横浜が生まれた理由を一言で説明できますか?
横浜が生まれた経緯や歴史は知っていても、横浜が生まれた理由って意外と説明できないですよね。実は私も横浜のことを知っているようで、この質問にはタジタジでした。
そこで、今回の素敵な情報は『横浜が生まれた理由を一言で説明する』です。手始めに、横浜開港なる横浜の起源を簡単にまとめることにしました。
今の横浜の街並みがあるのは「横浜開港」の歴史が大きく影響しているのは皆さんもよくご存知だと思います。そこで皆さんは、横浜といえば何を思い浮かべますか。
潮の香りが感じられる広い海、観覧車、赤レンガ倉庫などなど…
1853年、鎖国体制だった日本の浦賀沖(現在の横須賀)にアメリカの”黒船”ペリーがやってきました。その当時、アメリカはサンフランシスコなどの西海岸を手に入れたばかりで、①清国(中国)との通商のため、②太平洋での捕鯨のために一時的に寄港できる港が欲しかったと言われています。
清国のアヘン戦争敗北により、日本は外国船を大砲で追っ払う(異国船打払令)などの手段が使えませんでした。そのため、とりあえず穏便に帰国するように促して一年間の猶予をもらいますが、9ヶ月後にペリーは再び来航します。これにより事実上の開国となる日米和親条約が締結されました。
そしてついに1858年、日米修好通商条約が締結されます。この条約によって横浜は開港されることになります。1859年、横浜港誕生。つまり、『ペリーが来たから横浜ができました!』。う〜ん…これだと省きすぎです。
本来は横浜が開港地ではなかった
横浜が開港するきっかけとなったのは日米修好通商条約でしたが、当初は江戸に近く、比較的栄えていた神奈川湊を開国港として定めていました。
しかし、神奈川湊は通行の多い東海道沿いであり、外国人との間にトラブルの発生する恐れがあったため、横浜に変更されました。ちなみに、幕府は庶民と外国人とが接することによって、攘夷派への影響を懸念したという説もあるようです。
それにより幕府は急遽、横浜は神奈川の一部(神奈川在横浜)であるとごまかして、当時は漁村に過ぎなかった横浜村を開港場とすることになったのです。
漁村の横浜村は港として優れていた
とはいえ、横浜は港として優れていたことも事実です。水深が十分にあり、港として利用するにうってつけだったので、開港後は急速に発展しました。
また、一帯は開発がしやすい新田地帯であり、後に市街地として発展を遂げる要素が満たされていました。開港されるとアメリカと同様の条約を締結したオランダ、ロシア、イギリス、フランスとの交流も始まり、横浜は貿易港として独特の様相へと発展していきました。
ペリーが来たから横浜が生まれた
横浜が生まれた理由は、ペリーが来て港を作ることになり、神奈川の一部の横浜村が港として優れていたから。
でも、個人的には『ペリーが来たから横浜が生まれた』でいいのではないかと思っています。ただし、ペリーがなぜ来たかまではツッコませないでくださいね。(笑)
横浜が一言で説明できるはずがない!
横浜開港の歴史を述べましたが、横浜の歴史情報は街中にも散りばめられています。ここでいくつか紹介していきます♪
①横浜開港資料館
1980年に横浜の歴史を明らかにすることを目的に設立されました。館内には、開港当時に関する資料や、横浜の変化に触れられる資料、展示物が並んでいます。2000年11月には、横浜市指定文化財に指定されました。
そして、館内中庭には、たまくすと言われる木があります。これは、日米和親条約締結時からあったと伝えられています。
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/journal/084/index.html
そしてこの絵はぺリーの横浜上陸の光景を描いたものです。絵の右側に生えている大きな木が、たまくすの木だと言われています。かつての横浜村の漁師たちが帰港の目印にしていたという説もあります。
この木は関東大震災の際に根本まで焼けてしまいましたが、焼け残った幹の回りから芽を出し、現在では中庭を占領するほどの巨木となっています。横浜の生き証人であるたまくすの木。一度は見てみたいものです。
②象の鼻パーク
この公園はペリーが上陸した場所であり、開港して最初の波止場が建設された歴史ある場所です。つまり、当時の横浜港は、現在の「象の鼻パーク」に位置しているということになります。開港150周年の2009年6月2日に誕生しました。
パーク内には横浜の歴史が記された、数多くの案内板があります。このエリアだけでもかなり横浜に詳しくなれそう!
そしてなぜ”象の鼻”と言われているのか。それは、大さん橋国際客船ターミナルのつけねから左に延びている防波堤(象の鼻防波堤)を上から見ると象の鼻に似ているからだそう。
どれどれ見てみるか!確かに象の鼻っぽい(笑)
象の鼻パーク内にはカフェもあるので、横浜の歴史を探りながら、美しい景色と共にピクニックをするにもオススメです♪
横浜が生まれた理由
『横浜が生まれた理由を一言で説明する』とペリーが来て港を作ることになり、神奈川の一部の横浜村が港として優れていたからだと言えます。
そして横浜開港の歴史は、街中の様々なスポットからも学ぶことができます。横浜を訪れた際は、是非横浜の歴史に触れてみてくださいネ♪
因みに現在の『桜木町駅』が、最初は『横浜駅』でした!皆さん知っていました!?このお話は、また今度の『お・た・の・し・み』です!
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