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【推し活】そんな恋の形もあるんですね

2日間のオフを経て、推しの情報が手に入った。週末の試合での負傷により、脳震盪とわかったのでその後の動きとして。
でも推しのSNSで、元気になってるのを見たらホッとした。やっぱり君には笑っていてほしい。


初めて知った恋の形

noteの中で、初めて知った言葉がある。『フィクトセクシュアル』というものだった。アニメやマンガなどの架空のキャラに本格的に好きになっちゃうという性的指向らしい。
実際に、一般財団法人も存在していた。

架空キャラクターと“共に生きる”未来を。
漫画やアニメ、ゲーム等の架空のキャラクターに惹かれる性的指向を、フィクトセクシュアルと言います。
これらの創作物を日常的に楽しんで鑑賞される人が増えてきた中、
架空のキャラクターを、かけがいのない存在として感じる方も顕在化してきました。
生きがいを見出す人、現実の人間と同じように接する人。そして、恋をする人。
当事者たちが日々の社会生活で感じる辛さに向き合い、架空のキャラクターと共に生きる方法を一緒に考えたい。

一般財団法人フィクトセクシュアル協会のサイトより。
https://www.fictosexuality.org/

もともと妄想癖が強い人間としては、こういう考え方に対しては否定はしません。自分も方向を変えていたら、そういうことも起こり得る可能性もあったかもしれないから。

確かに好きな人に出会うと、瞳孔が開き、キラキラさせていくという話を聞いたことがある。ただ、私がこのフィクトセクシュアルに対して引っかかるのは、「どうしたらその架空キャラとお話ができるの?」「何でそんな結婚とか、お付き合いとか出来るとわかるの?」というものだった。

創作とリアル

note通じてフィクトセクシュアル関係のテキストを読んだけど、難しかった。ただの恋愛話なんだろうけど、『結婚した』『喧嘩した』などみたらやっぱりわからない。そこで見たのを感じたのが「創作とリアルをごちゃ混ぜにしたんじゃないか」ということだった。

そんな時こういうテキストを見つけた。

フィクションと現実、キャラクターと人間の区別がついていないわけではなく、キャラクターだと承知の上で愛している方がいるのです。

https://jobrainbow.jp/magazine/fictosexual

『同担拒否』のテキスト『同族嫌悪』のテキストでも書いたが、人間同士の付き合いで傷ついたことでそれから守るためにやったことではないのがわかった。気が付いたら好きになってた。それだけなのかもしれない。

「そりゃ君も相当痛かったよ」
昔の友人はそう言うかもしれない。自分のこともわかってるから、なんとでも言える。あの頃は幼くて、妄想が全てだったからなんとでも言えた。でも、フィクトセクシュアルの方々みたいなことは出来ないとわかった。その先が上手に描けないからだ。

おとなになったとしても

気がついたら人生の折り返し地点に立っていた。本来超えるべき結婚や出産を経験せずにここにきていた。そのせいか、経験者から「若く見えるよね」「少女みたいなところがあるよね」といわれることもある。この言葉に対して、すごくもやもやしたけどフォローがはいって何とか理解できた。
出会いはあったかもしれないけど、価値観の不一致(どこかちゃんと重なるのが前提)でしんどい思いをするなら出会わないほうがよいと思ってる。

幸い、今好きな人がいるけど永遠の片想いになるというのはわかっていた。断ち切れるほど簡単なものじゃないと感じているし、その人じゃなければ私は元気でいられない。
多分、フィクトセクシュアルの方々はリアルなライフステージを経験しなくても、心に明かりを灯すような形に持っていこうとしてるのではないだろうか。生きていくために、あえて架空キャラの恋人を存在させて。

「大人なんだから、そんな幼い子供みたいなことはやめなさい」
そんなことをいって、無理やり現実の世界に引き戻すのはナンセンスだ。気が付いたら好きになっていて、明かりを灯すような感情が生まれてしまったのだから。無理やり引き離したり、押し付けるのはいかがなものかと思っている。だから、『フィクトセクシュアル』というのを生きていくために選んだ選択肢だと思っている。

「愛したのがたまたま架空のキャラだった」

それはわかる。私もそうなっていたかもしれない。ただ、私の場合はリアルで知ってる人だ。バレも覚悟している。ただいえるのは永遠の片想いである限り、この想いは届くことがないということだ。
会話が出来ても、その先を進めることが出来ない。
付き合うことも出来ないし、友達でいられるかわからない。
だから、フィクトセクシュアルの方々が羨ましいのかもしれない。次元を超えて、届かないとわかりつつもそういう事ができるということだから。

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