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Xデザイン学校|Refrection #03 ビジョンとパーパス

Xデザイン学校 マスターコースの3回目の講義(7/20 sat 12:00~17:00)が開催された。いつものように学びのポイントを3つ記録しておきたい。


クリエイティブなチーミング

ビジョンやパーパスの話に入る前に、チーミングに触れられた点がとても印象的だった。クリエイティブなチーミングのためのエッセンスとして、以下の4点に触れられた。

  1. 心理的安全性

  2. ポジティブな対話

  3. クリエイティブマインド

  4. プレイフル(Playful)

心理的安全性は、この言葉自体が急速に広まった一方で、誤解も多いように感じている。相互の価値観を尊重しつつも、自分の主張も大切にする(アサーティブ・コミュニケーション)。言葉では簡単そうに聞こえるが、なかなかに難しいものだ。
やもすると単なるぬるま湯組織になりかねず、組織のビジョンやパーパスの実現のためには、時には厳しいことも言う必要がある。
論語の"和而不同"という言葉が頭をよぎりながら講義を聞いていた。

プレイフルも気になったポイント。
個人的に研究員で活動させてもらっている本屋アルゼンチン(by こっから)のVisionでもあり、チームがPlayfulに活動できるには、夢中になれるには、ワクワクするには、チームや組織にどんな仕掛けや仕組みを作っておくといいだろう。考え抜きたいテーマの一つだ。
紹介されていた書籍は読んでみたい。

ビジョンデザインやパーパスづくりにおける内省

ビジョンデザイン

ビジョンは北極星。実現できるかもしれないし、実現できないものかもしれないけれど、チームで目指していくものとして掲げるもの。ビジョンは登る山ではない。

山﨑先生(当方の意訳こみ)

ビジョンは北極星というのが印象的で、”実現できない”かもしれないが高く掲げて迷わないようにしておくことが、よりチームを一つの方向に駆動する力になりそうだと感じた。
そしてそれがPlayfulなビジョンであると、モチベーションも上がるし、より価値のある成果に繋がっていきそうだ。

パーパスづくりにおける内省

パーパス作りは講義中のワークで重点的に取り組んだが、チームでビジョンを考える前に、自分を内省し、自身のビジョンを作成したことが印象的だった。
自分は何者なのか、何をもたらす者なのか、自身のビジョンを言語化したのちに、チームのビジョン作成→今年度の活動テーマに対するビジョン作成に繋げていく。
このような過程を経ることで、活動テーマのビジョンに対する自分ごと感に繋がり、ビジネスに対する熱量を上げることにも繋がっていくだろう。
なかなか自身のビジョンから言語化したことは経験がなかったが、チームメンバーの人柄や思いを理解する上でも、とても素敵な取り組みで、クリエイティブなチーミングにも良さそうだ。

批判的対話により仮説を深める

批判的な対話は、自分自身が苦手とする部分だなと感じている。
「否定ではなく、自分の視点で相手に気づきを与えること」という点が印象的で、今後のチーム活動においても、意識的に取り組んでいきたいところ。
新しい気づきとして、批判的な対話の前に、"意味を深める対話"から始めると良いことが学び。方法論ではないけれど、こういった点も意識していきたい。

おわりに

2回目でビジネスデザインを行い、3回目の今回でビジョンやパーパスを学んだ。4回目の次回はユーザーアプローチを学ぶことで、今チームで考えているサービスの価値を多面的に捉えることになっていくだろう。どのように変化していくのかが楽しみ。
また、8月にはオンサイトでの観察ワークショップも予定されており、多くのメンバーと実際にお会いできそうなので、そこも楽しみなところだ。

雑談

先日の連休で、福井県の熊川宿というところを訪れた。
熊川宿は伊藤忠商事の3代目社長 伊藤竹之助の出身地とのことで、Xデザイン学校の講義でもよく出てくる、近江商人(※)の三方よしを色々なところで感じることが増えている。(ただ自分のアンテナがそちらに向いているだけという説が濃厚)
※ 伊藤竹之助は若狭の生まれですが、2代目社長 伊藤忠兵衛の娘婿で伊藤家を継いだよう。

若狭(福井)は近江とも近接しており、旧来から様々な面で交流も深かったようで、日本の原風景のような田園地帯に、お寺を中心とした集落が散在していたのが印象的な光景。
お寺を中心としたコミュニティが長い間社会を支えながら、三方よしの精神を育む文化的な風土を育てていったのかなぁなどと想像しながら旅することができた。
(熊川宿、初めて訪れましたが、馬籠宿や妻籠宿のように観光地化されておらず、ローカルで何もないことを楽しむには良いところでした。)


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