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コーチが伝えるコーチングの効果的な受け方10選

最近耳にする機会が増えているコーチングという言葉。個人で、会社であらゆる状況で増えています。そもそもコーチングとは、どのように受けるものか、いわゆる面談とどう違うのか?という疑問に、あくまでも一人のコーチの視点からお伝えしたい。

明日コーチングを受けることになった人(=クライアントさん)は、事前に読んでいただけると、より良い時間になるかもしれない。また、ぐっちのコーチングを受ける方は是非事前に読んでいただけると、当日の二人の関係性やセッションの厚みが変わるので、強く強く読んでいただくことをお願いしたい。


①”コーチングとは継続的に一定期間受けるもの”だと思って始める

コーチングは思考の癖や習慣を変えるため、叶えたい願いを実現させるためのものです。たとえ1回のセッションで「大きな気づき」や「やってみたいこと」が見つかったとしても、日常に戻ると元通りになることはとても多いです。今まで通りの思考パターンに戻ってしまわないように、継続的に受けることをお勧めしています。是非、スタートする前から、コーチングとは、2週間または1ヶ月に1回程度を3ヶ月〜半年程度、継続的に受けるものだと思って、コーチングを始めてください。腰痛の場合、1回整形外科に行って、どっかを切ってくっつけて治すのではなく、継続的に通院してじわじわ回復させて、さらに腰痛になりにくい体作りを意識していくと思うけど、あの感覚に近いイメージです。


②話したいこと(テーマ)を考えておく

いわゆる「お題」。コーチングの時間が一番自分にとって気づきの時間になるよう、どんな話をするか入口となるテーマは事前に考えておきましょう。あくまでも入口なので、どんな話でも構いません。その入口から、話を始めて60分後には全然違う出口にいるかもしれませんが、入口なくして出口なしです。

・今の仕事が辛いので、どうしたらいいか迷っている。
・先日パートナーと喧嘩して、それがずっとモヤモヤしている。
・今年は勢いをつけたいと思っているので、そのあたりを整理したい

こんな感じで本当にどんなことでもOKです。「一生を決める重要なこと」である必要はありません。一見すると日常の些細な出来事が、案外大切な価値観に繋がっていたりします。


③自分に集中できる環境から受けよう

コーチングは思いっきり自分の感情に浸ったり、躊躇なく自分の思っていることを言葉にできることに価値があります。だからこそ、何かに注意をむけることなく、自分の今に集中できるように、静かな場所を用意してください。コーチング当日は、持ってくるものや事前準備はありませんが、テーマを用意することと静かな自分一人が集中できる場所の用意の2点は必須でお願いします。

会議室を予約するも、車の中で中で受けるもありです。スタバやルノワールなどの人気のカフェは、コーチングにおいてはお控えください。楽しそうな周りの声が気になったり、コーチも他の人の話にアンテナが立ってしまうかもしれません。あなた自身も思い切り感情に浸って泣いたりしにくくなるかもしれません。


④沈黙はOKである

日常の会話において、沈黙な会話を避けるかぢかと思います。沈黙を埋めるためにそれほど大切ではないけどなんとなく喋っている、なんてこともあるかもしれません。コーチングに関しては、クライアントのための時間なので、黙ってじっくり答えを探したくなったらどうぞ静かに黙っていてください。心に沁みることがあったら、その感情に浸ってください。普段尋ねられたことがないような抽象的な質問に、すぐに答えられないけど、何かがある…という時、人はすぐに話せません。言葉にならない感情が出てきたり、うーん…なんというか…と言葉に詰まることはよくあります。井戸端会議でも営業戦略会議でもなく、クライアントご自身を探求する場・時間なので、大いに時間をとって探求してください。

コーチは沈黙を避けません。言葉にしたくなるまでずっと待っています。最大で15分ずっと沈黙だったという話も聞いたことがあります。わたしも5分くらい全然平気です。よくあります。大いに静かに自分の感情に浸ってください。


