僕は教室の窓からよく空を眺めた。
空が一瞬一瞬表情を変えてゆく様に心惹かれる。僕は空が好きなのだ。

ある日、授業を聞くことに嫌気がさし、開いていたノートの上に無造作にペンを置いた。
いつものように教室の窓から空を眺める。
その日の空は、前日の曇り空とは打って変わり、気持ちがいいほど澄んだ青空が広がっていた。
眺める場所は同じでありながら、昨日とは全く違う空。
空は、世界は毎日一瞬一瞬生まれ変わっているんだよなあと感じた。そんなことを考えていると、ふとジョブズの言葉が浮かんできた。
僕は"今"という時間を大切に過ごせているのだろうか?今僕が本当にやりたいことはなんだろう?
自分へのそうした問いと同時に、なりたい自分の姿や教育への疑問が自分の中から湧き上がり、気づけばペンを手に取り直し、夢中でノートに書き殴っていた。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、ペンを置いた時には、真っ白だったノートの上には黒板に書かれた文字ではなく、自分の心の声で溢れていた。

勉強をすることの意味を見失っている今、これから一年間という貴重な時間をかけて、大学受験をすることはいまの僕が本当にやりたいことなのだろうか?
いや違う。
僕には今、学びたいことがある。
僕には今、知りたい世界がある。
僕には今、触れたい価値観がある。
僕には今、会いたい人たちがいる。

そうして確かなことに気づいた。
今僕がやりたいことは学校(ここ)にいることじゃない。

限りある人生、一瞬一瞬を大切に生きていきていこう。
そんな思いから、目の前にある決められた道ではなく、今自分が信じ心の底から歩きたいと思える道を進むことに決めた。
そうして、学校を一年間休学し、自分の飛び込みたい世界へと身を投じた。
その世界とは、山口県のオルタナティブスクールという形の教育の場だ。
紆余曲折あり、そこで研修生として一年間働かせていただけることになった。
こうして、僕の新しい世界線での学びが始まった。

ここには、僕がその教育の場を通して感じたこと、学んだことの記録を残していこうと思う。


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