警察署で長時間拘束

警察署の少年科の2畳ほどの狭い部屋に警察の人と二人。そして始まった。

警察「さて、何で呼ばれたかわかるか?」
私「いや。全くわからない」
警察「そうか。じゃあ説明するからよく聞けよ」
私「はい」
警察「先週の◯月◯日に友子(仮名)に暴行したよな?」

友子とは私を小学生の時にいじめこの間、傘で叩きまくった人だ。

私「はい」
警察「彼女は今、入院している。肋骨と手の甲を骨折している。彼女から話を聞いたお母さんが被害届を出したんだよ。だからこれから事情聴取しなくてはならない。だから君を呼んだんだ。」
私「………」
警察「いいか、覚えている事はきちんと話してくれ。わかったな。」
私「はい」

そして聴取が始まった。なぜこうなったのか?きっかけは何なのかなど事細かく聞かれた。途中に出前が来た。おそらくお昼過ぎだった。中華丼みたいのを食べて再び聴取。そして終わったのは夜19時ころ。

警察「お母さんは家に居るか?」
私「わかんない」
警察「迎え来てもらわなきゃいけないんだけど一度家に電話してくれるか?」
私「わかりました」

そして家に電話したが誰も出ない。姉も高校生だからバイトをしていたから家には誰も居ない。

私「出ないです」
警察「じゃあ学校の先生に電話してみる」
私「はい」

警察が学校に電話し担任と話した結果、担任が迎えに来る事になった。そして30分ほど経って担任が来た。

警察「とりあえず聴取は終わりました。また来てもらうと思います」
担任「わかりました。お手数おかけします。」

警察の人と担任が話をしてしばらくすると

担任「SKY帰るぞ」
警察「今日は疲れただろ。ゆっくり休め。またな。」
私「………」

そして警察署を後にした。自宅に向かう車内では担任が友子の話をしてきた。話によると3ヶ月は学校に来れないらしい。3ヶ月後も来るかわからないと。私はそんな大怪我させた感覚はなかった。だからびっくりした。人間の身体は意外に弱いと思った。担任にあれこれ言われてるうちに自宅に着いた。
私「ありがとうございました」
担任「明日もちゃんと学校来るんだぞ」
私「はい」

車を降り家に入った。長時間拘束された事で疲労感があったのでお風呂に入った。そしてお風呂から出たら母が帰っていた。

母「SKYこっちに座りなさい」

私はあ~怒られるなぁと思いながら母の目の前に座った。

母「何があったか説明して」
私「何って……」
母「何故怪我をさせたのかちゃんと説明して」

私は事の経緯を全て話した。

母「わかった。じゃあもう寝なさい。」

母はそれしか言わなかった。髪を脱色したのもスカート長くしたのも何も言わない。何も言わない方が少し恐かったがとりあえず疲れてたので寝た。

翌日、普通に学校に行った。そして廊下ですれ違いの時に人とぶつかった。恵子(仮名)と言う子だったのは後に知った。私は謝ろうとしたら
恵子「てめぇどこ見てんだよ」
私「ああ、ごめん」
恵子「ごめんじゃね~んだよ」
私「………」
恵子「聞いてんのかよ」
私「………」
気付いたら廊下に沢山の人が集まっていた。恵子の声が大きいからみんな野次馬しに来たのだ。
恵子「おい、お前聞いてんのかよ」
私「そんなに大声で言わなくても聞こえてるよ」
恵子「じゃあシカトすんなよ」
私「いや、謝ったじゃん。」
恵子「謝って許されると思ってるのかよ。お前髪脱色してスカート長くして調子乗んなよ。」
私「謝って許されないほどの事じゃないじゃん」
恵子「誰に言ってんだよ。私の事、知らないの?」
私「ごめん。知らない」
恵子「はぁ?知らない?バカかよ」
私「………」
すると遠くから先生達の声がした。
先生「ホームルーム始めるから教室に入りなさい」

恵子「あとで話しにまた来るから」

と言いながら去った。私も自分のクラスに戻った。そして自分の席に着いたら隣の席の子が話しかけて来た。
隣席の子「あの子はヤバいから気を付けてね。小学生の時から授業中にマンガ読んだりお菓子食べたり好き放題だし先生も何人も泣かしたから」
私「へ~ありがとう」

正直別にどうでもいい話しだった。私の通っていた中学校は近隣の小学校2校が一緒になっていた。恵子はもう1つの小学校の子だった。私にはどうでも良かった。過去にどんな事をしていたとしても私には関係ないからだ。
何だかめんどくさいなぁと思っていた。何故、次から次へと絡まれるのか理解出来なかった。私は自分がしたい事をしているだけで他人に迷惑を掛けているつもりはなかった。私から誰かを傷つけたりするつもりもない。売られた喧嘩を買っているだけだ。

宜しくお願いします