⑤自分の今の気持ちにオープンになる

コーチングの場には、クライアントとコーチの2人しかいません。そしてそのコーチは、クライアントがいわば雇った人で、クライアントのために精一杯この時間を使うことを約束した人です。セッションの間の時間は、是非思いっきり自分の今の気持ち・感情にオープンでいてください。

・これを言ったらコーチに「いい人だ」と思われるかな?
・ここはこう答えるのが正解かな?
・私の立場だとこう答えるのが正しいよね

こんな声は吹き飛ばしてください。コーチが喜ぶ答えを言うのではなく、自分の心に忠実になって、吐き出したい時はそのままの感情を言葉にして排出して構いません。そういう時間です。「何を言っているんだ!不謹慎な!」「そんな発想を持つなんて信じられない!嫌な人だわ」なんて思われちゃうかも…と思って、飲み込んでいる感情や気持ち。それも大切なあなたの一部。コーチは、どんなあなたの言葉を聞いても、感情が揺さぶられないように、ただただ真っ直ぐ言葉に耳を傾けられるように、訓練した人です。どうぞ信じて、ドンをオープンであってください。ゆっくり胸に手を当てて本当の自分の声を聴いてください。


⑥質問はスルーしていいし、聞き直していい

コーチは話を聞いて、純粋に聞いてみたい!と思ったことを好奇心のままに質問します。コーチはクライアントにドンピシャな質問を探してするわけではありません。毎回質問が核心に迫り、大きな気づきを促すキレッキレの質問ばかりではありません。事前に用意した質問をここぞとばかり出してくるわけでもありませんし、必ずこれを聞こう!と決めているわけでもありません。じっくり今この瞬間目の前にいるクライアントさんの話を聞いていて、1秒前に聞きたいと思ったことを聞きます。そういうわけなので、時にはコーチの質問の意味が分からなかったり、ピンとこないこともあります。とてもあります。

その時は、「うーん、ちょっとそれわかんないかな〜」とスルーしてください。または、「その質問を聞いてこんな気持ちが今出てきました」と、質問に対する答えを直接言わなくて構いません。それを受けてコーチはそうか〜と言ってまた1秒前に感じたことを言うでしょう。コーチは上司ではないですし、クライアントさんの人生を知り尽くした人ではありません。

質問の意図がよくわからなかったら、ちょっとわかんないですって聞いてください。聞き直すのは失礼かな?となんとなく、その場をやり過ごす答えをする必要はありません。「ちょっと意味がわからなかったです」と是非言ってください。コーチはそう言われることをちっとも気にしていません。そもそもコーチ自身が、質問に対する「正解」をまるで知りません。聞いてみたい!と思った好奇心からの質問が呼び水となり、クライアントさんの奥底に眠っていた何かが出てくればいいな〜と思っているだけです。


⑦好きに喋っていい、まとまってなくていい 、感覚でいい

学生時代の国語の時間から私たちは「端的に・相手の意図を読み取って・起承転結をつけて・わかりやすく・正しい日本で話す」ことを学んできました。社会人になっても、さらにそのリクエストは増え、「核心を・シンプルに・わかりやすく」のスキルを磨いてきました。まさにプレゼン資料の1スライド1メッセージです。

ビジネス現場の話し方

コーチングの時間においては、好きなことを話していい、脱線していい。まとまりがなくても、的外れなことを言っていい。日本語になってなくていいし、感情爆発も大いに結構。

コーチングの話し方


コーチングの時間は、クライアントが自分のことを知る時間。まとまっている必要はないし、感情の赴くままにしゃべっていい。この感情が良いもので、この感情が悪いものだと言うことは何もない。全て私の気持ち。そしてそれを味わうのも私。誰に評価されるわけでもない。もちろんコーチに評価してもらう時間ではない。

こんな気持ちでどうぞセッションに臨んでください。さらにそんなクライアントさんの言葉を受けて、コーチも自由にいいます。

「表情が暗くなった気がするけど、それって本当にやりたいことなの?」
「すごく楽しそうな顔しているけど、やっとやりたいことが見つかった!って感じするね」
「なんとなく身体中がヤメテ!って言ってる気がするけどどう?」
「今の話は大きな道をランニングしているみたいなイメージがしたよ」

どれも”具体的な根拠”はないコーチが感じたことばかり。でも、じっくり話を伺う中で感じた直感やイメージという論理的に説明できないことも含めて、好き勝手に感じたことをいいます。

クライアントが自分自身を見つめることができると思うならば、どんなことも使います。直感も、第六感も、物音も。チャイムの音さえも。

日常のビジネスシーンで慣れた「的確に・端的に・起承転結を」は、全て忘れて、今頭や心にあるいろんなものを、整わないままに吐き出してみるとどんなことに気づくのか、想定外のワープになるのか、空を飛ぶのか宇宙に行くのか… 是非日常でやらない話し方をやってみて楽しんでください。


⑨選択する時は体感覚も頼りになる

コーチをつけて、いろんな角度から自分を知るプロセスをするけれど、結局行動する・何か決めるのはあなた自身。決定はあなたの感覚を頼ってほしい。その時、日常で判断するように思考や頭で何かを決めるのではなくて、「体の感覚」に耳を傾けることをとてもオススメしたい受け方です。

・その言葉を聞くとウキウキする
・なんとなく胸騒ぎがする
・お尻が痛い感じがする
・それをイメージすると飛んでいきたい気持ちになる

会議で大切な会社の方針を決定する時、こんな決め方で決めたらめちゃくちゃ怒られそうだけど、自分のことくらい、感覚で決めようじゃない!人間は生き物です。本能的に備わっている「直感」や「なんとなくそんな気がする」に従うと、普段使っていない動物的勘がとんでもない世界に連れていってくれるかもしれない。そんな期待もこめて、「体の感覚に尋ねる」を使って決めてみることもやってみてください。


⑩最後は必ず自分で決める

コーチはいろいろ無茶振りをします。それは、クライアントの最大最高の可能性を信じているからチャレンジやリクエストを好き勝手に出します。特に私は好き勝手思いつくままにチャレンジ・リクエストします。

あくまでもコーチからのメッセージで、コーチが言うからしないといけないわけでもないし、NOという選択も大ありです。あなたの最大&最高の可能性を信じたチャレンジやリクエストなので、突飛で急で超ハードル高いよ!というものもあるかもしれません。

コーチが言うからやる!YES!ではなくて、自分の心がNOならNO!と、ちゃんと自分で決めてください。じゃないと言われたままやってたら、とんでもないことになってしまう、かもしれません。たとえ、”とんでもないこと”になったからと言って、コーチがその責任をとることも、謝罪することもしませんよ。

なんて無責任なのよ!と思われるかもしれないけれど。人生はクライアント自身のもの。

自分で人生のハンドルを握って決めてください。でもその時に、最大&最高の可能性を信じたコーチからのリクエストと受け取って、よし!やってみるか!とトライしてみると面白いところに飛んでいける…ハズ。

自分を頼りにして、コーチの力も使って、自分のために、自分軸で選択して決めてください。


最後までお読みいただきありがとうございます。コーチングのイメージが少し変わった方もいるかもしれませんし、なんかこれ楽しそう!って思った方もいるかもしれません。

コーチングは、エグゼクティブ・経営者、マネージャーなど「お偉いさん」だけが受けるものではありません。自分の人生をどうやって生きるかをじっくり時間を取って見つめる時間で、これから先の人生を自分の意思を持って決めて進みたいと願う人に届けたい時間です。

どうぞコーチングは、思いっきり楽しく受けて、あなたの未来を自分で作る糧にしてください。


ー基礎編ー

ーぐっちのコーチングはこちらからー

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